上益城郡益城町のスイカのビニールハウスで、ミツバチを使った授粉が本格化している。冬場の花は花粉量が少なく、人間が手作業で交配している。ミツバチを使った授粉ができるのは暖かくなる三月中旬から。七月中旬まで続く。
同町小谷の○○○○さん(46)のハウスでは黄色い小さな花が満開。同郡御船町陣の養蜂業、○○○さん(35)から借りた巣から約二千匹のミツバチが交代で飛び立ち、約一センチほどの小さな体に黄色い花粉を付け、甘酸っぱいにおいに誘われるように、花から花へと飛び回っていた。「昨年は台風被害で苗床やハウス施設がやられた。最近は不景気で値段も悪いけど、今年こそはいい年になってほしい」と畑野さんは小さな助っ人の活躍に期待を込める。
この時期に交配したスイカは五月の連休ごろに出荷される。春先は沖縄、六月以降は鳥取や茨城などライバル産地の商品が市場に並ぶだけに、五月は熊本のスイカ農家にとって高値が期待できる黄金週間だ。
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