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株式会社パーク・コーポレーション

【オフィスに水溜まり、テーブルに流れる川】企業のウェルネスに貢献する、必要な“無駄”づくり

(PR TIMES STORY) 2023年09月12日(火)18時13分配信 PR TIMES


全国に118店舗、海外に2店舗あるフラワーショップ「青山フラワーマーケット」を運営する株式会社パーク・コーポレーション。同ブランドの店舗設計を手掛け、2013年からは空間デザイン事業部として企業のオフィス、空港や駅などの公共施設、商業空間、住宅など、さまざまな分野で植物や自然の要素がここちよい独自の空間デザインを手掛けてきたのが「parkERs(パーカーズ)」です。


ブランドの立ち上げを担った、parkERs クリエイティブディレクターの城本 栄治

「日常に公園のここちよさを。」

“多様な人が集まり、それぞれが別の目的を持ちながらも同じ空間で過ごし、みんなが心地よく過ごす場所”。そんな公園のような場所を目指して、parkERsは空間づくりをおこなってきました。

デザインの特徴は、草花や樹木、土、石、水などをふんだんに用いて、公園にある心地よさや、雨や風といった自然の現象を室内外に表現し、人が「気づく」仕掛けをデザインしている点です。


parkERsが提唱する「公園の7つの要素」


青山フラワーマーケットの店舗設計を手掛ける中で培った「花と緑を使った空間デザイン」のノウハウを生かしブランド化されたparkERsは、2023年で10周年を迎えました。そこでブランドの立ち上げを担ったparkERs クリエイティブディレクター城本 栄治(写真上)にデザイン開発のストーリーやプロダクトの進化について聞きました。


parkERsのデザインの代名詞とも言える「水什器」

SUMUFUMU TERRACE 新宿


わたしたちが室内に水を使ったデザインを手がけるようになったのは2007年。そのきっかけは、花屋の本社として花や緑のあふれるオフィスを作る計画が立ち上がったとき、動きのない室内に植物を入れても一見造花と変わらないことに気づいたことでした。


水には動きがあり、キラキラと流れる表情の美しさ、流れ落ちて広がる水音、そして空間が“鮮度感”に満たされます。水の動きがあることで、生き生きと育つ植物の潤い感を増幅して室内に動きを与えるのです。


都心に立つビルの中で過ごす人々が、日頃から心身ともに心地よく居るためには、いかに公園で感じられる心地よい“ゆらぎ”を作ることができるかが一つのテーマになると考えました。そのため視覚に加え、聴覚にも刺激を与える水という要素は、植物にはないたくさんの可能性を感じ、欠かせない存在になっていきました。


開発を進める中での苦節

当時から内装業界で水を扱う什器の設置は、漏水リスクの観点から非常にハードルが高く、タブーとされてきました。依頼主に設置の意思があっても、ビル等の管理者側から許可が出ないことも少なくありません。

しかし考え方を変えれば、水槽の設置と同じではないか、と考えました。給排水設備を設けずに、溜めた水をその場で循環させる構造です。管理者側の信頼を得るために、設計と制作技術の両面から検証を重ねて漏水リスクを回避し、信頼を得ていきました。

水を使ったプロダクト

試行錯誤を続ける中で、生み出したプロダクトの一つがHamon Lamp(波紋ランプ)です。こちらは水滴を垂らすことによって広がる波紋の動きを、照明をあてることで床に映し出す、オリジナル照明です。オフィスやマンションラウンジの入り口に設けることで、印象的なエントランスを演出し空間の仕切りを印象づけるのと同時に、ふと立ち止まり規格化されていない有機的な水の広がりを体感するひとときを演出します。



空間の仕様や用途に合わせて、オーダーメイドでデザインするHamon Lampは、気象庁の気象データと連携したDXの動きも。

地下にHamon Lampが設置された「スターバックス コーヒー 表参道ヒルズ店」では、気象庁のデータとHamon Lampを連動させることで、雨が降っている時は水の滴る回数が増え、室内にいても屋外の天気を感じられるようなつくりになっています。


これは自宅から会社までの通勤時など、地下通路を通じて夏の暑さや冬の寒さにさらされることなく快適に移動ができる現代において、天気や季節の移り変わりを感じたりする人本来の感覚を呼び覚ましてほしいという思いからアイデアが生まれ、実現しました。


Hamon Lampの動画はこちらから

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ウェルビーイングを導く「オフィス」のあり方

新型コロナウイルス感染症をきっかけに、企業にとってオフィスを持つ目的や、オフィスに求める機能・効果は多様化しました。リモートワークを主にした働き方が増える中で課題として浮上した一つに、社員同士のコミュニケーション不足や、コミュニケーション不足から生じるシナジーの減少を課題に抱える企業も少なくないのではないでしょうか。

株式会社文祥堂 本社6F ワークスペース「SOSO」


オフィスに来る意味や価値を求められる中、parkERsのデザインする空間に興味を持ってくださる企業は年々増えています。



創業から100年以上「働く」の新しい価値を考え続け、「働き方」や「場の在り方」を大切にしたオフィス構築を行っている株式会社文祥堂は、コロナ禍では社員の出社が制限され、コミュニケーションの不足やアイデアが生み出しづらいという課題に直面。共創を生み、社員が「来たくなる」「居たくなる」オフィスづくりを目指す中で、6Fのワークスペース「SOSO」の共作のご依頼をいただきました。大きな円形テーブルの中央には水が湧き上がっては縁から流れ落ち、心地よい水音を奏でます。


コミュニケーションツールとしての要素

水は本来空間の中には異質なものであるため、室内に存在することで驚きが生まれ、コミュニケーションが広がります。会話の間を埋めたり、ノイズが強いエリアとリラックスするエリアの間にあることで音のパーテーションとなり、音のマスキング効果が生まれます。


ザ・パークハウス 三田ガーデン ガーデンサロン


また弊社が手がけた空間で日々を過ごすお客さまのなかで多いのは、メンタルケアに関する声です。グリーンのある空間や接客の満足度・ニーズの把握のために行った自社アンケートの結果(全106名集計)によると、「緊張や不安がほぐれ癒される」と回答した人が全体の76.4%、「気持ちが回復する(リフレッシュする)」と回答した人が66.0%でした。

「その他」では、「成長を喜べる」「清潔な感じがする」「生命力を感じる」「パワーをもらえる」などの回答がありました。



また職場や住居などに緑化された空間があることでの効果については、「社外(ゲスト)からのイメージアップ」が全体の76.5%、「創造性(クリエイティビティ)のアップ」が48.1%、「従業員満足度の向上」が38.3%の回答を得ました。




さらに「空間に植物がなかったら、該当の空間を使う頻度は下がると思うか」という問いには、61.7%の人が「はい」と回答。6.2%の「その他」は、「マンションエントランスなので使うしかないが、寂しくなる」「オフィスなので頻度は変わらないが、気分は下がると思う」といった回答がありました。肯定的な意見である「はい」と「その他」を合計したとき、全体の約7割の方にとっては、緑化された空間があることが効果的に働きかけていることがわかりました。



植物のある空間は、漢方薬のように常に小さなケアをし続け、そこに水のゆらぎが加わることでさらに効果を発揮しているとわたしたちは考えています。



オフィスや商業空間など、ジャンルを問わず人々に受け入れられ、心地よさを提供し続ける水の什器という新たな可能性。

発表についてはまだ未定ですが、現在はまた新たな水の表現を実験しており、プロダクト化を検討しています。

今後もオリジナリティあふれる、自然の豊かさを体感できる空間づくりをお届けし、都市生活者を少しでも元気にするきっかけになれば幸いです。



その他の parkERs water products は、こちらのYouTubeからご覧いただけます。


parkERsの手がけた空間デザイン事例はこちらから



【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】

株式会社パーク・コーポレーション 広報担当:森、酒井

メールアドレス:parkpress@park-corp.jp

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