プレスリリース
「Extreme Tech Challenge (XTC)」の日本大会「XTC JAPAN 2023」、優勝企業が「bitBiome株式会社」に決定! 9月の世界大会へ招待!
〜SDGs×ディープテックの世界最大規模のスタートアップ・コンテスト「XTC」〜
XTC JAPAN運営委員会(本部:東京都千代田区、幹事:春日伸弥)は、グローバル課題に技術で取り組む起業家のための世界最大規模のスタートアップ・コンテスト「Extreme Tech Challenge(以下「XTC」)」の日本大会「XTC JAPAN 2023」を2023年4月10日(月)に開催しました。
4回目の開催となる日本大会に登壇した10社の中から優勝企業が「bitBiome株式会社」、準優勝企業が「Aseel Technology Corporation」および「エレファンテック株式会社」に決定いたしました。また、本大会では、スタートアップ政策を推進する内閣府大臣政務官の鈴木 英敬氏が駆けつけエールをいただきました。
優勝企業のbitBiome株式会社は、2023年9月19日(予定)に米国サンフランシスコで行われるXTC世界大会に招待されるほか、世界中のXTCパートナー企業および歴代ファイナリストによるネットワーキング支援を受けられるXTCグローバルファイナリストコミュニティへの参加資格を得ます。
さらに本年は世界大会に合わせてXTC JAPANシリコンバレーツアー2023を開催。歴代のXTC JAPAN登壇企業・協賛企業の有志によるXTC JAPAN代表団を結成し、XTC世界大会参加者へのピッチ&交流機会を設けるほか、XTCおよびベンチャーキャピタルIT-Farmの現地ネットワークを活用したシリコンバレーのエコシステム訪問ツアーを実施します。
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グローバルVCが集まるXTC JAPANでのピッチ後、7割の企業が資金調達に成功
シリコンバレーで600億円規模のディープテック・ファンドを運用する「Walden Catalyst Ventures」Head of Ecosystem のVictoria Slivkoff氏や、トレジャーデータ創業者がシリコンバレーに立ち上げた「Carbide Ventures」ジェネラルパートナー堀内 健后氏、ライブ配信アプリ日本最大手「17LIVE」へ出資の「Darwin Venture Management」創業パートナーSimon Fang氏、Zoom&トレジャーデータの創業を支援したVC「IT-Farm」など、日本と海外にまたがる投資や事業拡大をリードする投資家&大企業が集結した4年目の日本大会となりました。特に日本大会は、有望なスタートアップ登壇社が集まるほか、多様な審査員、スポンサーからも構成されており、XTCグローバル本部からも全世界の地域大会をリードするモデル的存在であると評されています。
また、XTC日本大会は、ピッチ登壇社の資金調達の成功率が高いことも特徴です。XTC JAPAN 2020-2022のファイナリスト29社のうち21社は、登壇後の資金調達に成功しています。それ以外の企業も国連WHO推奨製品への選出や、国立がん研究センターとの共同研究を開始するなど事業を加速・展開させています。このようにXTC JAPANは、成長性の高い企業が多く参加していることが特徴であり、また日本のスタートアップが世界に挑戦するポテンシャルを持っていることの表れでもあります。
XTC JAPAN 2023ファイナリスト10社は、いずれも独自の技術開発または独自の技術利用法を持つ
XTC JAPAN 2023のファイナリスト10社は、がんリスク検査、血液検査のバイオバンク、ゲノム解析によるバイオものづくり、アフリカ村落向けITサービス、インフラ自動監視・災害対応支援SaaS、被災地支援、環境負荷軽減の金属印刷技術、環境・文化保全のDAOによる土地開発、B2B貿易の取引自動化、次世代本人認証と、【医療・バイオ、ものづくり、国際支援、環境保護、AI】といった分野で独自性を有する技術スタートアップでした。
XTC JAPAN 2024は、2024年3月に開催(2023年10月詳細発表)予定です。(今後の情報はニュースレター登録でご確認いただけます https://xtc-japan.org/xtc-japan-2023 )
優勝企業 bitBiome株式会社 (読み:ビットバイオーム)
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<代表取締役社長CEO 鈴木 悠司(すずき ゆうじ)氏 コメント>
多くの魅力的なスタートアップが登壇された中、優勝という結果はいい意味で意外でした。微生物領域は評価されにくいと思っていたため、ありがたい気持ちと同時に責任の重さを痛感しています。
日本には微生物資源が豊富に存在します。世界全体のおよそ7分の1が存在しているとも言われています。つまり微生物領域において、日本は世界的に有利なポジションにあるのです。日本発ながら世界で勝負しやすい地の利を活かし、我々がまずパイオニアとして先導していく所存です。
現在、当社は資金調達中で、アメリカへの本格展開や、データベースの拡張、実際の微生物からのものづくりに向けたR&Dの準備を進めているところです。XTCはディープテック界隈で世界的なピッチだと聞いており、海外の投資家とさらなる接点を持てたらうれしい限りです。これからも研鑽を続けてまいります。
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<bitBiome株式会社とは>
bitBiome株式会社は、単一細胞レベルのゲノム解析を実現する独自技術によって、8億のゲノム情報を格納した世界最大級のデータベースと世界最速レベルの酵素探索改変プラットフォームを構築しており、バイオものづくりを大きく加速します。
<審査員 鎌田 富久(TomyK代表、株式会社ACCESS共同創業者)氏 コメント>
バイオの世界にはまだ未解明の事象や未発見の物質が多数眠っており、bitBiomeの技術は世界的にも独自性が高く有望です。ゲノムデータベースのさらなる大幅拡大やホームラン級の独自酵素の開発など、ぜひ野心的な目標に挑戦いただきたいと期待しています。
準優勝企業 Aseel Technology Corporation (読み:アジール・テクノロジー・コーポレーション)
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<founder Nasrat Khalid 氏 コメント>
日本の皆様はアフガニスタンを過去20年以上にわたりご支援いただくなど、世界の中でも最も強い助け合いの精神をお持ちの方々だと感じております。当社事業を通じて、このご縁を、日本の工芸品の海外販売およびアフガニスタン・トルコの被災者支援のお役に立てて参りたいと存じます。
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<Aseel Technology Corporationとは>
Aseel Technology Corporationは、米軍撤退後のアフガニスタンでストップしていた日本や米国、世界からの国際人道支援の再開を実現したプラットフォームです。アフガニスタンの民芸品eコマースで構築したデジタル流通網に、お金と物資を逆向きに流すことで、信頼性と透明性の高い支援ルートの構築を実現しました。
<審査員 白井 健宏(株式会社アイティーファーム ジェネラルパートナー)氏 コメント>
eコマースから被災地支援への転換は印象的で、被災地域の関係者や住民を多数支援した手腕は見事です。被災地支援事業での成長を工芸品 eコマース事業の成長に転換するには新たな工夫が必要で、株主利益が最優先であるIPOの是非も含め、既に高い知名度を誇る米国での幅広い方々との議論を願っています。
準優勝企業 エレファンテック株式会社
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<代表取締役社長兼CTO 清水 信哉(しみず しんや)氏 コメント>
優勝できなかったのは残念ですが、準優勝とてもうれしく思います。我々はXTCのテーマに合致した、グローバルの課題を技術で解決するスタートアップです。これからも継続して、日本にこだわらず、課題を解決するように事業を進めていきたいと思います。1〜2年後にはさらにステージの進んだ状態でいたいと考えております。
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<エレファンテック株式会社とは>
エレファンテック株式会社は、電子回路の基板に金属を印刷する独自の技術で、プリント基板の製造に伴うCO2を75%カット、水道費を95%減らし、コストを削減します。
<審査員 西尾 信彦 (立命館大学 情報理工学部 教授)氏 コメント>
今大会は大変な接戦で、どの企業を優勝とするか審査も非常に悩ましいものでした。今回の準優勝という結果にかかわらず、ぜひシリコンバレーを訪れてエレファンテックの技術を知らしめ、保守的な巨大企業への導入を達成してほしいと期待しています。技術的にも大変素晴らしく、旧社名の時代から取り組みに注目しておりました。
XTC JAPAN幹事コメント:春日 伸弥 IT-Farm ジェネラルパートナー
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日本のベンチャーキャピタルや投資家がグローバル市場への挑戦という不確定要素を避けるため、海外進出意欲のある起業家を押さえつけて、日本市場での成功を優先することがあります。日本の市場で数十億円規模のIPOを目指すのは堅実とも言えますが残念です。日本には世界水準の技術やアイディア、人材が豊富に揃っているのに、世界に羽ばたく機会が限られている現状があります。
また、グローバルで成功するには国内と違う戦い方が必要です。私が知る限り過去20年間で、日本市場で先に成功した技術スタートアップが後から世界でも大成功した例は一つもありません。
革新的な技術には、革新的な顧客が必要です。日本の革新的な技術やサービスを早期に導入してくれる企業や顧客が海外にはたくさんあります。そうした海外顧客と付き合うには、現地とのネットワークを持ち海外の営業ロジックを理解するグローバルVCや海外投資家から早期に出資を受けておくことが重要です。
海外投資家や海外企業が日本に期待しているのは「技術」です。日本の独自性ある優れた技術や、そこから生まれる革新的なビジネスモデルに世界は投資したいと考えています。グローバルVCが集まるXTCは世界に羽ばたくまたとない機会です。XTC JAPANをきっかけに、日本発スタートアップの海外挑戦にご注目ください。
XTC JAPAN 2023 ピッチ登壇10社の企業名と事業概要一覧(アルファベット順)
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Aseel Technology Corporation
アフガニスタンの工芸品流通網を活用した被災地支援Eコマース
https://aseelapp.com
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bitBiome, Inc. | bitBiome株式会社
単一細胞レベルのゲノム解析技術による、世界最大級、8億のゲノムデータベースを利用したバイオものづくり
https://bitbiome.co.jp
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CELL CLOUD Inc. | 株式会社セルクラウド
たった1回、5分の採血だけで、血液がんを除く全身のがんのリスクを発見できる『マイクロCTC検査』
https://cellcloud.co.jp
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Dots for Inc. | 株式会社Dots for
メッシュWiFi網とエッジサーバーによるアフリカ村落のインターネット経済ゲートウェイ
https://dotsfor.com
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Elephantech Inc. | エレファンテック株式会社
プリント基板でCO2排出75%減・水消費95%減と製造コスト大幅減を実現する金属印刷技術
https://www.elephantech.co.jp
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Planet DAO
DAOの規則とアルゴリズムを活用して環境・文化保全型の土地開発プロジェクトを実現
https://planetdao.world
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STANDAGE Inc. | 株式会社STANDAGE
取引先交渉AIやブロックチェーン決済エスクローによる、B2B貿易の取引自動化プラットフォーム
https://standage.co.jp
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Universal Bio-sampling Co.,Ltd | 株式会社ユニバーサル・バイオサンプリング
QRコード付き乾式カードによる血液検査のリモート化・全自動化とバイオバンク構築
https://www.universal-bs.com
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Visnu Inc. | Visnu株式会社
エッジAI × SaaSによるインフラ自動監視・災害対応支援プラットフォーム
https://visnu.jp
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VitaNet Japan | ヴィタネット・ジャパン株式会社
BLE自動ペアリングによる店舗内アプリ本人認証とネットサービス融合
https://www.vita.net/jp
参加ベンチャーキャピタル
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<Walden Catalyst Ventures>
シリコンバレー&欧州で600億円規模のアーリーステージ・ディープテックファンドを運用。共同創業者は二名とも米国半導体産業の名経営者・投資家として、これまでチーム全体で30年以上にわたり500社以上の出資と124件のIPOを実現してきた。
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<Carbide Ventures>
トレジャーデータ創業者の芳川 裕誠をはじめ、上場企業/スタートアップのCXO経験者らがシリコンバレーと東京を拠点に立ち上げたSaas分野中心のベンチャーキャピタル。トレジャーデータやZoom、 Canvaなどのエンジェル投資家として知られるBill TaiをGPに迎え、世界中のスタートアップへの投資とグロース支援を手掛ける。
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<Plug and Play Japan>
世界最大級のアクセラレーター/ベンチャーキャピタル(VC)として世界18カ国30拠点以上に展開し、VCとしてDropboxやPaypal、Lending Clubなど多数のユニコーン企業を輩出。2020年はアクセラレーターとして500社を超えるパートナー企業と共に1,000以上のプログラム・イベントを実施し、2,000社以上のスタートアップの事業化・事業成長を支援した。
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<Darwin Venture Management>
台湾・北米・日本のスタートアップに出資する台湾のアーリーステージVC。ライブ配信アプリ日本最大手「17LIVE」へのアーリー投資で知られ、ファンド創業者は米国NASDAQへの起業上場経験をもつ。Sandforce、Hejan Semiconductor、KKday等の大型案件をはじめ、ソフトウェア・バイオ・素材・製造機器・半導体などの技術分野に出資。
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<IT-Farm>
1999年より東京&シリコンバレーを拠点に世界中のアーリーステージ先端技術にVC投資。Zoom、トレジャーデータ、Wish、JTowerなどの大型案件をシード〜シリーズAから発掘・出資し、海外投資および国際事業開発の実績はそれぞれ100件を超える。日本発ディープテックを支援するVCファンドも運用。XTC JAPAN幹事。
コンテスト審査員
・鎌田 富久 氏 (TomyK Ltd.代表 株式会社ACCESS共同創業者)
・西尾 信彦 氏 (立命館大学 情報理工学部 教授)
・白井 健宏 氏 (株式会社アイティーファーム ジェネラルパートナー)
・馬 静前 氏 (Plug and Play Japan株式会社 Head of Ventures)
世界100ヶ国から毎年3,000社以上が参加する Extreme Tech Challenge (XTC)とは
XTCは人類のグローバル課題にテクノロジーで取り組む起業家を発掘・支援する世界最大級のピッチコンテストです。毎年100ヶ国から3,000社以上が参加し、過去の世界大会はサンフランシスコのTechCrunchやパリ・Vivatechなどの大イベント内で開催。過去のファイナリストは累計約5,000億円の資金調達を実現し、うち36%は女性起業家によるスタートアップです。
XTCのテーマは農業・食糧、環境・エネルギー、新素材、教育、実現技術、バイオ技術、デジタルヘルスケア、フィンテック、交通、スマートシティの10カテゴリ。グローバルVCや大企業などパートナー70社以上による共同運営で、世界大会出場スタートアップはパートナーVC&企業による事業・資金調達の手厚いサポートとネットワーキングが受けられるのが特長です。
今回のXTC JAPAN 2023に登壇した10社は半数が独自の技術を開発、半数が独自の技術利用法を考案。XTC JAPAN 2024は、2024年3月に開催(2023年10月詳細発表)予定です。(今後の情報はニュースレター登録でご確認いただけます https://xtc-japan.org/xtc-japan-2023 )
■ XTC JAPAN運営委員会 概要
組織名:XTC JAPAN運営委員会
所在地:東京都千代田区平河町2丁目5番3号 Nagatacho GRiD 2F (株式会社ガイアックス内)
設立:2019年12月
共催:株式会社ガイアックス・株式会社アイティーファーム
URL: https://xtc-japan.org
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