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公益財団法人日本ユニセフ協会

紛争が脅かす2,400万人の子どもの命【報道参考資料】

(PR TIMES) 2017年05月24日(水)16時53分配信 PR TIMES

イエメンでコレラ流行、シリアで病院攻撃


[画像1: https://prtimes.jp/i/5176/926/resize/d5176-926-720046-0.jpg ]

【2017年5月24日 アンマン(ヨルダン)発】

中東・北アフリカ地域における暴力と紛争は、イエメン、シリア、パレスチナのガザ地区、イラク、リビアおよびスーダンの2,400万人の子どもたちの健康を危険に晒しています。保健施設の損傷は、子どもたちから必要不可欠な保健ケアを奪っています。水と衛生サービスの悪化により、水が媒介する感染症が流行する一方、子どもたちが必要とする予防保健ケアや栄養価の高い食料が十分に提供できていません。

「紛争の影響を受ける国々では、暴力により保健システムが損なわれ、子どもたちの生存そのものを脅かしています」とユニセフ中東・北アフリカ地域事務所代表ヘルト・カッペラエレは述べました。「爆弾、弾丸、爆発に加え、簡単に予防し治療できる疾患によって、数えきれないほど多くの子どもたちが静かに命を落としています」

■イエメン:支援を必要としている子ども960万人

イエメンは2年間の紛争により、飢饉が目前に迫っており、子どもたちの間で重度の急性栄養不良が蔓延し、世界で最悪の人道危機に瀕している国の1つとなっている
保健・衛生サービスに従事するスタッフの給料が、7カ月以上支払われていない
汚染された水源、未処理の汚水や未収集の生ゴミによってコレラが流行。コレラに関連する死者数は先月だけで323人に上る
人口の3分の2は安全でない水を使用
保健施設では医療資材やきれいな水が不足しており、多くの子どもを含む多数の患者の対応に懸命に努力している


■シリア:支援を必要としている子ども580万人

200万人以上の子どもが、包囲された地域や支援が届きにくい地域で暮らしており、ほとんど、あるいは全く支援を受けられていない。支援物資を積み、このような地域へのアクセスが許可された車列からは、手術用医療資材など、命に関わる支援物資が取り除かれることがたびたび起こっている
多くの子どもたちは命を守る予防接種を受けられず、病気になったり怪我をした子どもたちは治療を受けることが困難な状況にある
病院などの保健施設への攻撃はありふれた出来事となり、今年1月〜3月の間に20件近く発生。僅かに運営を続けている病院では、限られたスタッフで限定的なサービスのみを提供している
2013年にシリアを襲ったポリオの流行の脅威に、現在も晒されている


■パレスチナ・ガザ地区:支援を必要としている子ども100万人

4月16日に主要な電力施設の運転が停止し、停電の影響で水の供給が削減。国際基準で1人1日当たり最低限に必要とされる水の量の半分以下となる、1人1日40リットルにまで落ち込んでいる
汚水処理施設は毎日10万立方メートルの汚水を海に流しており、水が媒介する感染症の危険が高まっている
14の公立病院は緊急処置対応のみ行っている



[画像2: https://prtimes.jp/i/5176/926/resize/d5176-926-497405-1.jpg ]

■イラク:支援を必要としている子ども510万人


モスル近郊の避難民キャンプには、多くの栄養不良の子どもを抱えた家族が、連日新たに押し寄せており、水の供給量が限界に達している
モスル近郊では、安全でない井戸水の使用の拡大や未収集の生ゴミの蓄積によって、子どもたちは水が媒介する感染症の危険に晒されている
ユニセフは、モスル西部に取り残された子どもの数は8万5,000人と推定。過去7カ月間人道支援を受けられず、保健ケアへのアクセスも限定的な状況下に置かれている。


■リビア:支援を必要としている子ども45万人

昨年、リビアでは保健施設を対象にした攻撃が、確認されただけで20件あり、シリアに次いで多い件数となっている
2011年の紛争勃発以降、予防接種プログラムは困難を極め、幼い子どもたちの間ではしかと疑われる症例が報告されている
追加の支援がなければ、130万人以上の子どもたちは、はしかや風疹の予防接種を受けられず、この子どもたちだけでなく、リビア全土の子どもたちを、感染度が高く死に至る恐れもあるこれらの病気の危険に晒すことになる



[画像3: https://prtimes.jp/i/5176/926/resize/d5176-926-785470-2.jpg ]

■スーダン:支援を必要としている子ども230万人


南スーダンから多くの難民を受け入れている地域を含む、紛争の影響を受ける地域では、8カ月間で8,000件以上の急性水様性下痢症が報告されている
急性水様性下痢の症例は、6月の雨季の開始とともに急増すると考えられる


これらの国々において、ユニセフとパートナー団体は、弱い立場にある子どもたちにとって必要不可欠な保健および水のシステムが完全に崩壊するのを防ぐために、安全な水、汚水処理、医療・栄養関連資材を提供するために、昼夜問わず活動しています。しかし、紛争が継続し、人道支援が可能な地域が縮小する中、すべての弱い立場にある子どもたちに命を守るための支援を届けることの困難は増すばかりです。

「保健や栄養状態の改善に必要なサービスを受けられなければ、子どもたちは汚染された水を飲み、汚物に囲まれた衛生状態の悪い環境下で暮らし、結果として、病気に罹って命を落としてしまいます」とカッペラエレは述べました。「命を脅かす病気が彼らに迫っています。特に人道支援が得られないときに差し迫ってくるのです」

ユニセフは、紛争の影響を受けるすべての国において、子どものニーズが優先されるよう、以下のことを求めます:

ユニセフおよびパートナー団体が、支援を必要とする弱い立場にいるすべての子どもたちに対して、人道支援および命を守るための医薬品やワクチン、浄水剤や汚水処理資材を含む支援物資を届けるために、無条件かつ持続的なアクセスを許可すること。
紛争当事者は、保健施設に対する攻撃を即時停止すること。保健施設および民間施設はいかなるときも守られなければなりません。
保健、栄養、水と衛生の分野の支援活動を支える、緊急の資金援助。ユニセフが今年、これらの国々における保健、栄養、水と衛生分野の支援に必要な資金のうち、確保できているのはわずか3分の1です。


* * *

■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)



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