プレスリリース
~プラスチックと CO2削減に貢献する環境性能、屋内外での広告メディアや装飾用途での普及を推進~
株式会社TBM(本社:東京都千代田区、代表取締役 CEO:山崎敦義、以下TBM)は、屋内外での広告メディアや装飾物での用途拡大を目指し、石灰石を主原料とする「LIMEX Sheet(ライメックス シート)」80μmを使用した粘着インクジェットメディアの販売を開始いたします。
LIMEX Sheetは、上記の用途で従来使用されていたプラスチック製シートと比較し、プラスチックの使用量を削減することができます。また、LIMEX Sheetを製造するTBMの自社工場(宮城県白石市、多賀城市)では、実質「100%再生可能エネルギー」「CO2排出係数ゼロ」の電力を使用することで、製品ライフサイクル全体におけるCO2を含む温室効果ガス排出量の抑制に取り組んでいます。
本製品は、LIMEX Sheet 80μmの表面に印刷可能なインク受理層を塗工し、裏面にグレー色の粘着剤塗工を施すことで、これまで一般的であった塩化ビニル(塩ビ)素材を使用せず、またラミネート加工も必要としない粘着インクジェットメディアとしての用途を実現しました。一般的に用いられる塩ビ製のインクジェットメディアと比較して、 石油由来プラスチックの使用量を約64%、CO2を含む温室効果ガスの排出量を約65%削減することが見込めます*。
今後TBMは、持続可能な社会の実現を目指し、本製品の販売パートナーを拡大し、サイングラフィック市場をは じめとする粘着性印刷物でのLIMEX Sheetの普及を進めてまいります。
*評価対象は基材とインク受理層であり、粘着剤は含んでいません。特定の仕様や製造条件に基づくTBMによる概算(原材料調達~焼却処分)であり、保証値ではありません。仕様や製造条件等によって変動の可能性があります。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/16815/316/16815-316-48b6405dc9ceb25176efa3a30aed5838-1800x940.png ]
■ LIMEX Sheet 80μm使用「粘着インクジェットメディア」の特長
1.塩ビ不使用による、石油由来プラスチック使用量と温室効果ガス排出量の削減
一般的な塩ビ製粘着インクジェットメディアと比較して、石油由来プラスチック使用量を約64%、CO2を含む温室効果ガス排出量を約65%削減が見込めます。
2.ラミネート加工不要で、多様な用途に対応
UVインキ・ラテックスインキに対応しているため、ラミネート加工を施さずに、屋外でのイベント装飾や広告物な どでもお使いいただけます。
3.鮮明な印刷が可能な、優れた印刷適正
色の再現性に優れているため、一般的なインクジェットメディアと比較しても遜色ない印刷品質を備えています。
■ LIMEX(ライメックス)とは
LIMEXは、炭酸カルシウムなどの無機物を50%以上(重量比)含む、無機フィラー分散系の複合素材です※。主原 料が石灰石であるため、プラスチックや紙の代替製品を製造する際に使用する石油や水や森林資源など、資源の保全に貢献することができます。その環境性能については、製品の原材料調達から生産、流通、使用、廃棄に至るまでの製品のライフサイクルにおける環境影響を科学的に分析するライフサイクルアセスメント(LCA)という手法を用いて算定し、素材開発に活用しています。すでに10,000 以上(事業所数含む)の企業や自治体等にて採用されており、 世界40カ国以上で特許を取得、COPやG20などの国際会議で紹介される他、日本の優れた技術として、UNIDO(国際連合工業開発機関)のサステナブル技術普及プラットフォーム「STePP」に登録されています。
※一般社団法人日本規格協会が発行するJSA規格では「無機成分を主成分とする無機・有機複合マテリアル(JSA-S1008)」と定義されています。
■ 株式会社TBM
代表者:山崎 敦義
所在地:東京都千代田区有楽町 1-2-2 15F
設立年:2011年8月
資本金:236億2,993万円(資本準備金含む)
事業内容:環境配慮型の素材開発及び製品の製造、販売、資源循環を促進する事業等
URL:https://tb-m.com/
2013年 経済産業省のイノベーション拠点立地推進事業「先端技術実証・評価設備整備費等補助金」に採択
2014年 国内特許を取得し、現在、日中米欧を含む40カ国以上で登録。その他100件以上の特許出願を実施
2015年 宮城県白石市に第一プラントを建設(LIMEX生産容量:6,000トン/年)
2015年 経済産業省の「津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金(製造業等立地支援事業)」に採択
2016年 米国シリコンバレーの「Plug and Play」で初の『世の中に最も社会的影響を与える企業ソーシャルインパクトアワード』を受賞
2018年 COP24(第24回国連気候変動枠組条約締約国会議)に日本政府代表団として参加
2019年 軽井沢で開催された「G20イノベーション展」に出展。G20大阪サミット2019の会場での運営品としてLIMEX製品が採用
2019年 中国・河南省、モンゴルでのLIMEX事業化に向けた基本合意を締結
2020年 使用済みプラスチック等の再生材料を50%以上含む素材「CirculeX(サーキュレックス)」を発表
2020年 BtoC向けのEC事業「ZAIMA(ザイマ)」を開始
2020年 宮城県多賀城市に第二プラントを建設(LIMEX生産容量:23,000トン/年)
2021年 韓国財閥のSKグループと135億円の資本業務提携を合意
2021年 自社製造拠点で使用する全電力を実質100%再生可能エネルギーへ転換
2022年 資源循環コーディネートサービス「MaaR(マール)」を開始
2022年 科学的根拠に基づく目標(SBT)認定を取得
2022年 Amazonが設立した「The Climate Pledge」に署名
2022年 温室効果ガス排出量を可視化するサービス「ScopeX(スコープエックス)」を開始
2022年 神奈川県横須賀市にLIMEXとプラスチックを自動選別・再生するリサイクル工場を建設(処理能力:40,000トン/年)
2022年 CDPの「気候変動」と「水セキュリティ」に関する調査で「B」認定を獲得
*本リリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
*本リリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。
プレスリリース提供:PR TIMES