プレスリリース
「社会をにぎやかに!」を企業理念に、通信回線やスマートフォンなどの通信インフラサービスを取り扱う株式会社 ALL CONNECTは、すべての10代が意欲と創造性を育める社会を目指してさまざまな教育活動に取り組む認定NPO法人カタリバに対し、Wi-Fiルーターの無償貸与を行いました。
この取り組みは、通信インフラを提供するオールコネクトだからこそ可能な社会貢献の形と実現への想いが、認定NPO法人カタリバ様の様々なご家庭を支援する中で見えてきた課題感とうまくマッチすることで成功しました。
本ストーリーでは、子どもたちへのWi-Fiルーター無償貸与が実現されるまでの裏側について伝えます。
創業から約20年、通信インフラの販売を行ってきたオールコネクト。事業を活かした、社会貢献を実現するにあたって。
2005年の創業から現在まで、オールコネクトは「社会をにぎやかに!」を企業理念に掲げ、通信インフラの販売を中心に大きく成長を続けてきました。主に、下記の4つが事業の柱となっています。
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@販売代理業: 特定の商品をメーカーの代理で販売します。通信サービスのWeb販売代理の業界で常にトップクラスの取次件数を獲得しています。
AMVNO事業: WiMAXやLTEなどの移動体通信サービス、光回線や光コラボレーションモデルなどの通信サービスをオリジナルブランドとして展開。主な商品は『Broad WiMAX』、『ずっとネット HOME WiFi』などがあります。
BEC/メディア事業: 通信インフラの販売代理業の知見を生かし、ECサイトの運営や、情報発信メディアを運営しています。
C地域振興事業: 創業以来、オールコネクトが本社を置く福井を盛り上げたい。経済・雇用・教育・食・音楽そしてスポーツと、様々な観点から魅力あふれる福井の街を活性化するため、新しい価値を創造しています。
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創業から約20年、多くのお客様に支えていただき、現在まで様々な取り組みを行っています。その中で、企業として新しく、「地域に対して何かできないか、社会に対して貢献できないか」という考えを数年の間持ち続けていました。
そこでフォーカスしたものが、Wi-Fi端末でした。オールコネクトでは、グループの中で、Wi-Fi端末を多く取り扱っています。ユーザーの方へお貸しをし、そこから戻ってきた中古端末を多く持っていました。
SDGsの観点からも、この使われていない中古端末はもったいない。何かに有効活用できないかと考えます。
コロナになってから、企業でもリモートワークが進み、オンライン会議が当たり前になりました。さらに、社内で様々な話を聞く中で、従業員のお子さんも学校の授業がオンラインで開かれることが多くなり、家庭全体でも今までより更に通信環境の需要は高まっていることわかってきました。
通信環境が悪くなることで、大人であれば仕事ができず、子どもはまともに授業を受けられなくなってしまいます。大人であれば何らかの方法で解決することができたとしても、学生の場合は、どうしても家庭の都合によって通信環境が左右され、調整できずに必要な授業を受けられない子もいました。特に、コロナ禍を経て急にオンライン授業が当たり前になったこともあり、通信環境の重要性と必要性を強く実感するようになります。
「通信が足りないなら、オールコネクトの使っていない端末を使って何かできないか。」
その考えが発端でした。調べてみると、主に10代の子どもたちを対象に学生に対して教育の支援を行っている認定NPO法人「カタリバ」さんが同分野において活動していることを知ります。実際にコンタクトを取り、お話ししてみると、教育を受けたいけれど通信環境が整っていない学生が相当数いることも分かりました。
さらに、授業を受けられないという課題は、より大きな問題へ繋がっていたのです。それは、学校の授業だけではなく、塾に通って勉強していくのが当たり前の世の中において、塾もオンライン化が進み、通信環境を確保できない子どもたちには教育の格差が生まれてしまう、ということでした。
そんな課題感を知る中で、「大きな規模で、何千台ものWi-Fi端末、通信費用を無償提供することはできないけれども、できる範囲で少しずつでも通信環境が不足している子どもたちを支援することで、学ぶ機会を持ってほしい」と強く決心します。そんな思いから、認定NPO法人カタリバとの取り組みは始まりました。
認定NPO法人カタリバの運営する「キッカケプログラム」で通信環境の整備をサポート。
認定NPO法人カタリバはどんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校生のためのキャリア学習プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供、コロナ禍以降はオンラインを活用して経済的事情を抱える家庭やメタバースを活用して不登校の子どもたちに学習支援を行うなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。
認定NPO法人カタリバは、生活困窮世帯向けのオンライン学習・生活支援プログラム「キッカケプログラム」を運営しています。同プログラムでは、経済的事情を抱えた子どもに、パソコンとWi-Fiを無償で貸与しオンラインでの居場所づくりや学びの動機づけ・機会提供をしています。ポケットWi-Fiの貸与数は減少傾向にありますが、2023年4月時点で、約半数のご家庭に貸与しています。
キッカケプログラムでは、Wi-Fi端末の端末代と通信費の全額を負担しています。そのため、用意できるWi-Fi端末の数に制限があり、これまで一定の条件を設けて貸与してきました。心苦しくも返却を依頼したケースもあったそうです。
そんな状況から、認定NPO法人カタリバとオールコネクトは、Wi-Fiルーターを貸与する協力体制を構築しました。通信環境を必要としているすべてのご家庭にWi-Fiを貸し出すことができるよう、共に歩みを進めています。
今後の展望
今回の取り組みを通じて、通信環境を必要とする多くのご家庭にWi-Fiルーターを届けることができました。しかし、両社のゴールは通信環境を用意していくことだけではありません。
今後もオールコネクトは、支援を通じたオンラインによる学びの機会の拡充や更なる通信インフラを活用した社会貢献を推進していきます。