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東京書籍株式会社

書籍『あなたを変える行動経済学』3刷出来!

(PR TIMES) 2023年02月15日(水)12時15分配信 PR TIMES

仕事や勉強に、世代を問わず、すぐできる行動経済学の実践!
東京書籍株式会社から2022年1月に発売しました書籍『あなたを変える行動経済学 よりよい意思決定・行動をめざして』が好評につき、重版が決定、3刷が出来上がりました。

行動経済学の第一人者である大竹文雄氏が、身近な話題からわかりやすく解説する行動経済学入門。
行動経済学(経済学+心理学)の「ナッジ」を使って仕事や生活でよりよい決断ができる!行動経済学をどのように活かしていけば良いかを豊富な実例とともに紹介しています。
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「はじめに」より


 人生に悩みはつきもの。悩みにはさまざまなレベルがある。朝、何を着て出かけようか、昼ごはんには何を食べようか、という日常の小さな決断でも悩む。就職、転職、結婚という人生にとって大きな決断で悩むこともある。自動車や住宅という高額の買い物で悩む人も多い。私たちが悩むのは、どちらの選択肢も同じように魅力的だからである。人生の選択肢が無限に多い若者は、とりわけ悩みが多い。しかし、同じように魅力的に見える選択肢は、行動経済学的に考えてみると、バイアスのためだったかもしれない。
序章では、私たちの直感的意思決定が合理的な意思決定からずれてしまうことの例を紹介。第1章では、合理的意思決定からのずれが経済的な意思決定で生じやすいことをサンクコストという概念を使って紹介する。サンクコストをよく理解できれば、人生での悩みもずいぶん減ると思う。なんとか損を避けたいという気持ちも悩みをもたらす原因である。
第2章では、損を避けたい気持ちがバイアスをもたらすことを説明する。人生で後悔することが多いのは、どうしてあの時先延ばししたのかということ。先延ばしをする原因について第3章で説明。先延ばしの対策には、積極的な意思決定をしなくても良い状況(デフォルト)をあらかじめつくっておくことが有効である。
第4章では、デフォルトを利用した例を紹介。私たちは、周囲の人がどのような行動をしているかという社会規範の影響を大きく受ける。そのような社会規範の影響については第5章で解説する。
第6章では、行動経済を応用してより良い意思決定をもたらすためにナッジという考え方を紹介する。第7章では、仕事や勉強に行動経済学を応用する具体例を説明する。

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目次

序章 直観が邪魔をする
三つの問題を考えてください/アメリカの一流大学でも正答率は高くない/3問とも正解した人の特性は?/「錯視」と行動経済学

第1章 「もったいない」を考える
あなたならどうしますか?/典型的なパターンはなぜ起きるのか/サンクコストは忘れることが大事/豊作でレタスを廃棄?/「サンクコスト」をよく理解する//オランダ語を捨てて英語を学ぶ?/二つの教訓

第2章 損失は避けたい
どちらを選びますか?/安全策をとるか、ギャンブルをするか?/「損失回避」とは?/参照点にしがみついて非合理な意思決定をする/利得よりも損失を2・5倍大きく感じる/ポイントは参照点をどこに置くか

第3章 先延ばしの心理
どちらを選びますか?/「現在バイアス」とは/日本人の貯蓄目的は変わった/ライフサイクル仮説とは?/現在バイアス――意思決定と実行の乖離/老後貯蓄の現実と対策/「現在バイアス」があることを理解しておくことが大切

第4章 暗黙の選択の利用
復習――サンクコスト・損失回避・現在バイアス/「現在バイアス」の実験例1/「現在バイアス」の実験例2/「現在バイアス」にどう対処するか/デフォルトの設定次第で意思決定が変わる/「延命治療」か「緩和ケア」か?/デフォルトに類似した誘導方式/誘導で自死者を減らすことができる/レジ袋有料化は「デフォルト」と「損失回避」の組み合わせ/デフォルトの問題点/デフォルトとコミットメントの組み合わせ

第5章 みんながしています
合理的な人とは?/純粋な利他性と不純な利他性/ヒューリスティクス/社会的選好と社会規範/社会規範と相対所得仮説/「自由放任」の考え方と行動経済学/社会規範についての研究/ボトルネックはどこにあったのか?/社会規範とコミットメントは有効な手段/限定合理性と数当てゲーム/フレーミング効果の事例/代表性ヒューリスティックと「リンダ問題」/あなたはどちらだと思いますか?/利用可能性ヒューリスティック/私たちの判断は「アンカー」に影響される/最初に見せる数字がポイントになる/まったく関係ない数字にも影響される

第6章 ナッジとは何か?
ナッジとリバタリアン・パターナリズム/選択の自由を確保することが重要/大きな金額をかけないことも重要/ナッジ」と「スラッジ」/ナッジ設計のプロセスフロー「BASIC」/ナッジのチェックリスト「EAST」/ナッジを選ぶ際のポイント/ボトルネックを引き起こす行動経済学的特性/行動のボトルネックの特性と対策/ダイエットはなぜ難しいのか/ダイエットのナッジ/社会規範と分かりやすさを使った残業削減ナッジ/ナッジに対する批判/デフォルトを用いた行政の取り組み例/男性職員の育児休業取得を増やす/後発薬を増やして医療費を下げた/人との接触を8割減らす10のポイント/「ナッジ」から見た三つの見出し/手指消毒のナッジ/はみ出し喫煙のナッジ

第7章 仕事や勉強の中の行動経済学
参照点とピア効果/正のピア効果と負のピア効果/スーパーのレジ打ちの「ピア効果」の研究/水泳選手の「ピア効果」の研究/「シーシュポスの岩」と「賽の河原の石積み」/意味のある仕事の重要性/「意味のある条件」と「シーシュポスの条件」/目標と行動のギャップを埋める/行動計画の効果を検証した研究/職探し研究の行動経済学的意味/賢く見える提案とは?/コミットメント・ピア効果・現在バイアス/コミットメントの設計は難しい

著者プロフィール


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大竹 文雄(オオタケ フミオ)
大阪大学CiDER特任教授・経済学研究科(兼)。
1961年生まれ。京都府宇治市出身。京都大学経済学部卒。大阪大学大学院経済学研究科博士前期課程修了。博士(経済学)(大阪大学、1996年)。専門は労働経済学、行動経済学。2008年日本学士院賞。大阪大学理事・副学長、日本経済学会会長などを歴任。現在、大阪大学感染症総合教育研究拠点・特任教授(常勤)。新型インフルエンザ等対策推進会議委員(2021年4月〜)。
『行動経済学の使い方』(岩波新書)、『医療現場の行動経済学:すれ違う医者と患者』(東洋経済新報社)、『経済学は役に立ちますか?』竹中平蔵・大竹文雄(東京書籍)、『競争社会の歩き方自分の「強み」を見つけるには』中公新書(中央公論社)、『経済学のセンスを磨く』日経プレミアシリーズ(日本経済新聞出版社)、『格差と希望誰が損をしているか?』(筑摩書房)など著書多数。

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<概要>
『あなたを変える行動経済学
  よりよい意思決定・行動をめざして』
■定価:1,430円(税込)
■発行・発売:東京書籍株式会社
https://www.tokyo-shoseki.co.jp/books/81543/



プレスリリース提供:PR TIMES

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