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大蓮華山帯の生態系を調査、動植物の分布図作成、保全へ、富山県、来年度から本格着手

XXXX.XX.XX 朝刊 3頁 (全651字) 


 富山県は来年度から、中部山岳国立公園の最北端に位置する大蓮華山地帯(朝日岳、白馬岳一帯の呼称)の動植物の生態系について、総合的な調査を始めるための検討に入った。これまでに調査区域の選定などを進めており、環境庁の生態系多様性地域調査事業の採択を目指している。

 大蓮華山は富山、新潟、長野県にまたがる北アルプスの朝日岳、雪倉岳、白馬岳など一帯を指し、特別天然記念物のライチョウ、危急種のチョウ・タカネヒカゲなど貴重な動植物が生息する。室堂平などを含む立山区域と比べて入山者が少ないため、生態、植生には多様性があるとみられているが、総合的な調査、分析は行われていない。

 県は今夏、事業採択を視野に、朝日岳、雪倉岳を中心とした富山県内の中部山岳国立公園内で調査エリア選定に向けた予備調査を行った。事業が採択されれば、各種動植物の生息分布図を作成するほか、自然環境の変容を示す指標になる特定の動植物について個体数の計測、推定を進める。また、気象観測や地形調査なども併せて実施し、総合的に大蓮華山一帯の生態系を把握する。

 調査は平成十四年度までをめどに進めたい意向で、県では「広範囲の調査を進めることで、これまで未解明だった北アルプスの実態が明らかになる。結果は保全策に効果的に役立てたい」(自然保護課)と話している。

北國・富山新聞社

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