プレスリリース
6年間毎日心地よく背負える丁寧な手仕事が評価 子どもの背中に寄り添い60年、累計90万個を手づくり
工房系ランドセルメーカーの老舗、(株)土屋鞄製造所(東京都足立区)は、創業者でランドセル職人の土屋國男(つちや・くにお、84歳、東京都在住)が、卓越した技能者を表彰する厚生労働省の令和4年度「現代の名工」に選ばれました。今回、「革ランドセル製造工」として受賞しました。
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子どもたちが6年間毎日使うランドセルは、丈夫さに加え、体型が変化しても心地よく背負えることが大事です。
土屋鞄のランドセルは、耐久性や体への負担軽減といった機能面にこだわり、150以上のパーツを使い、300を超える工程(手仕事)をかけて完成します。長く愛せるシンプルで品のある佇まいを大切にしながら、四隅を菊の花びらのように美しく寄せる職人技「菊寄せ」や、細かく均質性を追求した縫製技術など、芸術性も兼ね備えています。そうした数々の、丁寧で繊細な手仕事が「現代の名工」として評価されました。
土屋は今回の名誉を「受賞できたのは健康で働ける環境をつくってくれた妻、社長をはじめ、スタッフ皆さんのおかげで、本当に感謝している」と話します。
好調から一転、生産数ほぼゼロの時期も、現在は約200人の鞄職人を指導
土屋は岐阜県出身で、中学卒業を機に上京。鞄メーカーに入社し、ランドセルの資材調達などに約12年間従事したのち、職人に憧れ別会社に移り1年間修行、ランドセルづくりの技術を学びます。
1965年4月にランドセルの下請け工場「鞄工房土屋」 (現(株)土屋鞄製造所の前身)を創業。もう一人の職人と妻のわずか3人でのスタートでした。確かなものづくりは評判となり、第二次ベビーブーム(1971〜1974年)も追い風に、仕事がひっきりなしに舞い込む忙しい時期が続きます。
1990年台に入ると、少子化の影響に加えてバブル崩壊。また国内の皮革産業が、安価な海外製品に押されるように衰退し、発注元の倒産が重なります。一時は、生産数ほぼゼロ、別の仕事をしながら生計を立てる、そんな状況まで追い込まれました。
転機は息子の入社(1994年)。土屋はランドセル職人に専念し、息子(現社長)がそのものづくりの良さを世間に伝える二人三脚が始まります。徐々に世間に認知、評価され、工房系ランドセルを代表するブランドのひとつとして知られるようになります。これまでに生産・販売したランドセルは累計90万個を超えました。
土屋は20年前から、若手職人の育成に力を入れています。「背中を見て覚えろ」の時代だった2002年、ベテラン社員が若手に手ほどきをして、技術を教える取り組みを会社として開始しました。現在土屋鞄は、約200人の鞄職人(従業員は680人、2022年4月現在)を抱えます。土屋國男は今も東京・足立区の工房に顔を出し、後進の指導に当たっています。
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量産品のランドセルに“職人の技術力”という付加価値を
土屋は、ランドセルに“職人の技術力”という付加価値を付与することに貢献しています。機械化が進み量産品となったランドセルを、販売元が一貫して手作業で製造を行う体制を整えました。
創業からいまも変わらず、機械では実現が難しい、立体感と品格のあるランドセルを日々作っています。
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150以上のパーツを使い、300を超える工程全てを丁寧に…手仕事で仕上げる「土屋鞄」のランドセル。
子どもたちの6年間の成長を支える丈夫さと、長く愛せる、シンプルで品のある佇まいを大切にしています。
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卓越した技能者(現代の名工)について
厚生労働省による「現代の名工」は、業界団体や都道府県が推薦する候補を審査し、工芸や調理、衣服など各分野で卓越した技能を持つ個人が選ばれます。1967年に、技能者の地位や技術水準の向上を目的に創設されました。近年では、毎年約150人を選出・表彰しています。
土屋 國男(つちや・くにお) 84歳 略歴
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約200 人の職人が手作り「土屋鞄」のランドセル
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「土屋鞄製造所」は1965年創業、革製品を扱う老舗の鞄メーカーです。
職人が一つひとつ手作りする工房系ランドセルメーカーを代表するブランドとして、日本製の高品質なランドセルを提供。これまでに累計約90万本を生産販売しています。卒業する日までの6年間、無償修理の保証を付けるなど、職人が見守り続けるサービスの質もご購入者に支持されています。
そんな高品質なものづくりを支えるのが、約200人の職人です。職人たちは、店舗併設型の工房「土屋鞄製造所 西新井本店」(東京・足立区)と「同 軽井澤工房店」(長野・軽井沢町)、また工房の「同 佐久工房」(長野・佐久市)でランドセルづくりに打ち込んでいます。
ランドセルは、150以上のパーツを使い、300を超える工程(手仕事)をかけて完成します。分業制でこしらえる一つのランドセルは、50人以上の人間が携わります。何十年も活躍するベテランから若手まで、平均年齢30代のランドセル職人が日々、切磋琢磨しています。
素材を開発する専任スタッフもいます。6年間毎日使うランドセルは、丈夫さはもちろん、体形が変化しても心地よく背負えることが大事です。6年先を見据えて、革はもちろん芯材や金具ほか全ての要素に目を配り、着用試験や屈曲試験、耐光試験など多岐にわたるテストを重ねています。
老舗ながら、新しいランドセルやサービスに着手する、時代の変化を捉えるブランド(メーカー)で、例えばカラーバリエーションも20年前から増やし、いまでは50色近くを揃えます。
会社概要
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・会社名 :株式会社 土屋鞄製造所
・代表取締役社長:土屋成範
・所在地(本社):〒123‐0841 東京都足立区西新井7-15-5
・事業内容 :オリジナルブランドでの皮革製品を中心としたランドセル、鞄・小物の企画・製作、及び販売。
・店舗数(2022年11月現在):ランドセル専門店「童具店」9店舗、ランドセルブランド「grirose」1店舗(計10店)、大人向け鞄専門店「土屋鞄製造所」15店舗(国内12店、海外3店)、複合店2店舗
・URL :
土屋鞄(大人向け革製品) https://tsuchiya-kaban.jp/
土屋鞄(ランドセル) https://tsuchiya-randoseru.jp/
grirose(ランドセル・キッズファッション)https://grirose.jp/
objcts.io https://objcts.io/
CRAFTCRAFTS https://tsuchiya-craftcrafts.jp/
【お客様お問い合わせ先】
お客様サポート係
電話:0120-907-647(平日10:00〜17:00) メール:support@tsuchiya-kaban.com
【ご掲載に関するお問い合わせ先】
株式会社 土屋鞄製造所 広報担当: press@tsuchiya-kaban.com
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