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ABEJA、大規模言語モデル「ABEJA LLM Series」を商用サービスとして提供開始

(PR TIMES) 2023年03月16日(木)13時45分配信 PR TIMES

〜 ABEJA Platformに生成AI技術を搭載 〜


[画像: https://prtimes.jp/i/10628/129/resize/d10628-129-e71836b1c20985ad9ffe-0.jpg ]

 人とAIの協調により「ゆたかな世界を、実装する」株式会社ABEJA(本社:東京都港区、代表取締役CEO:岡田 陽介、以下「ABEJA」)は、かねてより研究開発を進めてきたGenerative AI(生成AI)の領域の1つである大規模言語モデル(Large Language Model、以下LLM)を、「ABEJA LLM Series(アベジャ エルエルエム シリーズ)」として商用化し、2023年3月16日より、ABEJA Platformに搭載し提供を開始いたしましたので、お知らせいたします。

 ABEJAは、2017年に発表された学術論文「Attention is All You Need」(Vaswani et al, 2017)の中で初めて言及された「Transformer(トランスフォーマー)」によって構築されたLLM「BERT(バート)(Bidirectional Encoder Representations from Transformers)」を、2018年10月にGoogleが発表したことを受け、研究領域のみに留まらず、LLMの商用利用ニーズが高まるであろうことを踏まえ、2018年より独自で本領域における研究開発を進めてきました。本研究開発の成果として、2022年7月には、NVIDIAのGPU「NVIDIA A100」を合計960機使用し、GPT-3をベースに学習した最大130億パラメーターを持つ日本語に特化したモデルの一部をオープン化しております。

■オープン化したモデルはこちらからダウンロード可能
https://huggingface.co/abeja

 この度、顧客を対象に提供を開始した「ABEJA LLM Series」は、GPT-3をベースに学習したモデルなどのLLMとそのIndex(個別に特化したデータを与えることで、専門的な回答を可能にする)を含めた総称です。OpenAIが提供するChatGPTなどのオープンなAPIを利用する場合、入力されたデータを学習データとして扱うこともあり、個人情報の取り扱いなどプライバシー上の問題が生じるリスクや、企業の機密情報が社外に漏洩するリスクがあることから、業務上での活用を原則として禁止する企業が増加しております。

 一方で、ABEJAが提供するABEJA Platformは、データ生成からデータ収集、データの加工、データ分析、AIモデリングまでのデジタル変革の完遂に必要な主要プロセスに一気通貫で対応するソフトウェア群であり、プラットフォーム上で開発したシステムの継続的かつ安定的な運用を行う基盤であるため、顧客企業の基幹業務のプロセスに導入されることの多いプラットフォームです。ABEJA Platformは、個人情報や企業の機密情報を取り扱う際にデータのハンドリングが可能な環境を構築しており、プライバシー保護および情報漏洩のリスクマネジメントに対応したサービス提供を行なっています。「ABEJA LLM Series」を、ABEJA Platformに搭載し提供することにより、高いセキュリティ環境を実現するとともに、個人情報や企業の機密情報のデータを明確にオプトアウトするなどの対応が可能となります。また、精度面や倫理面での課題についても、ABEJA Platformにおいて採用している「Human-in-the-Loop Machine Learning(人間参加型機械学習)」のアプローチを用い、エキスパートがLLMの出力結果に対しフィードバックを行う工程(プロンプトエンジニアリングを含む)を設けることで、差別や偏見を含む不適切な出力結果や明らかな間違えを補正できるほか、より高度な文章の生成を可能とするモデルの最適化が可能となります。加えて、ABEJAが提供する「AI倫理に関するコンサルテーションサービス」を活用いただくことで、顧客企業は利用範囲を詳細に限定し、リスクを低減させた上で「ABEJA LLM Series」を利活用することも可能です。なお、ABEJAが運営する、外部の有識者が倫理、法務的観点から討議する委員会「Ethical Approach to AI(エシカル アプローチ エーアイ)」(EAA)において、LLMの利活用における議論を継続的に行うことで、課題の認識と解決に向けた研究開発を推進してまいります。

 ABEJAは、この度、従来の基幹業務やサービスへのLLMの活用における課題を解決すべく、各種リスクを最小化しエンタープライズ企業をはじめとする顧客企業にも安心して導入いただけるようなサービス構築が完了したことを受け、LLMを、ABEJA Platformに搭載し商用サービスとして提供を開始いたしました。本サービスにより、ChatGPTが提供する精度およびパフォーマンスと同等程度の自然言語によるコミュニケーションが得られるLLMによるサービス提供が可能となり、また、顧客企業の保有する個人情報や機密情報を明確にオプトアウトすることで、基幹業務のプロセスにLLMを利用いただくことが可能となります。具体的には、「ABEJA LLM Series」によるLLMと、顧客企業ごと、ユースケースごとに最適化したIndexにより、基幹業務に欠かせないコミュニケーションツールや社内検索、一部アプリケーションにおけるユーザーインターフェースとしての利用を、安心安全に実行することを想定しています。なお、これまでは、限定して一部顧客のみに利用をいただいておりましたが、より多くの顧客に利用をいただくべく、ABEJA Platformを通して、2023年3月16日より本格提供を開始いたしました。

 2023年3月14日に、Open AIが新たなLLMとしてGPT-4を発表しましたが、今後は、LLMのさらなる大型化(スケール則によるモデル・計算量・データ量全てにおいて大型化する)とモデルの最適化(小さいモデルでも高精度を実現する)が進んでいくと予想されております。ABEJAは、引き続き本領域における研究開発を進めるとともに、今後も、顧客企業のデジタル変革のあらゆるニーズに先んじて応えるべく、常に先端技術を商用化することで、テクノロジーの力で産業構造を変革するミッションの実現をすすめてまいります。
 
■ 「ABEJA LLM Series(アベジャ エルエルエム シリーズ)」概要
GPT-3をベースに学習した最大130億パラメーターモデルなどのLLMとそのIndex(個別に特化したデータを与えることで、専門的な回答を可能にする)を含めた総称。顧客企業ごと、ユースケースごとにLLM自体の変更やIndexを追加するなどのカスタマイズも可能。基幹業務に欠かせないコミュニケーションツールや社内検索、一部アプリケーションにおけるユーザーインターフェースとしての利用を、高いセキュリティと顧客企業の保有する個人情報や機密情報を明確にオプトアウトすることで安心安全に実行することを想定。
提供開始日: 2023年3月16日
提供対象 : デジタルプラットフォーム事業の新規および既存顧客
料  金 : 個別見積もり

■ 株式会社ABEJAについて
ABEJAは、「ゆたかな世界を、実装する」を経営理念とし、「ABEJA Platform」を基盤に顧客企業の基幹業務のプロセスを変革し、ビジネスの継続的な収益成長の実現に伴走する「デジタルプラットフォーム事業」を展開しています。「ABEJA Platform」は、データ生成からデータ収集、データの加工、データ分析、AIモデリングまでのデジタル変革の完遂に必要な主要プロセスに一気通貫で対応するソフトウェア群であり、さらにプラットフォーム上で開発したシステムの継続的かつ安定的な運用を行う基盤です。ABEJAは、2012年の創業時よりABEJA Platformの研究開発を進めており、これまで多種多様な業界・業態300社以上のデジタル変革を「ABEJA Platform」上で実現してきました。また、「Human In the Loop」をはじめとする高度なノウハウやアプローチを用いて、デジタル変革に必要不可欠な「人とAIの協調」を実現し、戦略的かつ効率的に顧客の基幹業務を変革し、さらにはビジネスモデルの革新に取り組んでいます。

本 社:東京都港区三田一丁目1番14号 Bizflex麻布十番2階
設 立:2012年9月10日
代 表:代表取締役CEO 岡田 陽介
事 業:デジタルプラットフォーム事業
URL :https://abejainc.com

プレスリリース提供:PR TIMES

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