プレスリリース
ー革新的な「分別塗工方式」によりラミネートプロセスでの課題を解消した点が評価されましたー
DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:猪野薫)は、公益社団法人日本包装技術協が主催する「第46回木下賞」において、分別塗工方式による新規無溶剤型ラミネート用接着剤『DUALAM(TM)(デュアラム)』が「包装技術賞」を受賞したことをお知らせします。
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ラミネート用接着剤は、食品や日用品などの軟包装パッケージを成形する際に、異なる特長を持つフィルムを貼り合わせるラミネート加工時に用いられます。日本では従来のラミネート用接着剤は溶剤型が7割以上を占めますが、VOC(揮発性有機化合物)の発生や、CO2排出などの環境負荷の課題があります。一方、溶剤を使わない無溶剤接着剤も普及していますが、ラミネート加工後の意匠性に問題が生じたり、硬化速度が遅く高い生産性を求められる連続ラミネーションに適さないなどの課題があり、使用できるパッケージ用途が限られていました。
これらの課題に対応するため、当社は「混合塗工方式」 から「分別塗工方式」に対応した『DUALAM™』を開発し、従来の無溶剤接着剤が抱える各ラミネートプロセスでの課題を解消しました。同方式を採用したことで、無溶剤型ラミネートの適用範囲の拡大や高速加工適性による生産性の大幅向上、エージング工程のエネルギーの削減、接着剤の廃棄ロスの削減が実現しました。
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DICグループは、長期経営計画「DIC Vision 2030」において、パッケージ分野における5R(Reuse, Reduce, Recycle, Redesign, Reduce CO2)を切り口にした製品開発やソリューション提案の強化を掲げています。2050年のカーボンネットゼロの実現に向け、パッケージ分野におけるサステナブル製品を開発し次世代サステナブル市場をリードしていく所存です。
以 上
<ご参考>
-木下賞について
木下賞は、公益社団法人日本包装技術協会第二代会長 故 木下又三郎氏の包装界に対する多年の功績を記念して創設された表彰事業です。本賞は、毎年包装関連業界において、1)包装の研究・開発 2)包装の改善・合理化 3)包装の新規分野創出について、顕著な業績をあげたものに対して授与される賞です。
受賞製品の紹介サイト
-速硬化型無溶剤接着剤「DUALAM™」について
https://www.dic-global.com/ja/csr/special/2020/special02.html
-DIC岡里帆の研究室 デュアラム篇
https://www.dic-global.com/ja/dic-oka/dualam/
-YouTube「DIC岡里帆、デュアラムを語る」篇
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=G_iayzDcLpw ]
DIC株式会社について
[画像3: https://prtimes.jp/i/56781/53/resize/d56781-53-ebd9edaa8c8cb5e464b8-3.jpg ]
DICは日本で有数のファインケミカルメーカーのひとつであり、DICグループの中核企業です。DICグループは、世界全体でSun Chemical Corporationを含む約190の子会社によって構成され、60を超える国と地域で事業を展開しています。グループ全体として、人々の生活に欠かせない包装材料 、テレビやPC等のディスプレイに代表される表示材料 、スマートフォンなどのデジタル機器や自動車に使用される高機能材料を提供するグローバルリーディングカンパニーと認知されています。これらの製品を通じて、社会に安全・安心、彩り、快適を提供しています。DICグループは持続可能な社会を実現するため、社会変革に対応した製品や社会課題の解決に貢献する製品の開発にグループ一丸で取り組んでいます。連結売上高8,000億円を超え、世界全体で22,000名以上の従業員を有するなか、DICグループはグローバルで様々なお客様に寄り添っていきます。詳しくは、https://www.dic-global.com/ をご覧下さい。
プレスリリース提供:PR TIMES