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アストラゼネカ株式会社

アストラゼネカのイミフィンジ(R)、免疫治療薬として唯一切除不能なステージIII非小細胞肺がんの3年生存率を示す

(PR TIMES) 2019年06月07日(金)15時40分配信 PR TIMES

今年の米国臨床腫瘍学会で3年生存率のデータを発表イミフィンジ群57%、プラセボ群43.5%


アストラゼネカ(本社:英国ケンブリッジ、最高経営責任者(CEO):パスカル・ソリオ[Pascal Soriot]、以下、アストラゼネカ)は切除不能なステージIII非小細胞肺がん (NSCLC) に対するイミフィンジ(R)(一般名:デュルバルマブ(遺伝子組換え)、以下、「イミフィンジ」) の第III相PACIFIC試験の3年生存率 の結果をシカゴの米国臨床腫瘍学会 (ASCO) 2019年次総会で発表しました。

今回発表された最新結果は、これまでの標準治療である同時化学放射線療法(CRT)後に進行が認められなかった切除不能なステージIII NSCLC患者さんの全生存期間(OS)を長期的かつ持続的に延長したことを示しました。CRT後の3年生存率は、イミフィンジ投与群57%に対して、プラセボ投与群43.5%でした。なお、OSの中央値は、イミフィンジ投与群は未達、プラセボ投与群は29.1カ月でした。

アストラゼネカのエグゼクティブバイスプレジデント兼オンコロジービジネスユニット責任者であるデイヴィド・フレドリクソンは次のように述べています。「これらのイミフィンジのデータは、根治の可能性がある患者さんに長期的な生存期間の延長をもたらすことを目指す、当社の取り組みの一例です。今回発表された3年生存率の結果により、CRT後のイミフィンジ投与というPACIFICレジメンが対象患者さんの標準治療としてさらに支持され、また根治を目的とする治療で重要な指標となる5年生存率においても、この高い生存率が維持されることを期待しています」。

2018年9月にNew England Journal of Medicine ( https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1809697?query=featured_home ) に掲載された2年生存率の解析結果において、PD-L1発現の有無に関わらず、CRT後の患者さんに対し、イミフィンジ投与群はプラセボ投与群と比較してOSを有意に延長し、死亡リスクを32%低減しており (ハザード比 0.68, [99.73% 信頼性区間 0.47-0.997] p=0.0025)、今回の発表は、この結果をさらに進展させたものです。

追跡期間を1年延長した最新の結果では、CRT後の患者さんに対し、イミフィンジ投与群はプラセボ投与群と比較して死亡リスクを31%低減し、一貫した長期的な有効性を示しました(ハザード比 0.69, [95% 信頼性区間 0.55-0.86])。

フロリダ州タンパにあるモフィットがんセンター胸部腫瘍科の臨床研究ディレクターでPACIFIC試験の治験担当医師であるJhanelle Gray, MDは次のように述べています。「これまで切除不能なステージIII NSCLC患者さんの5年生存率はわずか15%から30%に留まっていました。CRT終了後3年時点においてPACIFICレジメンによる治療を受けた患者さんの半数以上が生存していることは注目すべき点であり、根治目的の治療の基準を引き上げる重要なマイルストーンを達成したと言えます」。

イミフィンジの安全性および忍容性プロファイルは前回のOS解析時に報告された結果と一貫していました。プラセボ投与群と比較して、イミフィンジ投与群で最もよくみられた有害事象(患者さんの20%以上)は、咳(35.2% 対 25.2%)、疲労(24.0% 対 20.5%)、呼吸困難(22.3% 対 23.9%)および放射線性肺臓炎(20.2% 対 15.8%)でした(イミフィンジ投与群 対 プラセボ投与群)。イミフィンジ投与群の30.5%でグレード3または4の有害事象が発現していたのに対して、プラセボ投与群ではその発現率は26.1%でした。なお、有害事象により治療を中止した患者さんの割合は、イミフィンジ投与群で15.4%、プラセボ投与群で9.8%でした。

PACIFIC試験を礎として
アストラゼネカは、根治をめざす治療として、ステージIからIIIのNSCLCに対してイミフィンジを検討する複数の試験を実施中です。今年のASCO年次総会で紹介された第III相PACIFIC-2の治験計画では、切除不能なステージIIIの NSCLC患者さんを対象とした、CRTとイミフィンジの同時併用を検討しています。また、第II相PACIFIC-6試験では、同じ患者集団を対象に逐次化学放射線療法後のイミフィンジ投与を評価しています。

これらの試験の他に、ステージIIおよびIIIのNSCLC患者さんを対象とする(他の各種治療の前に行う)術前療法(AEGEAN試験)や、ステージIからIIIのNSCLC患者さんを対象とする(初回治療後の)術後療法(BR.31試験)、非切除のステージIおよびIIのNSCLC患者さんを対象とする根治的体幹部定位放射線治療(SBRT)後のイミフィンジの投与(第III相PACIFIC-4試験)など、複数の試験でイミフィンジの評価を行っています。

さらに、既存の治療法が奏効しないNSCLC患者さんのための解決策を見出す一助として、切除不能なステージIIIを対象としたCOAST試験および切除可能なステージIからIIIを対象とした術前投与のNeoCOAST試験の2つの第II相プラットフォーム試験において、イミフィンジの新たな併用療法を評価しています。

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PACIFIC試験について
PACIFIC試験は白金製剤を用いた化学放射線療法の後に進行が認められなかった切除不能なステージIII(局所進行)のNSCLC患者さん(PD-L1発現に関わらず)を対象としたイミフィンジの多施設共同無作為化二重盲検プラセボ対照試験です。

本試験は、26カ国235施設において713人の患者さんに対し実施中です。本試験の主要評価項目は無増悪期間(PFS)およびOSであり、副次的評価項目にはある特定時点での無増悪生存率及び生存率、客観的奏効率および奏効期間が含まれます。

ステージIII NSCLC について
ステージIII NSCLCは、がんの大きさや局所浸潤、リンパ節転移の程度などによって通常3つのステージ(ステージIIIA、IIIBおよびIIIC)に分類され (1)、がんが他の臓器に転移したステージIVとは区別されます。現在ステージIIIでは根治目的の治療が行われます (1,2)。

ステージIIIはNSCLCの罹患件数の約3分の1を占めており、2015年には患者数上位8か国(中国、フランス、ドイツ、イタリア、日本、スペイン、英国および米国)において20万人近くが罹患しています (3,4)。また、ステージIII NSCLC患者さんの大半が切除不能と診断されます (5)。増悪を監視するための積極的サーベイランス療法を伴う化学放射線療法以外の新しい治療法はここ数10年見つかっていません (6-9)。

イミフィンジについて
イミフィンジ(デュルバルマブ)はヒトPD-L1に結合するヒトモノクローナル抗体であり、PD-L1に結合しPD-L1とその受容体であるPD-1およびCD80の相互作用を阻害することで、腫瘍の免疫逃避機構を抑制し抗腫瘍免疫反応を誘発します。

イミフィンジは切除不能なステージIII NSCLCの治療薬として米国、EUおよび日本を含む45カ国以上において第III相PACIFIC試験に基づき承認されています。また、イミフィンジは前治療歴のある進行膀胱がん患者さんの治療薬としても米国、カナダ、ブラジル、オーストラリア、イスラエル、インド、アラブ首長国連邦、カタール、マカオおよび香港において承認されています。

広範な開発プログラムの一環として、イミフィンジは、NSCLC、小細胞肺がん、膀胱がん、頭頸部がん、肝臓がん、子宮頸がん、胆道がんならびにその他の固形がんの治療として、単剤療法ならびに、抗CTLA-4モノクローナル抗体であるトレメリムマブおよび新規薬剤との併用療法においても検討されています。

肺がん領域におけるアストラゼネカについて
アストラゼネカは、この肺がん領域において、すべての病期および治療段階にわたる包括的なポートフォリオを有しています。欧米では10-15%、アジアでは30-40%のNSCLC患者さんがEGFR遺伝子変異を有しており、既承認薬イレッサおよびタグリッソの提供や、現在進行中の第III相試験であるFLAURA、ADAURA、LAURA、および第II相探索的併用投与試験であるSAVANNAH、ORCHARD 10-12によって得られる新たなエビデンスを通じて、このような患者さんのアンメットニーズに応えることを目指しています。

また、当社の広範ながん免疫療法の後期開発プログラムは、すべての肺がん患者さんの50%にあたる既知の遺伝子変異を持たない患者さんを対象にしています。免疫療法ポートフォリオには、イミフィンジ単剤療法(ADJUVANT、BR.31、PACIFIC-4、PACIFIC-5、および PEARL試験)および抗CTLA-4抗体であるトレメリムマブおよび/または化学療法との併用療法(第III相試験であるAEGEAN、PACIFIC-2、NEPTUNE、POSEIDON、ADRIATIC および CASPIAN)などが含まれます。

がん免疫療法(IO)に対するアストラゼネカの取組みについて
IOはヒトの免疫システムを刺激し腫瘍を破壊するよう設計された治療アプローチです。アストラゼネカおよび当社のバイオ医薬品研究開発部門であるメディミューンにおけるIOポートフォリオは、抗腫瘍免疫抑制を克服するよう設計された免疫治療薬により支えられています。当社は、IOに基づく治療は大多数の患者さんの人生に変革をもたらすがん治療となる可能性を提供するものと信じています。

当社は、患者さんにとって最善となる治療の方向性を見極める決定ツールとしてPD-L1バイオマーカーを使用し、複数のがん腫、病期、および治療の段階におけるイミフィンジ(抗PD-L1抗体)単剤療法およびトレメリムマブ(抗CTLA-4抗体)との併用療法における包括的な臨床プログラムを追求しています。さらに、当社のIOポートフォリオを当社オンコロジー全パイプラインあるいはパートナーの標的低分子化合物の中から広く併用療法を検討していくことにより、広範な腫瘍に対する新たな治療選択肢を提供できる可能性があります。

アストラゼネカにおけるオンコロジー領域について
アストラゼネカはオンコロジー領域において歴史的に深い経験を有しており、急速に拡大しつつある患者さんの人生と当社の将来を変革する可能性のある新薬ポートフォリオを保持しています。2014年から2020年までの期間に発売を予定する少なくとも6つの新薬、および低分子・バイオ医薬品の広範な開発パイプラインを有する当社は、肺がん、卵巣がん、乳がんおよび血液がんに焦点を当てたOncologyを成長基盤として進展させることに注力しています。中核となる成長基盤に加え、当社は、Acerta Pharma社を介した血液学領域への投資に象徴されるような、戦略を加速する革新的な提携および投資についても積極的に追求していきます。

アストラゼネカは、がん免疫治療、腫瘍ドライバー遺伝子と耐性、DDRおよび抗体薬物複合体の4つの科学的基盤を強化し、個別化医療を推し進める併用療法の開発に挑戦し続けることでがん治療のパラダイムを再定義し、将来的にはがんによる死亡をなくすことをビジョンに掲げています。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝疾患、および呼吸器の3つの重点領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。当社は、100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細については http://www.astrazeneca.com または、ツイッター@AstraZeneca(英語のみ)をフォローしてご覧ください。

References
1. ASCO. Cancer.net. Lung Cancer – Non-Small Cell. Available at: https://www.cancer.net/cancer-types/lung-cancer/view-all. Accessed May 2019.
2. Cheema PK, et al. Perspectives on Treatment Advances For Stage III Locally Advanced Unresectable Non-Small-Cell Lung Cancer. Curr Oncol. 2019;26(1):37–42. doi:10.3747/co.25.4096. Accessed May 2019.
3. Antonia SJ, et al. PACIFIC Investigators. Durvalumab After Chemoradiotherapy In Stage III Non-Small-Cell Lung Cancer. N Engl J Med. 2017;377(20):1919-1929.
4. EpiCast Report: NSCLC Epidemiology Forecast to 2025. GlobalData. 2016.
5. Provencio M, et al. Inoperable Stage III Non-Small Cell Lung Cancer: Current Treatment And Role Of Vinorelbine. J Thorac Dis. 2011;3:197-204. Accessed May 2019.
6. Eberhardt WE, et al. Panel Members. 2nd ESMO Consensus Conference in Lung Cancer: locally advanced Stage III non-small-cell lung cancer. Ann Oncol. 2015;26(8):1573-1588.
7. Gandara DR, et al. Long-Term Survival with Concurrent CRT Followed by Consolidation Docetaxel in Stage IIIB Non-Small-Cell Lung Cancer: A Phase II Southwest Oncology Group Study (S9504). Clin Lung Cancer. 2006;8(2):116-121.
8. Hanna N. Current Standards and Clinical Trials in Systemic Therapy for Stage III Lung Cancer: What is New? Am Soc Clin Oncol Educ Book. 2015:e442-447.
9. NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines). Non-small cell lung cancer, version 8. 2017. https://www.nccn.org/professionals/physician_gls/pdf/nscl_blocks.pdf. Published August 3, 2017. Accessed May 2019.
10. Szumera-Ciekiewicz A, et al. EGFR Mutation Testing on Cytological and Histological Samples in Non-Small Cell Lung Cancer: a Polish, Single Institution Study and Systematic Review of European Incidence. Int J Clin Exp Pathol. 2013:6;2800-12. Accessed May 2019.
11. Keedy VL, et al. American Society of Clinical Oncology Provisional Clinical Opinion: Epidermal Growth Factor Receptor (EGFR) Mutation Testing for Patients with Advanced Non-Small-Cell Lung Cancer Considering First-Line EGFR Tyrosine Kinase Inhibitor Therapy. J Clin Oncol. 2011:29;2121-27. Accessed May 2019.
12 Ellison G, et al. EGFR Mutation Testing in Lung Cancer: a Review of Available Methods and Their Use for Analysis of Tumour Tissue and Cytology Samples. J Clin Pathol. 2013:66;79-89. Accessed May 2019.



プレスリリース提供:PR TIMES

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