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デザイン科学科 松崎元(まつざきげん)教授が円柱形つまみの回転操作における指の使用状況についての研究でイグ・ノーベル賞を受賞

(PR TIMES) 2022年09月16日(金)11時15分配信 PR TIMES

---日本人のイグ・ノーベル賞受賞は16年連続---

学校法人千葉工業大学創造工学部デザイン科学科松崎元教授がイグ・ノーベル賞「工学賞」を受賞しました。
イグ・ノーベル賞は、1991年に創設された「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」を表彰するもので、一風変わったものを讃え、想像力に富んだものを表彰し、人々の科学、医学、技術への関心を高めることを目的としています。授賞式は毎年9月に、ハーバード大学(アメリカ)で開催されますが、新型コロナウイルス感染症の影響により、9月16日7時(日本時間)からオンライン配信されました。
<研究概要>

身の回りには、つまみやグリップ、ノブやダイヤルなど様々な機器があるが、使用者は、何本の指でどの位置に触れて回すかなどわざわざ考えず、いつも無意識に操作をしている。この「無意識の行為」をグラフや数式で表せないかと考えた。
実験では、45本の直径が異なる円柱を32名の被験者に回してもらい、操作開始時の指の使用本数と接触位置を統計的に明らかにした。この結果は、つまみの大きさや形状をデザインする際に役に立つと考えられる。

<コメント>
今では軽く操作できるレバーハンドルの方が一般的ですが、タッチパネルや非接触の動作に関する研究も増えています。20年以上前のある種時代遅れの研究かもしれませんが、コロナ禍で人とモノの関係をあらためて考えるきっかけにもなると評価されたのかもしれません。
受賞について、研究者としては「人々を笑わせ考えさせた研究」ということで複雑な気持ちでしたが、着眼点を評価された「デザイナー」としては大変嬉しく思います。これを機に無意識の行為を研究する若い研究者やデザイナーにもっと注目が集まることを期待しています。

<論文情報>
論文題目:円柱形つまみの回転操作における指の使用状況について
How to Use Fingers during Rotary Control of Columnar Knobs
著者:松崎元 Matsuzaki Gen, 大内一雄 Ohuchi Kazuo, 上原勝 Uehara Masaru,
上野義雪 Ueno Yoshiyuki, 井村五郎 Imura Goro

プレスリリース提供:PR TIMES

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