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株式会社アニメイトホールディングス

『電脳冒険記ウェブダイバー』撮りおろしナレーション付期間限定WEBCM公開中!

(PR TIMES) 2021年07月30日(金)12時16分配信 PR TIMES

20thアニバーサリーSpecialTalkネギシヒロシ×松尾慎(bilibili)×可知秀幸×高木義弘(グッドスマイルカンパニー)座談会(後編)

株式会社フロンティアワークス(アニメイトグループ)より新情報をお届けいたします!
[画像1: https://prtimes.jp/i/16756/2777/resize/d16756-2777-abf01baa55b5367cdf70-0.jpg ]




1年間の作品として走りきることを強く意識していたストーリー展開と、そのための工夫や遊び心

放送から20周年という記念イヤーを迎えて、この冬にBD-BOXが発売される『電脳冒険記ウェブダイバー』。現在、小林由美子さん&杉田智和さんの撮りおろしナレーションを使用したWEBCMがFrontier Works YouTubeチャンネルにて公開中。

そのURLがこちらhttps://youtu.be/QfcRmxzLSoQ

[動画: https://www.youtube.com/watch?v=QfcRmxzLSoQ ]



さらに今回は、当時のメイキング裏話をたっぷりと語って頂く座談会の後編をお届けしよう。

『ウェブダイバー』本編は32話までのマジカルゲート編と、33話からのデリトロスゲート編と、大きく二部構成になっている。
マジカルゲート編は主人公・ケントが、マジカルゲートに取り残された弟の救出までの道のりと、洗脳されて敵となった友人達との戦いを描いていった。そしてマジカルゲート編の諸々が解決したのちに始まるデリトロスゲート編は、敵の力でケントや友人達が再び電脳世界に(今度は肉体ごと)転移させられ、子供達だけのサバイバル生活や、デリトロスの新たな強敵・リュウトとの戦いを軸に展開していく。
座談会・後編は、そうしたシリーズ全体の物語構成やドラマについて、さらにシリーズ終盤に登場する人気の敵メカ、ダークグラディオンの誕生秘話、そして放送当時から高い評価を得ていたOPの話題など、前編に続いてレアな話題が満載だ。



弟のために行動を起こすのがケントの原点

──マジカルゲート編は、弟を助けることを一番の目的に、ケントが侵略されたワールドを転々としながら解放して子供達を救出というフォーマットですが。

ネギシ:10歳くらいの男の子にとって一番身近の「守るべきもの」は誰だろう?と考えたときに、「小さな命を守りたい」という意識から弟にしたんです。一緒に遊んでいた弟が行方不明になった。どうしても助けたい!っていう想いですよ。でもそれ以上は深掘りしない。なぜなら、彼は「世界を救う勇者」じゃないので。まず、自分の身内。助けなきゃいけない弟のために行動を起こすのが原点なんです。

高木:1話でマジカルゲートが侵略されてえらいことになって、その状況で子供達が向こうに行ったきりになってしまうのは衝撃的でしたよね。商品展開からは、だんだん仲間を集めて仲良くなっていく話なんだろうなと想像してたんですけど、結構な危機が訪れるところからスタートするのは、観ていて意外でした。


──マジカルゲート編では、ケントの友達とグラディオンの仲間のWeb騎士達が敵として立ちはだかります。

ネギシ:玩具が活躍するのを見せる上では、最初は敵だったけど味方になっていくのが、商品を出す順番に沿う意味でも一番効果的ですからね(笑)。手強い相手に勝つと、そいつが仲間に加わるっていうのも王道のパターンですし。それにケントの友達が電脳世界に行って意識が変わってしまった(洗脳された)設定にすれば、友達が何十人いても敵側のウェブダイバーとなってWeb騎士と一緒に攻めてこられますからね。

──1話は、グラディオンの方からケントに助けを求めて来ますよね。

ネギシ:呼びかけられた段階ではケントにとっては、グラディオンは縁もゆかりもない存在なんですよ。でも置き去りにしてしまった弟を助けたい部分も含め、自分も一緒に戦わなくてはいけないと1話で結論づける。つまりお互いを巻き込まないと、この世界では行動範疇が制限されてしまう。そういう点で「立場」が一致したわけです。それと変な話、将棋でいえば王様と歩しかいない状態からの逆転劇が始まるんですよ。相手は持っている駒をドンドン「王手!」という形で出してくる。そうした状況の中で、歩が金に成って王様を守るために、一つずつ相手の駒を取っていく。そんなようなノリなんです。

──今、将棋というゲームに喩えられていましたが、「デリトロスはゲーム盤を見下ろす意味合いなので目玉である」といった旨のツイートをされてましたね。

ネギシ:異空間の中に人間の顔が出てきたらちょっと興醒めですよね。人の顔の中で、一番インパクトがあるのは目玉だと思ってるんですよ。妖怪とかでもそうですけど。目玉だけって、ちょっと不気味じゃないですか。そういう単純な発想なんですよ(笑)。「見られてるぞ」っていう感じも出せますしね。



タイプの異なる二人のライバル、ガリューンとドラグオン

──マジカルゲート編では、正々堂々を重んずる孤高のガリューンと割と手段を選ばないドラグオンというタイプの異なるライバルを二人置いてますが。

ネギシ:そこも商品展開とも絡んでいて、ドラグオンは主力級の二番手商品だから、手強い相手に見せないといけない。でもガリューンもカッコ良いじゃないですか。そのガリューンが普通にやられて仲間になるのだと、あんまり強くない印象が出ちゃいますよね。それならば、こいつは敵か味方か分からない……「お前の力を認めるけれど、オレはどっちにもつくつもりはないぞ」みたいな感じにしたかったんです。帆船も海賊船のイメージだったので、つまりハーロック(笑)……正義のために戦う海賊ですよ。ドラグオンの場合はナオキもバディとして出てくるわけですから、1話からナオキに「ケントはオレの永遠のライバルだ」と言わせて、そんな彼が「お前のことは昔から気に入らなかったんだ!」と言って最大の勝負をかけてくるわけです。そういうところにドラグオンの性格を合わせてるんですね。

──洗脳状態のナオキ達は、額にデリトロスアイがあるのがなかなか不気味です。

ネギシ:洗脳された状態であると見た目ですぐに分かるようにしたかったからです。表現としては眼のハイライトも無しにしてますが、作画ミスと思われるかもしれないじゃないですか。つまり、デリトロスに影響されてるのが即座に分かる記号ということです。何かを植え付けられてるとかではなくて、一種のシールみたいなものです。このお陰で、最終決戦でのリュウトも同じ目玉を使うことで分かり易く見せられましたよね。

──洗脳された子供達は記憶を消された操り人形ではなく、以前の記憶を持った上で負の感情を増長させられてるというのが興味深いです。

ネギシ:一人一人が何らかのコンプレックスを抱えてるんですよ。例えばナオキはいつまで経ってもケントには勝てない自覚がある。そういうダークさに通じる面を持っていて、そこをデリトロスが増長してるんです。それで彼らは憎しみの感情に呑まれてしまって……ということなんですね。

──20話からの、デリトロスの尖兵として暗躍したショウは仮面をつけてました。

ネギシ:ほら、カッコ良い敵は仮面をつけないと(笑)。

可知:あんまり明確な理由はないんですよ(笑)。

ネギシ:これは後期OPでのケント達のポージングもそうなんですけど、理由はよく分からないけど「カッコ良さそうだからOK!」って(笑)。

──デリトロスに洗脳された状態で現実世界にやって来るのも、面白かったです。

ネギシ:話のパターンも含めて、視点を変えたかったのもあるんですよ。ナオキはケントと似た家族構成ですけど、ショウは姉と弟の二人家族……お姉さんは弟をいつも気にかけていて、ショウ自身はお姉さんに苦労を掛けたくないから優等生でいなきゃいけないと思ってる。ちょっと陰があって、そこが彼にとってのダークな面に通じる部分なんですが、そんな普通の子供とちょっと違うバックボーンも見せつつ、謎多きキャラクターにしたかったんです。

──ナオキの妹のユカリが22話から登場しますがが、ケントの家庭と完全に対称になるようにということですか?

ネギシ:それもありますし、ケントに対して熱血でただガーガーがなり立ててるだけのキャラだとうざったいじゃないですか。でも家では妹想いという一面があって……と。それに弟だとケントと全く同じになってしまうので、そこも意識しましたね。ショウもお姉さんがいる形なので、ケント、ナオキ、ショウは兄弟関係をアピールしましたよね。



マジカルゲート編のクライマックスが二段構えのわけ

──ナオキ・ドラグオンコンビとのドラマチックな対決の直後に、ダイタリオンが現れてマジカルゲート編全体のクライマックスが来る、二段構えの構成ですね。

ネギシ:設定として、ダイタリオンは時間を操る能力で、他に話を振りようのないものだったので、それもあってマジカルゲート編の一番最後に持ってきました。その最強のダイタリオンの前に戦うドラグオンは、その分力業でぶつかる相手にしないといけないなと。その話が23話で、最後の主力玩具でもあるダイタリオンが25話から現れて、マジカルゲート編ラストが32話という構成になったのは、商品展開の都合からです。

可知:完全に玩具の発売スケジュールに合わせた構成にしているので、クール単位にはなってないんです。

ネギシ:で、商品展開が終わった4クール目はアニメ側で自由にやって構わないということだったので、もう本当に好きなようにやらせてもらいました(笑)。

──松尾さんは本編作画もローテに近い形で参加されてますね。

松尾:『ウェブダイバー』の頃は、Aチームというスタジオとしてラディクスと契約していたんですけど、僕はガッツリとカットを持つよりもヘルプ作業の方が多かったです。アクションシーン関係は、だいたい同じAチームにいた鈴木藤雄君です。彼もアクション作画が好きなので、なるべくそういうカットは彼にお願いしてました。僕は割とエフェクト作画が多くて、キャラのカットは少なかったです。

ネギシ:あははは(笑)。

松尾:エフェクト以外で印象に残ってるのは、22話の犬の作画(ユカリに吼え掛かる大型犬)ですね。22話作監の田中誠輝君は犬が上手くて、すごくビシッと修正を乗せられまして。「ああ、犬を描くのはキャラより難しいなぁ。でも、そこまでしっかり犬を描くのか!」って(一同・笑)。

──松尾さんはガリューンが出てくる6話と12話でもクレジットされてますが、ガリューンの作画用設定を起こしたからですか?

松尾:いや、そこは多分全然違うと思います(一同・笑)。『ウェブダイバー』は、ラディクスの野村宙君を通してAチームとして受けていて、担当話数のカットをスタジオのみんなで分けてやってた感じです。

ネギシ:当時ラディクスはメカ作品をあまりやっていなかったので、版権物についても松尾君達(Aチーム)に担当してもらいました。ある意味で、超便利屋さんみたいな感じで、松尾君や佐村義一君といったパッケージのジャケットやアニメ誌の版権イラストを描くような豪華メンバーで、子供向けの絵本のイラストをたくさんやってもらってたんです。

松尾:僕は版権物の作画は結構好きだったので、むしろもっと描きたかったくらいでした。

──マジカルステーションは宇宙艦にもなるように、デザイン発注されたんですか?

ネギシ:デザイン発注で僕がお願いしたのは、グラディオンの出撃の段取りで、森木靖泰君には「グレンダイザーのシュートインみたいになるようにして欲しい」って言ったんです。上から下に移動する時に、クルッとシートが一回転するあの感じが良いなぁと思ったので(笑)。

──スペイザーからダイザーが分離する時の、コクピット移動のシークエンスですね(笑)。

ネギシ:そうそう(笑)。出撃シーンはバンクとして毎回流れるじゃないですか。特撮でいえば「ワンダバ」ってやつなので、繰り返し見せる分しっかり見せ場になる機構を入れて欲しいと。また、機関車が「シュート!」って言って射出されていくイメージも伝えたところ、宇宙艦型で上がってきたんですよ。カッコいいデザインですよね。このマジカルステーションのデザインを見たライターさん達が、「これで電脳世界を移動できるよね」って、むちゃなことを言いだしたんですよ(笑)。


[表: https://prtimes.jp/data/corp/16756/table/2777_1_948deb4a37362ceb7d02170b6b5fee18.jpg ]


 [インタビュー/ぽろり春草]




商品情報


[画像2: https://prtimes.jp/i/16756/2777/resize/d16756-2777-5e95a8f984b0f5d6c722-1.jpg ]


『電脳冒険記ウェブダイバー』アニバーサリーBD-BOX
【価格】29,700円(税込)
【封入特典】シナリオブック(完全新作エピソード「WEB騎士の帰還」〈シナリオ:久保田雅史〉)
【仕様】TVシリーズ全52話をBD2枚(BD50G)に収録(最終話はオンエアver.とロングver.の2種類を収録)
【品番】FFXA-9021
【収録分数】約1,196分
【画面サイズ】4:3(480i)
【製作年】2021年
【制作国】日本
【発売元・販売元】フロンティアワークス
予約:https://www.animate-onlineshop.jp/pn/pd/1936518/


関連サイト

特設サイト:https://www.fwinc.co.jp/webdiverBD/
Twitter: https://twitter.com/WEBDIVER_BDBOX

(C)2001ウェブダイバー製作委員会・テレビ東京・NAS



プレスリリース提供:PR TIMES

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