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ヴイエムウェア株式会社

VMware、2022年のKubernetesの現状に関する調査結果を発表

(PR TIMES) 2022年05月09日(月)22時15分配信 PR TIMES

Kubernetes はキャズムを超えた

VMware は、2022年4月に Kubernetes の現状に関する調査結果を発表しました。この調査は2018年、2020年、2021年に続く4回目の調査となります。2022年の調査ではソフトウェア開発および IT プロフェッショナル776名を対象とし、VMware がDimensional Research 社に調査を依頼したものです。本調査は、従業員数1,000人以上の企業で Kubernetes に責任を持つ個人に焦点を当て、幅広い役割、業界、地域、職務をカバーしています。
クラスタ数の急成長
Kubernetes が主流になりつつあることを示すもっとも明確な兆候の1つは、デプロイされているクラスタ数の急激な増加です。2020年の調査では、回答者の30%でクラスタ数が5以下であり、50個以上と回答したのは15%でした。2022年の調査では、5つ以下のクラスタは12%、50を超えるクラスタは29%でした。

[画像1: https://prtimes.jp/i/14392/158/resize/d14392-158-13046ca64b767d25aa85-0.png ]



現在運用中の Kubernetes クラスタ数


来年度の計画については、回答者のほぼ半数(48%)が運用する Kubernetes クラスタ数が50%以上増加すると予想し、さらに28%はクラスタ数が大幅に増加(20〜50%)すると予想しています。

[画像2: https://prtimes.jp/i/14392/158/resize/d14392-158-4cac074d96ce6dd1a277-2.png ]



想定される Kubernetes クラスタ数の増加率


クラスタあたりの平均ノード数については、5クラスタ以下と50クラスタ以上の両方から離れる傾向が続いています。61%が平均クラスタサイズを6〜20ノードと回答しています。


アプリケーション開発の強化とクラウドの活用
Kubernetes の導入の鍵となる要因についての調査結果は以下のとおりです。
ソフトウェア開発の向上が上位を占め、62%がアプリケーションの柔軟性向上を、54%が開発者の効率向上を選択しました。アプリケーションを開発し、オンプレミスでもクラウドでも、リプラットフォームやリファクタリングの必要なく実行できるため、開発者の時間を節約することができる可搬性に価値を見出していることが推察できます。

[画像3: https://prtimes.jp/i/14392/158/resize/d14392-158-035377023de4dce7033b-1.png ]



Kubernetesの導入を促進する主な要因


クラウドもまた明確な要素であり、回答者の59%がクラウドの利用率向上を、46%がクラウドのコスト削減を採用の重要な要因として選択しています。パンデミックにより、多くの企業が顧客や従業員にデジタルサービスを提供するためにクラウドの利用を増やし、その結果クラウドの支出が増加しました。Kubernetesはクラウドを使いやすくするだけでなく、インフラの効率を高め高騰するコストの抑制に貢献します。

また、回答者の37%が、オペレータの効率を向上させる必要性を選択要因として挙げています。ハイブリッドクラウドやマルチクラウドの運用が拡大し、オペレータは多くの環境にわたって Kubernetes クラスタを管理する必要があるため、この点はさらに重要になると思われます。


マルチクラウドが主流に
企業が Kubernetes を採用する主な理由の1つは、急速に拡大するクラウド運用にメリットがあるからです。オンプレミスやシングルクラウドへのデプロイからハイブリッドやマルチクラウドへのデプロイが増えている傾向が見受けられます。
昨年の調査では、Kubernetes の運用が成熟していることを示すものとして、クラウド導入の顕著な増加を指摘し、調査対象者の36%がすでに複数のパブリッククラウドで Kubernetes を利用していることに言及しました。
今年は、複数のパブリッククラウドベンダーを利用している数がさらに増え、10%増となりました。従業員数5,000〜10,000人の企業では、その数は57%に達しています。従業員数1万人以上の企業では、マルチクラウドの割合がやや少ない(49%)ものの、エッジロケーションで Kubernetes を運用する割合が高くなっています(21%)。

[画像4: https://prtimes.jp/i/14392/158/resize/d14392-158-7d37908618384dabbb3d-5.png ]



現在のKubernetesのデプロイ先



重要性を増すツール
急成長する Kubernetes 環境を運用する上で、もっとも重要なツールは何でしょうか。今年の調査で上位4つのツールカテゴリは、データセキュリティ、保護、暗号化(36%)、クラスタのライフサイクル管理(34%)、プラットフォームのモニタリングとアラート(30%)、GitOpsとプラットフォームの自動化(24%)でした。Kubernetes の運用を大規模に行うにあたり、組織は不必要な労力を省きながら管理ニーズに対応する、より多くの優れたツールを必要としていることがわかりました。

[画像5: https://prtimes.jp/i/14392/158/resize/d14392-158-eede3e33e236e19535ce-3.png ]



Kubernetesを本番で運用する際にもっとも重要なツールや機能



セキュリティに関する懸念の変化
Kubernetes クラスタとマルチクラウドの導入数が増加し、サイバー脅威が増加していることから、Kubernetes の導入と管理を行うチームにとって、セキュリティは最重要課題となっています。今年は、マルチクラスタ、マルチクラウド運用のためのセキュリティに焦点が移っています。
データセンターやクラウドの運用と同様に、Kubernetes においてもセキュリティが主要な関心事となっており、97%の組織が Kubernetes のセキュリティに懸念を抱いています。

マルチクラウドへのデプロイと管理するクラスタ数の増加により、セキュリティの焦点に変化が生じています。クラスタとチーム全体に一貫したポリシーを適用することは、9ポイント増の46%に達しました。クラスタへのアクセス制御は6%上昇し、35%で2位となりました。

[画像6: https://prtimes.jp/i/14392/158/resize/d14392-158-c540b98faf37c86b4226-4.png ]



Kubernetes を使用する上で最大のセキュリティ上の懸念事項


こうした動きは、マルチクラウド、マルチクラスタ管理の一環として、セキュリティの重要性に対する認識が高まっていることを示唆しています。数十、数百のクラスタを管理するチームは、運用の標準化、一貫したセキュリティポリシーの適用、権限を持つ担当者のみが重要なクラスタにアクセスできるようにすることに関心を持つ必要があります。


まとめ
2022年レポートで調査した関係者の3分の1は、50以上のクラスタを運用しています。また、約半数が、今後1年間で保有するKubernetesクラスタの数が50%以上増加すると予測しています。46%がマルチクラウド戦略を推進しているため、新しいKubernetesクラスタは多様なクラウド環境に存在し、来年度の増加の多くは 今後1年間の成長の大部分はマルチクラウドになると予想されます。

クラスタの成長とマルチクラウドの展開により、Kubernetes の運用のあり方が変化しています。Do It Yourself 戦略や自前のプロセスやツールは、これまではうまくいっていたかもしれませんが、特に十分な経験や専門知識の欠如が調査対象者の半数以上にとって課題として残っていることを考えると、もはや十分ではないかもしれません。チームは データセキュリティ、保護、暗号化、クラスタのライフサイクル管理、プラットフォームの監視とアラート、プラットフォームの自動化のためのツールを優先的に使用し、Kubernetes エコシステムのギャップを埋めています。マルチクラスタ、マルチクラウド環境における Kubernetes の導入、管理、セキュリティを理解し、運用上の弱点の特定と修正を支援する専門知識を持つパートナーを探してください。

詳細は下記よりご確認いただけます。
https://blogs.vmware.com/vmware-japan/2022/05/stateofk8s2022.html



プレスリリース提供:PR TIMES

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