プレスリリース
子どもたちがアユを放流。猪名川漁業協同組合と一庫ダム管理所が環境学習を実施
6月12日、一庫ダム下流の一庫大路次川で猪名川漁業協同組合と独立行政法人水資源機構一庫ダム管理所による、子どもたちへの環境学習を兼ねた、アユの放流が行われた。事前に申し込んでいた親子連れなど45人が参加し、15cm程度のアユ約20kg(約1,000匹)を放流した。
この同組合と同管理所による協同の放流は、平成16年から実施されているもので、18回目。アユの定着や、放流したアユの追跡調査のために行われている。
子どもたちがアユを放流した後、ダム直下流で、同組合と同管理所がさらにアユを放流。この日、合計約100kgのアユが放流された。
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同川では、平成6年頃まではアユ釣りが楽しめたという。しかし、昭和58年に完成した同ダムの影響もあり、アユの姿は消えていった。そこで、平成14年から同管理所と同組合が協力し、玉石を投入して魚の隠れ家を作るなど、環境の改善を図るとともに、平成16年からは、アユの放流を実施するようになった。これらのことによって、アユが定着し、成長する川をめざしているという。
この日、アユやダムの話の後、集まった子ども達は、それぞれのバケツに分けられたアユを、「ぴちぴち元気でかわいい」「ばいばい」などと言いながら、川べりから次々と流していった。生きたアユの姿を見るのが初めての子どももおり、珍しそうにバケツを覗き込んでいた。
また、アユの放流が終わった後には、同管理所の職員が主導して水質の調査などがワークショップ形式で行われた。参加した子どもの保護者は「市内に住んでいるが、川にかつてアユがいたことは知らなかった。子どもだけでなく自分自身の勉強にもなった」と話した。
プレスリリース提供:PR TIMES