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ファストドクター株式会社

ファストドクターと千葉大学、新型コロナの経口治療薬の治験で産学連携。発症7日以内の治験参加者に対する迅速なリクルートメントを支援

(PR TIMES) 2023年03月08日(水)18時45分配信 PR TIMES

 日本最大級の医療プラットフォームを運営するファストドクター株式会社(以下、ファストドクター)[本社:東京都港区、代表取締役:菊池 亮(医師)、水野敬志]は、千葉大学大学院医学研究院精神医学教室 新津富央 准教授の研究グループが実施する、比較的安価で安定的な一般供給が期待できるCOVID-19の新しい治療薬に関する治験において、治験参加者に対する迅速なリクルートメントの支援を2023年3月8日から開始いたします。COVID-19に関する治験は、患者の初期スクリーニングからマッチングまでのリードタイムが非常に短いことが課題であり、千葉大学はCOVID-19に対する豊富な診療実績を持つファストドクターをパートナーに選定したものです。ファストドクターは2023年2月より治験支援事業を展開しており、本件が2例目となります。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/31533/67/31533-67-18abd0835366e12e1727f91e1f634c41-1950x1098.jpg ]



千葉大学大学院医学研究院精神医学教室 新津富央 准教授より



[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/31533/67/31533-67-c2e6fac18ef3759113fa419f00453665-414x613.png ]

 私たち千葉大学病院では、千葉県内のCOVID-19診療の最後の砦としての使命を果たすとともに、COVID-19による重症化予防治療薬の開発を目指し、本医師主導治験を進めてまいりました。本治験は、既存の抗うつ薬であるフルボキサミンをCOVID-19の新たな抗炎症作用薬として開発するもので、既存薬再開発(ドラッグ・リポジショニング)という手法での開発となります。この手法は、治療薬の社会実装が比較的短期間で可能となるメリットがございます。

 本治験の愛称は「フルボキサミンでCOVID-19に打ち克つ」という願いを込めて、FLVOCCO(フルボッコ)といたしました。本治療薬を国民の皆さまにお届けするためには、いち早く研究を進める必要があり、この度はファストドクターの治験支援事業を活用させていただきました。新しい未来の医療と安心安全なポストコロナ社会の実現のために、皆さまのご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。


本治験の背景


 現在流通しているCOVID-19の経口抗ウイルス薬には、供給難や高価といった特徴があり、また、5類移行後に公費負担の終了となった場合、検査や治療控えの患者が増えることが懸念されます。
精神疾患の治療に広く用いられている比較的安価なフルボキサミンが、COVID-19の重症化予防に有用であると2021年に報告されているように、本治験※を経て自宅療養でも使用しやすい治療薬として期待されます。しかし、COVID-19の患者は療養期間が短いため、早期な治験参加者のリクルートメントの面で課題がありました。そこで今回、COVID-19の豊富な診療支援実績を持つファストドクターの治験支援事業を活用し、迅速なリクルートメントと治験の開始を目指すこととなりました。

※国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)では、COVID-19および公衆衛生危機管理上、医薬品等の確保が必要な感染症等に対して令和4年度「新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業」に係る3次公募を行い、千葉大学大学院医学研究院精神医学教室 新津富央 准教授の研究グループの「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するフルボキサミンの重症化予防効果に関する医師主導治験(FLVOCCO study)」という研究開発課題が採択されています。

本治験に対するファストドクターの治験支援事業


 ファストドクターは理念とする医療アクセスへの課題解決のもと、2023年2月から治験実施医療機関を対象とした分散型臨床試験(DCT)支援を開始しています。

 発症から早期の治験参加を必要とするCOVID-19の患者に対する初期スクリーニング・患者への治験説明・同意取得サポートといったリクルートメント支援や、在宅で治験を行うための全体オペレーション設計および訪問看護師とオンライン診療を組み合わせたD to P with Nから処方薬の宅配等まで、診療以外の業務を一貫して行うことができ、治験全体のスピードアップを実現します。

 本件は千葉大学に対し、課題となっている治験参加者のリクルートメント支援を行うものです。
ファストドクターのプラットフォームを通じて診療を行った患者のうち、下記を対象とした迅速な初期スクリーニング・説明・同意の取得を担います。

[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/31533/67/31533-67-423d5af86783bbd175ad52f7e513150e-1950x1098.jpg ]


【リクルートメント対象者】
・37.5°C以上の発熱とその他の自覚症状がある方
・軽症〜中等症Iの方
・50歳以上の日本人成人または、重症化リスクを有する40歳以上の日本人成人
・PCRや抗原検査でCOVID-19陽性が確認されて3日以内の方
・自家用車またはファストドクターが手配する搬送にて、午前中に千葉大学病院へ受診できる方

本支援によって、比較的安価で安定的な一般供給が期待できるCOVID-19治療薬の開発に貢献し、5類移行後も生活者が安心した療養生活が送れることを期待しています。今後もファストドクターは、官民学を問わずプラットフォーム内の資源を共有・活用することで医療の発展に貢献してまいります。

※医療相談を含む医療行為はファストドクターが提携する医療機関所属の医師によって行われ、 ファストドクターが医療行為を行うものではありません。


ファストドクター株式会社


ファストドクターは2016年の創業以来、新しい医療の選択肢を社会に提示する存在として、医療相談、救急往診、オンライン診療といった患者向けサービスを始めとして、在宅医療支援事業として医療機関向けサービス、地域の医療課題解決のための医療体制構築支援といった自治体向け事業など、先進的かつ包括的な医療サービスを展開してまいりました。2022年からはテクノロジーを活用した医療DX事業の本格化や大学等と協同し、医療データの研究・活用などヘルステック企業としての活動の幅を広げ、新しい医療のイノベーションを創出しています。

所在地:〒108-0014 東京都港区芝4丁目5-10 EDGE芝四丁目ビル3F
設立:2016年8月
代表者:菊池 亮(医師)・水野 敬志
URL:https://www.fastdoctor.co.jp/



プレスリリース提供:PR TIMES

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