プレスリリース
より多くの企業が効率的かつ正確に排出量を算定・開示し、脱炭素戦略を策定・実行できるよう、パーセフォニとデロイト トーマツが協業を開始
2024年3月13日
パーセフォニ・ジャパン合同会社(東京都港区、代表 三浦健人、以下「パーセフォニ」)は、デロイト トーマツ グループのデロイト トーマツ コンサルティング合同会社(東京都千代田区、代表執行役社長 佐瀬真人、以下「デロイト トーマツ」)とクライアント企業に対する温室効果ガス排出量の管理(炭素会計)を目的として、当該領域の戦略構想からシステム導入に関する協業を開始します。
近年、企業が温室効果ガス(GHG)排出量の算定に力を入れているのは、単に気候変動がビジネスや個人のリスクとして深刻化しているからだけではなく、投資家や取引先からの要望も大きな理由となってきています。投資家は、企業のESG(環境・社会・ガバナンス)パフォーマンスに関する情報を求めるようになっており、GHG排出量の削減は、持続可能な事業運営に不可欠な要素とされています。このような状況下で、企業のGHG排出量の算定や可視化を適切に実施し、環境負荷や財務リスクについて適切に開示をしていく必要性が更に高まっています。
この度、パーセフォニとデロイト トーマツが協業することにより、両社の強みを活かしながら、より多くの企業が効率的にかつ正確に排出量を算定・開示し、脱炭素戦略を策定・実行できるようになるよう支援をしていきます。Persefoniプラットフォームを用いることにより、透明性の高いGHG排出量計算・管理(炭素会計)を正確にかつ効率的に実施し、様々な報告様式に対応した形で、GHG排出量情報の外部開示要件を満たすことができるようになります。また、デロイト トーマツが有しているサステナビリティ領域における戦略策定および業務改革に関する知見及び実績に、Persefoniプラットフォームの炭素会計領域における強みを融合することで、企業のGHG排出量管理の効率化・高度化に向けた戦略の策定からシステム化・実行までを総合的に支援します。様々な規制や市場からの要求、またその動向を捉えながら、GHG排出量管理の戦略を適切に策定し、業務・システムの両観点より環境負荷に対して、適切に算定・開示できる仕組みを構築することにより、お客様の企業価値向上に貢献していきます。
GHG排出量算定を行う上での企業における大きな課題の一つとして、自社のデータ収集だけでなく、サプライヤーと顧客とのエンゲージメントを強化し、サプライチェーンからの排出量データを取得する取り組みが求められています。具体的には、日本の産業の大部分を占めている中小企業が、どのようにGHG排出量の算定に取り組まれていくか、そしてそのGHGデータがどの様にサプライチェーン内で有効に活用されるかは、日本全体のGHG排出量をより正確に算定し、効果的に脱炭素に取り組んでいくための重要な要素だと考えています。
パーセフォニは、日本全体のGHG排出量を正確に算定するための鍵となる中小企業向けに、無償版プラットフォーム「Persefoni Pro」について2024年1月 にアメリカよりサービス開始しました。生成AI技術を活用して、GHG排出量の算定に必要となる情報の収集・分析・開示プロセスを効率的に支援しています。日本では、「Persefoni Pro」について複数の企業と実証実験を開始しており、2024年夏に正式にサービス開始予定です。GHG算定業務について、より正確な一次データに置き換えていく仕組みをPersefoniプラットフォームが提供し、その業務設計やエンゲージメントの仕組みなどに関する知見をデロイト トーマツが提供することで、サプライチェーン全体での中長期のエンゲージメントの強化と、Scope 3算定の高度化を図ります。
パーセフォニ CEO兼共同創業者 ケンタロウ・カワモリのコメント
「サプライチェーン全体を含めたスコープ 3 は、企業のGHG排出量の中でも最も大きなウェイトを占めています。パーセフォニは、1) 5年近くにわたる生成AIの実績、2) 世界的なサステナビリティ専門家チーム、3) 実績のあるパートナーとの連携により蓄積したノウハウ、4) 企業向け気候管理・炭素会計ソフトウェアの力、の4点を活用し、炭素会計の経験が浅い中小企業向けに、Persefoni Pro(無償版)の提供を始め、企業のお客様が簡単に炭素会計をできるスタートアップガイドを設計しました。Persefoni Pro は、取引先とのサプライチェーンにおけるデータの伝達と収集を効率化し、これまで複雑であったプロセスをより正確で、よりシンプルなものにします。
私たちは、Persefoni Pro を日本の企業ユーザーにも無償で提供していくことで、日本のお客様にもっとPersefoniプラットフォームを使っていただけることを楽しみにしております。今回、日本にて最も尊敬され、経験豊富なパートナーであるデロイト トーマツ コンサルティングと提携することで、企業のお客様に対して、炭素会計だけではなく、サステナビリティ全体を包括する様々なソリューションを組み合わせることが可能となり、本パートナーシップによりお客様へ提供する価値を最大限化できることを光栄に思っています。」
<パーセフォニについて>
パーセフォニのプラットフォームは、「炭素分野のERP(経営資源を統合的に管理し、経営の効率化を図る手法)」であり、スコープ1から3までの(自社や国内外のサプライチェーン全体での)炭素管理の一元化を実現し、企業は従来の財務会計と同様の厳密さと信頼性をもって、炭素会計・管理業務を進めることができます。同社のプラットフォームとAIツールにより、企業ユーザーはGHG排出量の計算を簡素化し、脱炭素化計画を策定・管理し、監査に耐える正確性・透明性を保ちながら、様々な形のサステナビリティレポートを作成することができます。
また、国内唯一かつPCAF初となる認定SaaSプラットフォームとして、たくさんの国内金融機関に利用されています。多数の地方銀行との協業を通して、地域企業を含めた地方の脱炭素を推進しています。
<デロイト トーマツ コンサルティング合同会社について>
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社は国際的なビジネスプロフェッショナルのネットワークであるDeloitte(デロイト)のメンバーで、日本ではデロイト トーマツ グループに属しています。デロイトの一員として日本のコンサルティングサービスを担い、総合力と国際力を活かし、提言と戦略立案から実行まで一貫して支援するファームです。5,000名超のコンサルタントが、デロイトの各国現地事務所と連携して、世界中のリージョン、エリアに最適なサービスを提供できる体制を有しています。
<報道関係者問い合わせ先>
パーセフォニジャパン 広報
marketing-jp@persefoni.com
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