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マンパワーグループ株式会社

障がい者雇用に約16年携わってきたエグゼクティブアドバイザー。働く世界に対して願う「お互いを必要とする世界」とは

(PR TIMES STORY) 2024年04月15日(月)15時15分配信 PR TIMES

〜ManpowerGroup STORY Vol.2〜

「働く世界に力を与える:We power the world of work」

特例子会社マンパワーグループ プラス株式会社 編



昨年12月から新たに配信を開始した、“ManpowerGroup STORY“の第二弾となります。

今回は当社の特例子会社であるマンパワーグループ プラス株式会社 エグゼクティブ・アドバイザーの小川 慶幸さんのストーリーをご紹介します。

小川さんは、どのような想いをもって働いているのでしょうか。

―中国人の生徒がいる環境で育った小学校時代。自然と身についた“多様性”の意識

私は横浜出身なのですが、特に小学校では、クラスの中に中国人の生徒がいる環境で育ちました。定期的に中華学校との交流の機会もあったので、当時から外国人は自分の身の回りに珍しくない存在でした。一般的には、小学生くらいの年頃となると、自分とは違う、マイノリティーに属する人のことを意識するようになる時期ですが、私含めそのような生徒はほとんどいなかったのではないかと記憶しています。

オフィスでは様々な障がいを持った社員が活躍している。

メンバーとコミュニケーションを取り、どのようなサポートが必要かを把握することで

働きやすい環境を作っている。


―人材育成では、メンバーの自主性を育むことを大切にした

前職では事務機器メーカーで販売営業をしていたのですが、ご縁がありマンパワーグループ株式会社(以下マンパワーグループ)へ営業職として入社することになりました。

入社後は、人材課題を抱える企業と求職者の間に立ち、主に人材派遣サービスを提供する業務に従事していました。その後、支店長、統括部長となり、マネジメントや人材育成を経験しました。人材育成では、メンバーの自主性を育むことに重きを置き、自分の頭で考え行動ができるビジネスパーソンになれるよう、サポートをしていました。結果的に、自主性のあるメンバーが増えたことで、支店の業績が厳しい時にも全員で試行錯誤をしながら立て直すことができました。

メンバーの自主性に任せるということには、当然失敗のリスクもありますが、何事も一生懸命やっていたら失敗をしてしまったとしても最悪の事態にはならないのではないでしょうか。失敗してしまったとしても、何かに一生懸命取り組み、チャレンジしたことに大きな価値があります。


マンパワーグループ プラス株式会社ではテレワークを積極的に採用し、

障がい者が働きやすいようサポートしている。

―走って出社した全盲の社員を見て、障がい者の可能性に無知な自分を自覚

充実したマンパワーグループでの仕事から、特例子会社であるマンパワーグループ プラス株式会社(以下マンパワーグループ プラス)へ出向になりました。

私がマンパワーグループ プラスへ出向になったことで、新しく得た知識や経験が沢山あります。それなりに長い社会人生活を経験してきているのに、こんなにも自分にとって未知の世界があるということに大きな衝撃を受けたことを覚えています。

例えば、マンパワーグループ プラスに出向する前までは、障がい者は「守ってあげる存在」という印象がありましたが、いまではその印象は大きく変わりました。彼らはたくましく、そして生命力に溢れているからです。障がいのある彼らの、前向きで一生懸命に生きる姿を見て、五体満足の私が励まされ、精神的にも助けられることがよくあります。


ある時、こんなことがありました。目が見えない社員が私に、「始業時間に遅刻しそうだったので走って会社に来ました!」と言ったのです。最初にその言葉を聞いたときは、「まさか自分の聞き間違えではないか」と疑ってしまいました。全盲で街中を歩くことでさえ細心の注意が必要なはずなのに、いくら遅刻しそうだからと言っても走って会社に来ることなど不可能だと誰もが思うでしょう。ですがそれは私たちの考え方であって、実際彼女の場合は可能だったのです。

このような光景を目の当たりにしていくうちに、自身の中での障がい者に対する考え方が少しずつ変化していきました。障がい者は必ずしも「守ってあげる存在」ではないということ、そして健常者の私たちが彼らの可能性に気づけていないかもしれない、と感じました。


一般社団法人 人材派遣協会主催

第9回JASSAフォーラム「これからの障がい者雇用のありかた」に登壇した時の様子

※社名は2023年12月時点

―障害がある人とない人が、お互いを必要としあう世界を目指して

私は誰にでも平等にチャンスが与えられるべきだと考えていますが、障がい者の働く世界ではチャンスが与えられる機会が限られているのが現状です。悩ましいのは、企業側が配慮をした結果、このようなこと事象が起きてしまっていることです。

そんな時、私の頭の中をよぎるのは、No Chality, but a Chance(保護ではなく機会を)というメッセージです。これは、大分県にある社会福祉法人太陽の家を創設した故中村裕さんが発信されたもので、私はこのメッセージに大変共感をしています。「守ってあげるべき人たち」「不自由があり立場が弱い人たち」という見方ではなく、障がいがある人とない人が、お互いを必要としあう世界になってほしいと願っています。


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