プレスリリース
資生堂は、新進アーティストに資生堂ギャラリーの門戸を広く開く公募制のプログラムshiseido art egg(シセイドウアートエッグ)を開催しています。17回目となる2024年は、入選アーティストの林田 真季(はやしだまき)、野村 在(のむらざい)、岩崎 宏俊(いわさきひろとし)の3氏が1月から5月にかけてそれぞれの個展を開催しました。今回3つの作品の中で資生堂ギャラリーの空間に果敢に挑み、新しい価値の創造を最も感じさせた作品に贈る「shiseido art egg賞」に、野村 在氏が選出されました。
6月12日には授賞式を行い、当社アート&ヘリテージマネジメント部長の梶浦砂織より、野村氏にトロフィー並びに賞金20万円を贈りました。
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梶浦部長(左)と野村氏(右)
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トロフィー
■shiseido art egg賞 選考について
3つの展覧会を開催後、今日のクリエイティブシーンで活躍する3名の審査員、鬼頭 健吾氏(美術家)、蓮沼 執太氏(音楽家、アーティスト)、平藤 喜久子氏(神話学者、國學院大學教授)による審査の結果、多様な手法を用い、人が存在した記録と記憶という明確なテーマを追求しながら、空間の捉え方がたくみで洗練された会場構成であったこと、また、鑑賞者が参加したり、変化する作品を何度も見たいと思わせる仕組みが評価され、野村 在氏が第17回shiseido art egg賞に決定しました。
■野村 在展について 会期:2024年3月12日(火)〜4月14日(日)
「君の存在は消えない、だから大丈夫
- It's OK, the fact you exist will never fade even though this universe will be gone- 」
野村 在は、写真や彫刻を素地とした様々なメディウムを通して、生と死やその間に横たわるものを露わにすることを試みてきました。本展では、亡くなった人の写真を水に印刷する写真装置や、約90年間、人のDNAを打刻し続けるパフォーマティブな作品を発表しました。過去、現在、未来が交差し、変容する情報媒体を独自の視点で捉え、人間の本質や存在の在り方について問いかけた作品は、鑑賞者の共感を得ると共に開かれたアートを体験する展示となりました。
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撮影:加藤健
■受賞者コメント
この受賞は私のものではありません。
これはこの展示を支えてくださった関係者の皆さんと、何より作品を観て参加してくださった方々ひとりひとりのあの体験が、芸術の新たな地表として優しく認められた事だと思っています。私はこれからもこの世界を見つめ続け、作品に向き合いながら生きていきます。
ありがとうございました。
■野村 在プロフィール 1979年 兵庫県生まれ 現在、神戸とNY.を拠点に活動中
■野村 在展協力 株式会社IHI、王子エフテックス株式会社
■第17回shiseido art egg賞トロフィーについて
日本の木「サクラ」で制作された世界でひとつのトロフィーです。本トロフィーは、カリモク家具*とのコラボレーションで実現しました。家具製造の過程で出る端材を再利用し、少し変形したようなたまごのフォルムは、社会に柔軟に適応しながら、多くの事を吸収するしなやかさを表現しています。
*カリモク家具:端材や未利用材を活用した製品の開発など、森林資源の有効活用を推進する木製家具メーカー。当社BAUMブランドの容器制作もコラボレーションしています。
■第17回shiseido art egg 林田 真季展 岩崎 宏俊展 概要(展示風景 撮影:加藤 健)
展覧会名:林田 真季展
「Water & Mountains:エコロジーと社会を巡るワンダーランド」
会期:2024年1月30日(火)〜3月3日(日)
現実社会をテーマに、新たなアートとしての写真の可能性を探求したインスタレーション作品を展開。リサーチに基づき、社会問題を視覚的にも美しく表現。
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展覧会名:岩崎 宏俊展
「ブタデスの娘/Daughter of Butades」
会期:2024年4月23日(火)〜5月26日(日)
追憶をテーマにしながら、実写映像をなぞっては消し、その痕跡を見せていくロトスコープを用い、アニメーションの芸術表現としての可能性を探った映像インスタレーションを展開。
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■URL:
https://gallery.shiseido.com/jp/artegg/prize/?rt_pr=trq68 (shiseido art egg賞)
https://gallery.shiseido.com/jp/?rt_pr=trq68 (資生堂ギャラリー)
プレスリリース提供:PR TIMES