プレスリリース
COP28 ジャパン・パビリオン経産産業省イベント" Taking action together with ASEAN "にてフィルム型ペロブスカイト太陽電池を紹介・展示
積水化学工業株式会社(代表取締役社長:加藤敬太、以下「当社」)は、12月4日にアラブ首長国連邦(ドバイ)にて開催された「COP28(国連気候変動枠組条約第28回締約国会議)」において、経済産業省主催のアジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)構想イベント”Taking action together with ASEAN”にてフィルム型ペロブスカイト太陽電池サンプルの展示とともに、開発の概要を説明しました。
同イベントでは、ネット・ゼロという「共通のゴール」に向けた「多様な道筋」による移行の重要性、アジア地域のエネルギー移行を支援するための具体的な省エネ・再エネプロジェクトを含むAZEC、CEFIA(Cleaner Energy Future Initiative for ASEAN)などにおける日本の取り組みについて発信が行われました。インドネシアのアリフィン・エネルギー鉱物資源大臣、ERIA(Economic Research Institute for ASEAN and East Asia)渡辺事務総長からの挨拶のほか、ベトナム、インドネシア、マレーシアの政府高官が脱炭素に向けた取り組みを紹介しました。
日本企業の取り組みの紹介において、当社のフィルム型ペロブスカイト太陽電池の優位性と、技術開発の現状を説明、さらに現状最大サイズの製品(90×195cm)を展示し、参加国に対して事業化に向けた取り組みの大きなアピールとなりました。
また事後も含め、各国の政府関係者、企業との情報交換も行われ、有意義な機会となりました。
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代表取締役経営戦略部長 上脇によるプレゼンテーション
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右端黒いシート:フィルム型ペロブスカイト太陽電池
フィルム型ペロブスカイト太陽電池は、軽量で柔軟という特長を持ち、ビルの壁面や耐荷重の小さい屋根、あるいは曲面といった、さまざまな場所に設置が可能な次世代太陽電池で、再生可能エネルギーの普及拡大を加速させ、カーボンニュートラルの実現に大きく貢献すること、エネルギーの自給自足の観点からは、エネルギー危機への対応にも貢献することが期待されています。
当社は、独自技術である「封止、成膜、材料、プロセス技術」により、業界に先駆けて屋外耐久性10年相当を確認し、30cm幅のロール・ツー・ロール製造プロセスを構築しました。さらに、同製造プロセスによる発電効率15.0%のフィルム型ペロブスカイト太陽電池の製造に成功しています。
現在は、実用化に向けて、1m幅での製造プロセスの確立、耐久性や発電効率のさらなる向上を目指し、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金も活用して開発を加速させています。また、早期の社会実装へ向け、東京都や西日本旅客鉄道株式会社、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ、株式会社JERAなど、様々な関係先と連携して開発を進めています。
当社は、長期ビジョン「Vision 2030」において、「Innovation for the Earth」をビジョンステートメントとして掲げ、イノベーションにより「サステナブルな社会の実現に向けて、LIFEの基盤を支え、“未来につづく安心”を創造していく」ことを宣言しています。
これからも、持続可能な社会の実現と当社グループの成長の両立を目指して社会課題解決に貢献し、ステークホルダーの皆様に信頼される企業であり続けるための取り組みを進めていきます。
【ご参考】「COP28」に関する経済産業省リリース
■吉田経済産業大臣政務官がCOP28(国連気候変動枠組条約第28回締約国会議)に出席しました
(2023年12月8日発表)
https://www.meti.go.jp/press/2023/12/20231208006/20231208006.html
以上
プレスリリース提供:PR TIMES