プレスリリース
100人を越える子育てや教育の専門家が全面協力。悩みに応じた相談にもつながることで、子育ての課題を解決する教育情報メディア『ソクラテスのたまご』の誕生秘話
これからの時代の子育て・教育について一緒に学び、 考える、大人のための教育情報メディア『ソクラテスのたまご』。日本の教育行政の仕組みや新学習指導要領、学校や先生、子どもの心理など、今を生きる保護者と子どもに必要な情報をさまざまな専門家に取材し、発信しています。このストーリーでは、『ソクラテスのたまご』誕生の裏側について、代表の片岡武志が振り返ります。
親は誰もが子育て初心者。知ったかぶりをせず正しい情報を
『ソクラテスのたまご』とは、哲学者ソクラテスの「無知の知」から名付けました。親子の幸せのために子育てについて学ぶ大人を増やしたい、という想いが込められています。これは自分が娘を育てていくなかで「子育てや育児に関する情報は、なんて曖昧で主観に基づいた意見が多いのだろう…」と思ったことがきっかけです。
ある日子どもが産まれて、その日から「お父さん、お母さん」になります。しかし子育ての方法は、誰からも教わっていません。また「子どもを育てる」ということにおいては、パートナーと必ずしも価値観が一致するとは限りません。
一人の父親としてたくさんの「一体どうしたらいいんだろう」を経験し、その度に多くの本を読み、動画を観て「今の子育て」について勉強しました。さまざまな情報に触れて行く中で「子育てや教育について自分がいかに無知であったか」ということに気付きました。世の中で正しいと思われている教育論や常識だと思われていることには、誤った意見や裏付けのない情報、個人の感想でしかないような情報がとても多いと感じたのです。
人は自分が見たいように物事を見てしまいがちです。自分が育ってきた環境や、親から教えられたことや「正しい」と周りから言われてきた情報によって価値観が決まります。つまり同じものを見ていても、誰がどういう角度で見るかによってまったく違うものに見えてしまうのです。たとえば多くの人が口にする「昔の学校は生き生きとしていた」「昔はゲームなんかなくても楽しめた」「昭和の頃は家庭のしつけがしっかりしていた」などの意見、それは本当にそうなのでしょうか。過去ばかりが美化され、今の時代はダメだという思いにとらわれてはいないでしょうか。
今は小学生からプログラミング教育が始まり、低学年のうちからタブレットに触れる時代です。このように飛躍的にテクノロジーが進化したにも関わらず、子育てに関しては多くの人が手さぐりで「自分がこう育ってきたから」という思い込みや「昔からやっていることだから」という曖昧な情報を基に行われてはいないでしょうか。
自分も含め、パパやママたちが今の時代に沿った正しい情報を得るにはどうしたらいいのだろう…と思い、教育に関するさまざまな本を読み込むうちに「大人が子育てについてきちんと学べるようなメディアがほしい、それを自分で手掛けたい」と思うようになりました。
サイトオープン直前に、100本の記事を破棄
企業のWebマーケティング支援でメディアの構築・運営などに携わっていた経歴を生かして、2016年12月に会社を立ち上げました。そして念願だった「正しい情報を発信する、大人が学ぶための教育メディア」のスタートに向けて走り始めました。
当時はすでに教育系のWebメディアが乱立しており、その中で独自のコンセプトを立て、いかにして新規性を感じられるメディアにするかと試行錯誤が続きました。また会社の経営を安定させるために日々の業務に追われていたため、記事制作は外部のディレクターにほぼ丸投げのような状態でした。
ようやくメディアの方向性が固まった頃、外部スタッフから納品された100本近い記事に目を通すと、残念なことに、そのほとんどが満足できる内容の原稿ではありませんでした。根拠がなく思い込みや先入観に基づいたものや、誰がいつ、どんな理由で言ったのか分からないような子育ての常識や「〇〇であるべき」といった記事。まさにそこにあったのは、自分が教育情報を読むときに抱いていた「疑わしい情報」そのものでした。
子育てに関する正しい情報を発信したくて始めたメディアなのに、このままでは本末転倒。「一人の父親として満足できる記事じゃなければ世に出すべきではない」と思い、泣く泣くほぼすべての記事を破棄することを決めました。
子育て中のメンバーを募り、いま本当に知りたい情報に特化
新しい教育メディアの構築は一人で始めた挑戦でしたが「これを自分だけで成し遂げるのは不可能だ」と、そのときに痛感しました。そこで専門家を集めること、そしてその声をきちんと拾うことができる編集者が必要だと思い、そこからは人材獲得に力を注ぎました。いくらいい情報があってもそれを届けられる編集者や書き手がいなくては、読者に情報は届きません。
幸いなことに子育て中の編集者やディレクター、児童福祉施設と兼務して働いてくれる方など、素晴らしいメンバーとの出会いがあり、何もないところから一緒に編集部を作ってくれました。現在もメンバーは僕以外すべて子育て中の女性です。会議ではいつも「これっておかしいのでは?」「これについて知りたい」など活発な意見が飛び交っています。
子育てのさまざまなアイデアを専門家や有識者から得られる
子育てや教育は人それぞれ価値観が異なります。人の話を読んだり聞いたりすることで、自分にはなかった新たな物の見方ができたり、気付きを得ることもあります。そこで「どうして勉強させなきゃいけないの?」「学校ってなんだろう」「いい先生ってどんな先生?」といったひとつのテーマについて複数の専門家や有識者に取材する「ソクたま会議室」という特集を組みました。
どの意見が正しいというわけではなく、会議で意見が飛び交うように、できるだけ多くの方のさまざまな意見やアイディアを募りたいという思いから、さまざまな方に取材交渉をしました。
立ち上げたばかりのメディアにも関わらず、医師や社会学者、子育て中のタレントさんなど、多くの方が取材を快諾してくださり、さまざまな方の「生の声」を聞くことができました。子育ては環境も考え方も人それぞれで、答えはひとつではありません。さまざまな意見の中から読者が自分に合うものを選択してほしいとの思いから始めたこの企画は評判を呼び、PVも順調に推移して、『#学校ってなんだろう』は書籍化もされました。
また先月からはより読者に身近な存在である3名のインスタグラマーの連載をスタート。リアルな子育ての様子をつづったコラムが、多くのパパやママたちから共感を得ています。
▼書籍化もされた『#学校ってなんだろう』
▼『いい先生ってどんな先生?』
「悩みを一人で抱えない社会」を目指すソクたま相談室
文部科学省委託調査(令和 2 年度)によると「子育てについての悩みや不安の程度」について7割近い人が「いつも感じる」「たまに感じる」 と回答。女性にいたっては8割近い人が「悩みや不安を感じる」と答えています。
共働きの子育て世帯が年々増加する中、時間的にも精神的にも余裕がなく、多くのパパやママが悩みや不安を抱えていると考えられます。
そこで私たちは子育て・教育に悩む方々のヒントになるような、最新かつ確かな情報を日々発信することに加え、情報を読み悩んだ際は、そのまま専門家に直接オンラインで相談できる、日本最大のオンライン相談室『ソクたま相談室』をスタートさせました。
オンラインカウンセリング『ソクたま相談室』で専門家といつでも安価につながれる
『ソクたま相談室』の主な特徴を3つご紹介します。
@厳選された教育の専門家が100 名以上
医師、公認心理師、発達障害および不登校専門カウンセラー、児童発達支援管理責任者、家庭教育師、教師、塾講師、スポーツトレーナー、ファイナンシャルプランナーなど、各分野の専門家が多く在籍。実績・知識・スキル面での審査を通過した経験豊富な専門家があらゆる子育て・教育のお悩みを受け止めます。
A専門家やプランを自由に選べる
資格、実績、得意な相談内容、写真などの詳細なプロフィールを見て、自分の悩みにぴったりな専門家を選ぶことができます。また、相談方法を「ビデオ通話で相談」や「メッセージで相談」から選べることに加え、さらに具体的な改善プログラムを示してもらえるプランもあります。(専門家ごとに異なります)
B一般的なカウンセリング料金よりも安価に設定
ビデオ通話での相談は 1回50分3,500〜。一部の専門家は 1回30分2,000のお試しプランも提供しています。メッセージでの相談も可能です。 専門家プロフィールページのスケジュールからお好きな時間を選べるので、日中お仕事で忙しい方も合間の時間や夜間に対応可能。悩んでいるときいつでも気軽に相談できます。
日本にはまだ、子育てや教育の悩みを聞いてくれるサービスや仕組みが整っていません。また第三者に相談するという習慣がありません。真面目で熱心な保護者ほど悩みを一人で抱え込み、深刻な事態になることもあります。そうなる前に専門家につながるような仕組みが必要なのではないかと考えたのです。
自分一人でカウンセラーや医師を探すのは大変ですが、『ソクたま相談室』なら詳細なプロフィールを見て、自分の悩みにぴったりな専門家を選び、いつでも安価に相談することができます。
正しい教育情報を伝えることだけではなく、『ソクラテスのたまご』は「悩みを一人で抱えずに、気軽に専門家に相談することが当たり前」な世の中を目指したいと思っています。それが子どもの健やかな成長と子どもを取り巻く大人たち、家族の、社会の幸せにつながるのではないでしょうか。
今後の展開
『ソクラテスのたまご』そして『ソクたま相談室』は、まだまだ一部の方にしかご利用いただけていないメディア(サービス)です。
そのためまずは、子育てに悩む方々に広く知っていただくためにプロモーションを強化しつつ、もっと便利になるよう機能拡張も推進していきます。
それに加えて、現在新たなサービスを準備中です。
というのも、『ソクラテスのたまご』の運営を通して多くの保護者の悩みと向き合っているうちに、子育てに限らずさまざまな問題を抱えていることに気づいたからです。家族関係や仕事、お金、自身の心と体、大人の発達障害に至るまで、中には子育てに気を配ることができないほど深刻な悩みも含まれます。
子どもを育てるには保護者自身の価値観や生き方、心の状態が大きく影響します。そのため今後は子育てだけでなく、もっと幅広く大人の悩みに寄り添い解決の手助けができるよう、サービス拡大を図っていきたいと考えています。