タツヤ:
朝倉部長!二人そろってリスク管理部に配属になりましたね。
みなみ:
ええ、これから色々大変そうね。気が重いわ…。
タツヤ:
新しい部門っていいっすね♪俺、すっげぇテンション上がります!
みなみ:
いいわね、あなたは元気で…。
タツヤ:
ところで、リスクってどんなもんですか?
みなみ:
ちょっと、タツヤ君!そんなことも知らないの?
タツヤ:
知らないっすよ。
みなみ:
先が思いやられるわ。
タツヤ:
そんなこと言わないで教えてくださいよ~。美人の朝倉部長~!
みなみ:
フフ…しょうがないわねぇ。リスクっていうのは、いろいろな考え方があるのだけれども、簡単に言えば、不確実性がもたらす影響のことよ。
タツヤ:
なるほど。競馬で「当たる」か「外れる」かってことだ。
みなみ:
まぁ、あながち間違ってもいないけど。リスクには二つの種類があるのよ。ひとつは、何かが起こると損失がでるようなリスク。例えば、飛行機が事故で墜落するとか。もうひとつは、場合によっては得だったり損だったりするリスク。為替レートが上がったり下がったりすれば、利益がでたり損したりするでしょう?
タツヤ:
なるほど。ところで、リスクの大きさに応じて対策を講じるとかよくいいますよね。リスクの大きさってどうやって決まってるんすか?
みなみ:
なんか妙なところだけ知ってるわね…。
タツヤ:
いやぁ~、それほどでもないっす!
みなみ:
さっき、リスクには2種類あるという話をしたけど、「何かがおこると損失がでるようなリスク」について考えるわね。その場合、リスクの大きさとか強さとかいうのだけれども、それは2つの要素から計算される場合が多いの。
Q.さあ、2つの要素ってどの組み合わせだと思う?
1. 「発生する可能性」と「発生した場合の影響」
2. 「発生するまでの時間」と「回復するまでの時間」
3. 「発生した場合の影響」と「発生しなかった場合の影響」