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公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

【イラク・モスル】奪還作戦の開始から1ヶ月。子どもたちが身体的、精神的に受ける甚大な被害。

(PR TIMES) 2016年11月18日(金)15時50分配信 PR TIMES

過激派組織「IS(イスラミックステート/イスラム国)」が支配するイラク第2の都市モスルの奪還に向けて、イラク軍が軍事作戦を開始してから1ヶ月。この間、戦闘により多くの子どもたちが激しく負傷し、安全な場所に避難することができた子どもたちも、心理的な強いストレス症状を示していると、セーブ・ザ・チルドレンは警告します。
[画像1: http://prtimes.jp/i/5097/111/resize/d5097-111-528802-0.jpg ]

これまでに数万人の子どもを含む約6万人の人々が、戦闘を逃れ都市部や周辺部から脱出しました。最前線で活動する医師がセーブ・ザ・チルドレンに語ったところによると、戦闘は街の中心部へと広がっており、1日に数十人もの子どもたちが負傷しています。奪還作戦が続く中、さらに多くの市民が避難民のためのキャンプに流入すると見られます。

セーブ・ザ・チルドレンは、モスルの80キロ南に位置するケイヤラ(Qayyarah)のJad’ahキャンプに緊急下の心理的応急処置を行う子ども保護チームを派遣し、暴力から逃れてきた子どもたちが安心・安全に過ごすことのできる空間「こどもひろば」の運営や、テントの中で読み書き計算のクラスを開催するなど、約2,000人の子どもたちに支援を届けています。

現地のスタッフからの報告によると、「こどもひろば」で子どもたちが描く絵には、戦車や銃を持つ戦士、恐怖から逃げまどう人々の姿が描かれ、ある少女は非常に強いストレスから一言も言葉を発さずに唾を吐くことしかできず、典型的なストレスのサインである怒りっぽさの症状を示す子どもたちの間では、けんかが頻発しています。

セーブ・ザ・チルドレン イラク事務所副代表のアラム・シャクラム(Aram Shakram)は、この子どもたちは、大切な子ども時代の数年を失ってしまったと話します。「多くの子どもたちがIS支配下の2年間を過ごし、戦闘が始まると、避難を余儀なくされました。人が撃たれたり、吊るされたりしているのを見たと話す子どもたちもいます。そのような経験は、子どもたちに計り知れない影響を及ぼしています」

「多くの紛争において私たちは、安全な空間が子どもたちにいかに変化をもたらすかを見てきました。安全な空間は、子どもたちが日常を取り戻し、不安から逃れ、紛争のトラウマから回復することを助けます。シェルターや食料、水など、救命のための支援は非常に重要です。しかし、子どもたちがこの厳しい状況から立ち直るためには、学ぶための安全な場所の確保も、優先されなければなりません」

[画像2: http://prtimes.jp/i/5097/111/resize/d5097-111-666647-1.jpg ]

現在、約60万人の子どもたちがモスルの中に取り残されていると推定されています。

IS支配下の地域で暮らすある家族は、最近、「人間の盾」として、他の600人の住民とともに、地元の学校に強制的に押し込まれ、6時間後に、ISの戦闘員が住民の代わりに警官やイラク軍の親戚を使うことを決めたために、やっと解放されたと、セーブ・ザ・チルドレンに証言しました。

シャクラム副代表は、民間人の安全を確保するために、より多くのことがなされる必要があると話します。「今、モスルの家族と子どもたちに与えられた選択肢は、白旗を振って一斉射撃の中で標的にならないように祈るだけ、という恐ろしい状況です」

「紛争が街の中心部へと進むに従い残忍さを増す中で、すべての紛争の当事者は、民間人の安全な避難と、人道支援へのアクセスを保証しなければなりません。安全な避難ルートの確保は、後付けの対策としてではなく、今すぐ優先して行われなければなりません」

<セーブ・ザ・チルドレン概要>
セーブ・ザ・チルドレンは、すべての子どもにとって、生きる、育つ、守られる、参加する、「子どもの権利」が実現されている世界を目指して活動する子ども支援の国際NGOです。1919年に英国で設立され、現在、日本を含む29ヶ国の独立したメンバーが連携し、約120ヶ国で子ども支援活動を展開しています。2015年には、およそ9,400万人(うち、子ども約6,200万人)に支援を届けました。



プレスリリース提供:PR TIMES

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