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アストラゼネカ株式会社

アストラゼネカのオラパリブ、国際共同第III相臨床試験(SOLO-2試験)データによりBRCA遺伝子変異陽性卵巣癌の維持療法としての無増悪生存期間延長が示される

(PR TIMES) 2017年03月16日(木)16時37分配信 PR TIMES


病勢進行リスクを70%低減
(治験医師評価による無増悪生存期間中央値:プラセボの5.5カ月に対し19.1カ月)

盲検下独立中央判定に基づく解析においても顕著な効果
(無増悪生存期間の中央値でプラセボの5.5カ月に対しオラパリブ群で30.2カ月)

血液毒性の発現率が低かったことを含め、過去の試験と概ね一貫した安全性プロファイルを示す

アストラゼネカ (本社:英国ロンドン、最高経営責任者(CEO):パスカル・ソリオ[Pascal Soriot]、以下、アストラゼネカ)は、3月14日、生殖細胞系列のBRCA (gBRCA) 遺伝子変異陽性プラチナ製剤感受性再発卵巣癌患者さんを対象にオラパリブ錠(300 mg 1日2回投与) の維持療法をプラセボとの比較で評価した国際共同第III相臨床試験(SOLO-2試験)において無増悪生存期間 (PFS) の大幅な延長が示されたとの結果を発表しました。オラパリブは、本試験の主要評価項目であるPFSの有意な延長を示しました (ハザード比 0.30; 95% 信頼性区間 0.22 to 0.41; P<0.0001; 中央値 19.1 カ月 対 5.5 カ月)。

盲検下独立中央判定(BICR)は主要評価項目を支持する既定の解析指標ですが、本評価により測定されたPFSは、オラパリブ群で中央値30.2カ月を示し, プラセボ群の中央値5.5カ月に対し24.7カ月の延長 (ハザード比 0.25; 95% 信頼性区間 0.18-0.35; P<0.0001)を達成しました。

さらに、オラパリブによる治療を受けた患者さんはプラセボ群と比較して、副次的評価項目である二次進行または死亡までの生存期間 (PFS2) においても統計学的に有意なベネフィット(ハザード比 0.50; 95% 信頼性区間 0.34 to 0.72; P=0.0002; 中央値:未到達 対 18.4 カ月)が認められ、他の主要な副次的評価項目においても改善が見られました。
[画像: https://prtimes.jp/i/24308/5/resize/d24308-5-105776-0.jpg ]


これらの結果は米国のナショナルハーバーにおいて開催された婦人科腫瘍学会の女性の癌に関する年次集会において発表され、この対象疾患における過去のデータを補強するとともに、再発卵巣癌の維持療法としてのオラパリブのベネフィットを証明しました。

Head of the Women Cancers and Clinical Research Department at Hôpitaux Universitaires Paris Centre, site Hôtel-Dieu, AP-HP およびSOLO-2の治験統括医師であるEric Pujade-Lauraineは次のように述べました。「BRCA遺伝子変異陽性のプラチナ製剤感受性再発卵巣癌におけるオラパリブの有用性を検討した過去の試験結果を立証する結果が、SOLO-2試験において得られたことは大変な励みです。最も重要な点は、オラパリブが患者さんの病勢進行を顕著に遅らせる一方で、患者さんの生活の質を維持できることであり、治療が困難ながんを持つ多くの患者さんに対するオラパリブのベネフィットを示すことができました」。

アストラゼネカのグローバル医薬品開発担当エグゼクティブバイスプレジデント兼チーフメディカルオフィサーであるSean Bohenは次のように述べました。「当社は再発卵巣がん患者さんの維持療法としてのオラパリブがもたらすベネフィットをSOLO-2試験の結果によって示せたことを非常に喜ばしく受け止めています。オラパリブの錠剤は、従来のカプセル剤と比較して患者さんの服用時における負担を軽減するとともに、これまでの試験と概ね一致する安全性プロファイルを提供できると考えられます。当社は一日も早く患者さんがオラパリブ錠による治療を開始できるよう規制当局と連携していきます」。

本試験中オラパリブ錠による治療を受けた患者さんの安全性プロフィルは、現在欧米で承認されているカプセル剤から得られた結果と一貫しています。グレード3以上の有害事象オラパリブによる治療を受けた患者さんの36.9%において、プラセボの投与を受けた患者さんの18.2%において報告されました。

主な非血液学的有害事象のうち発生頻度が20%以上の有害事象は悪心(75.9%[グレード3以上, 2.6%])、疲労・無力症 (65.6%[グレード3以上, 4.1%]) および嘔吐 (37.4% [グレード3以上, 2.6%])でした。

プラセボ投与群に対しオラパリブ投与群において報告された主な血液学的有害事象は貧血 (43.6%[グレード3以上, 19.5%])、好中球減少症(19.5%[グレード3以上, 5.1%]), および 血小板減少症(13.8%[グレード3以上, 1.0%])でした。

300 mg 1日2回投与の用法により(カプセル剤の承認国における)患者さんの服薬負担が1日16カプセルから4錠へと低減されます。

以上

*****

SOLO-2について
SOLO-2試験はgBRCA遺伝子変異陽性プラチナ製剤感受性再発卵巣がん患者さんを対象としたオラパリブ錠の単剤維持療法としての有効性をプラセボと比較評価することを目的とした無作為化二重盲検多施設共同第III相試験です。The European Network for Gynaecological Oncological Trial Groups (ENGOT) および Groupe d’Investigateurs National pour l’Etude des Cancers de l’Ovaire et du sein (GINECO) との協働で実施された本試験は最低2レジメンのプラチナ製剤ベースの化学療法による前治療を受け、完全または部分奏効を示したgBRCA1またはgBRCA2遺伝子変異が確認されている295例の患者さんを無作為に割り付けました。適格な患者さんがオラパリブ錠300 mg 1日2回投与群あるいはプラセボ錠1日2回投与群に無作為に割り付けられました。

オラパリブ について
オラパリブは、革新的なファースト・イン・クラスのポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ
(PARP)阻害剤であり、DNA損傷応答(DDR)経路に異常をきたしたがん細胞に特異的に作用し、細胞死を誘導します。本剤はEUおよび米国の規制当局によりBRCA遺伝子変異陽性卵巣がんの治療薬として承認されています。オラパリブは業界トップクラスであるアストラゼネカのがん細胞のDDRメカニズムを標的とする化合物のポートフォリオの基盤となる化合物です。過去の試験により、オラパリブカプセルはプラセボとの比較でプラチナ製剤感受性再発卵巣がん患者さん (ハザード比 0.35; 95% 信頼性区間 0.25-0.49; p <0.0001) およびBRCA遺伝子変異を有する腫瘍を持つ患者さんのサブグループ(ハザード比 0.18; 95% 信頼性区間 0.10-0.31; p <0.0001) においてPFSを大幅に延長することが示されました。
*オラパリブは、本邦では未承認です。

ENGOTについて
ENGOT(European Network for Gynaecological Oncological Trial groups)は欧州婦人科腫瘍学会(ESGO)のリサーチネットワークであり2007年に設立されました。現在 ENGOTは欧州15カ国の19の協力団体により構成されています。ENGOTの究極的な目標は最高の科学を通じて婦人科がん患者さんに最善の治療を提供し、欧州のすべての国においてすべての患者さんを臨床試験にアクセスできるようにすることです。ENGOTは欧州内の婦人科がんの患者さんを対象とする多国間臨床試験を調整し推進します。この調整は特に学究的臨床試験、トランスレーショナルリサーチ(橋渡し研究)、希少疾病の研究、および業界主導の臨床試験に関連するものです。

GINECOについて
GINECO(Groupe d’Investigateurs National pour l’Etude des Cancers de l’Ovaire et du sein) は国内および国際的な婦人科および進行乳がんの臨床試験の企画および実施のためにINCA (Institut National du Cancer or French NCI)により認定されたオンコロジーにおけるフランスの協力団体です。本ネットワークは150を超える公立もしくは私立のオンコロジーユニットに所属する700名の専門治験医師により構成される全国的なネットワークです。

GINECOグループは1993年に結成され、ENGOTおよびGCIG (Gynecologic Cancer InterGroup) などの国際コンソーシアムの会員です。GINECOはSOLO-2試験におけるENGOTの主力グループでした。

アストラゼネカにおける卵巣がんについて
世界中で卵巣がんは診断数が7番目に多いがんであり1、女性のがんによる死亡原因の8番目です2。卵巣がんの発症リスクはBRCA遺伝子変異を含む特定の先天性遺伝子異常を有する女性において高まります。アストラゼネカは、BRCA等、特定の遺伝子変異を有する患者さんに対する標的治療薬の開発を含む、全ての患者さんの治療の改善に焦点を当てた、当社の卵巣がんのR&Dポートフォリオの開発に継続的に取り組んでいます。

アストラゼネカにおけるオンコロジー領域について
アストラゼネカはオンコロジー領域において歴史的に深い経験を有しており、急速に拡大しつつある患者さんの人生と当社の将来を変革する可能性のある新薬ポートフォリオを保持しています。2014年から2020年までの期間に発売を予定する少なくとも6つの新薬、および低分子・バイオ医薬品の広範な開発パイプラインを有する当社は、肺がん、卵巣がん、乳がんおよび血液がんに焦点を当てたNew Oncologyをアストラゼネカの6つの成長基盤のひとつとして進展させることに注力しています。中核となる成長基盤に加え、当社は、Acerta Pharma社を介した血液学領域への投資に象徴されるような、戦略を加速する革新的な提携および投資についても積極的に追求していきます。

アストラゼネカは、がん免疫治療、腫瘍ドライバー遺伝子と耐性、DDRおよび抗体薬物複合体の4つの科学的基盤を強化し、個別化医療を推し進める併用療法の開発に挑戦し続けることでがん治療のパラダイムを再定義し、将来的にはがんによる死亡をなくすことをビジョンに掲げています

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主に呼吸器・自己免疫疾患、循環器・代謝疾患、オンコロジーの3つの重点領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。また、炎症、感染症およびニューロサイエンスの領域においても、他社との提携を通じて積極的に活動しています。当社は、100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttps://www.astrazeneca.com/をご覧ください。

1. Cancer Research UK. Ovarian cancer incidence statistics. Available at: http://www.cancerresearchuk.org/cancer-info/cancerstats/types/ovary/incidence/uk-ovarian-cancer-incidence-statistics. Last accessed June 2016.2. Cancer Research UK. Ovarian cancer mortality statistics. Available at: http://www.cancerresearchuk.org/cancer-info/cancerstats/types/ovary/mortality/ Last accessed June 2016.

プレスリリース提供:PR TIMES

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