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日清オイリオグループ株式会社

◆フレイル予防・改善に向けて◆スマートフォンアプリ「バランス日記〜10食品群チェック〜」を用いた研究の中間結果を発表

(PR TIMES) 2023年12月04日(月)05時40分配信 PR TIMES

〜東京都健康長寿医療センター、女子栄養大学、日清オイリオグループによる共同研究〜

地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター(理事長:鳥羽 研二)、学校法人 香川栄養学園 女子栄養大学(理事長:香川 明夫)、日清オイリオグループ株式会社(社長:久野 貴久)は、高齢社会における重要な健康課題の一つであるフレイルの予防・改善への貢献を目指し、高齢者への栄養指導における、スマートフォンアプリ「バランス日記〜10食品群チェック〜」の有用性を検証する共同研究を2022年12月に開始しました。
(開始時のプレスリリース https://www.nisshin-oillio.com/company/news/down2.php?attach_id=1484&uid=8091)    
本研究の中間結果として、アプリを用いた栄養介入(栄養診断や改善に向けた活動)の実現可能性やその効果を確認し、2023年10月28日〜29日に開催された「第18回日本応用老年学会大会(大阪)」および2023年10月31日〜11月2日に開催された「第82回公衆衛生学会総会(つくば)」で発表いたしました。
研究の概要


 埼玉県内の自治体において、65歳以上の地域住民から参加希望のあった約60名に対して、「バランス日記〜10食品群チェック〜」を用いた栄養指導を3か月間行い、それが食品摂取多様性スコア(DVS)、フレイルリスクをチェックする指標(CL15)、食品群別および栄養素等摂取量、体重、BMI、体組成(筋肉量等)に及ぼす影響を調べています。
 今回、参加者を無作為に前期介入群(Aグループ)と後期介入群(Bグループ)の2群に分け、前期3か月間はAグループにのみ栄養指導を行い、Bグループは待機群、つまり対照群とみなして、3か月の前後でAグループとBグループの変化を比較し、その結果を中間報告として発表いたしました。後期3か月の介入試験(Bグループのみに介入する)が終了した後、最終的な研究成果の報告を予定しています。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/76174/100/76174-100-8a77de094257a5fa135618c297816c66-1139x513.jpg ]

研究の実施期間


2022年12月〜2024年3月

本研究における三者の役割


・東京都健康長寿医療センター
アプリを使った知見の提供
健康長寿と食・栄養に関する知見の提供
・女子栄養大学
アプリをつかったヒト試験の実施
様々な栄養指導に関する知見の提供および研究フィールドの提供
・日清オイリオグループ
栄養指導で使用するスマートフォンアプリのノウハウおよび取得データの提供

研究方法


栄養介入の内容:次の2点を実施
1.「バランス日記〜10食品群チェック〜」を用いて、毎日10食品群の摂取の有無を記録
2.月2回開催する「健康教室(栄養指導と軽運動)」への参加
介入期間の前後で測定会を実施
測定項目: 
食品摂取多様性スコア(DVS)
フレイルリスクをチェックする指標(CL15)
食品群別および栄養素別摂取量
体重、体格指数(BMI)、体組成(筋肉量等)
筋力(握力)、下肢機能(5回椅子立ち座り時間)


研究成果の概要:中間報告


アプリ利用の継続性とユーザビリティが高く、健康教室に対しても高い満足度が得られました。フレイルとの関連が報告されている“食品摂取多様性スコア(DVS)”においては、介入群の平均得点が大幅に上昇し(4.7点→7.6点)、フレイル予防の面で望ましい水準であるDVS 7点以上(一日平均7食品群以上摂取)の割合が大幅に上昇しました(38.5%→73.1%)。一方、対照群にはそのような変化はみられませんでした。

これらのことから、以下の2点がわかりました。
〇今回の集団において、「バランス日記〜10食品群チェック〜」の使用と定期的な栄養指導・健康教室を組み合わせた栄養介入は十分導入できる可能性があること。
〇「バランス日記〜10食品群チェック〜」を用いた介入プログラムは食品摂取多様性スコア(DVS)の向上に極めて有効であること。
なお、フレイル指標、BMI、体組成などに対する介入効果については、現時点では有意差が確認できず、もう少し長期に観察する必要があると考えています。

プレスリリース提供:PR TIMES

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