プレスリリース
明治から現代まで、日本全国の「校歌」をめぐるドラマが満載の新潮選書『校歌斉唱! 日本人が育んだ学校文化の謎』7月25日に発売されます!
東京大学教授、東京音楽大学教授を歴任し、『聴衆の誕生』(サントリー学芸賞)、『歌う国民』(芸術選奨文部科学大臣賞受賞)などの著書がある音楽学者、渡辺裕による、日本の校歌の変遷を取り上げた『校歌斉唱! 日本人が育んだ学校文化の謎』を7月25日、新潮社より刊行いたします。「校歌」はどのように日本独自の土着文化となったか? 欧米から「コミュニティ・ソング」として導入され、時代を映しながら形を変えていったその軌跡を、校史や学校新聞などの資料を読み込んでたどる音楽社会史です。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/47877/1565/47877-1565-6622d91e3eae6eb6423df0b02705e2f2-1260x1880.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
校歌こそは、時代を映す音楽の機微を最も体現しているジャンルである――このような視座から、全国の校歌やその歌われ方を分析。入学式、卒業式、学園祭、体育大会……学校行事毎に生徒や教員、OBが口ずさむ校歌や応援歌はどのようにできあがってきたのか? 連帯感を高めるための学校歌が、旧制高校・高等女学校で独自の変化を遂げ、戦後の男女共学時代を経て現在に至る軌跡を、音楽社会学の権威が全国津々浦々の校歌を具体的に分析し、その秘密に迫ります。
「軍艦マーチ」の旋律がそのまま校歌になっている盛岡一高
ひとつの歌詞がいろいろなメロディで歌われていた修猷館高校
新校歌制定を10年議論し、結局、元のままとなった下妻一高
甲子園の出場が決まったのに、校歌がないので困った浜松北高
旧制中学校・高等女学校の名門共学化でハプニングの神戸高校
ヘドロ公害が原因で、校歌を変更する危機に陥った田子浦中学
山口洋子・平尾昌晃コンビの作詞作曲が話題になった富里高校
など、古今東西日本全国の学校の校歌を取り上げています。
■推薦コメント
国際日本文化研究センター名誉教授、京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター所長・細川周平氏
「渡辺本のだいご味は多数の、既に選び抜かれた具体例をうまく抽象的な文化史枠に配して、目立たぬ学校祝歌の歌われる現場、歌う人の行為思惑を解き明かしている点にある。実例の展示会に終わらず、理論に走らず。読者は覚えている校歌をネット検索すると、発見があるだろう」
■内容紹介
校歌こそは、時代を映す音楽の機微を最も体現しているジャンルである――このような視座から、全国の校歌やその歌われ方を分析。旧制中学校・高等女学校でそれぞれの進化を遂げた後、戦後の男女共学化でどう変容し、いかに学校文化として歌い継がれてきたのか。校史や学校新聞などの資料を読み込んだ、瞠目の音楽社会史。
■著者紹介
渡辺裕(わたなべ・ひろし)
年生まれ。東京大学名誉教授。専門分野は聴覚文化論・音楽社会史。玉川大学助教授、大阪大学助教授、東京大学大学院人文社会系研究科教授、東京音楽大学教授を歴任。著書に『聴衆の誕生』(サントリー学芸賞)、『西洋音楽演奏史論序説』、『日本文化 モダン・ラプソディ』、『サウンドとメディアの文化資源学』、『感性文化論』(以上、春秋社)、『歌う国民』(中央公論新社、芸術選奨文部科学大臣賞受賞)など多数。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/47877/1565/47877-1565-ca547826302dac354aef79319142eef1-2160x2700.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
■書籍データ
【タイトル】『校歌斉唱! 日本人が育んだ学校文化の謎』
【著者名】渡辺裕
【発売日】2024年7月25日
【造本】選書
【本体定価】1925円(税込)
【ISBN】978-4-10-603913-3
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/603913/
プレスリリース提供:PR TIMES