プレスリリース
オーダーメイドウィッグ生産技術の未来を拓く初号機が完成
毛髪に関する総合サービスを提供する株式会社アートネイチャー(本社:東京都渋谷区 代表取締役会長兼社長:五十嵐祥剛)は、世界で初めて、ウィッグのベースネット部の網目に1本ずつ毛髪を結ぶオーダー仕様のシングル植毛が可能な「ウィッグ自動植毛機(※)」を開発。約5年の開発期間を経て完成した初号機にて、オーダーメイド仕様のウィッグ試作品の製作、および品質検証を開始いたしました。今後は一部メンズウィッグの生産を目的に改良を加え、2024年の本格生産導入を目指します。
(※)通常手作業によって生産されるオーダーメイド仕様のシングル植毛製品(部分ウィッグ)の全植毛工程を自動化
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【自動植毛機開発の背景】
アートネイチャーのオーダーメイド仕様のウィッグは、フィリピンの自社工場にて、ウィッグの土台となるベースキャップの作製をはじめ、お客様の髪質・髪色に合わせた毛髪素材をベース面に植毛する工程のすべてを熟練した職人による手作業によって行っています。平均的なオーダーメイドウィッグの製作期間は40〜50日程度を要し、さらに海外からの配送にかかる日数がプラスされます。
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納期の問題や感染症等のパンデミック発生時の生産国リスクなど、現状の生産体制にはさまざまな課題やリスクが点在しています。当社はそれらを解消し、安定した供給を行うことで、持続的な成長を図ることを目的として、2016年より「ウィッグ自動植毛機」の開発に着手してきました。
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生産のメリット
供給体制の安定化
ウィッグ生産の中で重要な手作業の植毛工程を自動化。将来的に海外生産に加え、日本国内での生産体制を構築できれば、供給体制の安定化が図られ、事業継続力をより強化できます。
品質の安定化
手作業によって生産される高品質なウィッグほど、熟練した職人の技術によって支えられている部分が大きく、職人の確保、育成には時間やコストがかかります。職人の手わざを忠実に機械化して品質の安定化が図れます。さらに植毛スピードをより速め、納期短縮を実現することで安定した供給体制も期待できます。
【自動植毛機での植毛工程】
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(1)セットされた毛髪から、自動で一本抜き取り、ベースネット部分に送り出す。
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(2)3本の針で毛髪を絡めながら、 1cm四方のエリアに結んでいく。1エリアの植毛が完了したら、自動で次のエリアに進む。
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(1)と(2)の動作を繰り返し、1台分の植毛を行う
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植毛部分の拡大図(赤線部分1マス=1cm四方)
プレスリリース提供:PR TIMES