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マイクロ波化学株式会社

マイクロ波を用いたアクリル樹脂ケミカルリサイクルの事業化に向けた三菱ケミカル株式会社との共同実証設備の建設について

(PR TIMES) 2021年05月24日(月)12時15分配信 PR TIMES

マイクロ波化学株式会社(本社:大阪府吹田市、代表取締役:吉野巌、以下「当社」)は、三菱ケミカル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:和賀 昌之)及びその連結子会社である三菱ケミカルメタクリレーツ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:佐々木 等)と、PMMA(ポリメチルメタクリレート、以下「アクリル樹脂」)のケミカルリサイクルの事業化に向け、2021年6月に当社大阪事業所内に実証プラントを建設し、事業化に向けた実証試験を進めることとなりました。
アクリル樹脂は優れた透明性・耐光性を持つプラスチック製品で、自動車のランプカバー、看板、水族館の水槽、塗料、建材などに幅広く用いられており、その世界需要は300万トンを越えています。また昨今では、飛沫感染防止用のアクリル樹脂板の需要が世界各地で増加しています。

今般、当社大阪事業所内に建設する実証プラントにおいては、当社のマイクロ波プラットフォーム技術および工業化知見を活用し、アクリル樹脂の分解に必要なエネルギーを化石資源ではなく電気由来のマイクロ波に代替したプロセスにすることで、従来法に比べて設備の小型化や安全性向上、省エネ化などを実現させることが可能です。

これら技術の実証を進めるため、当社、三菱ケミカル株式会社及び三菱ケミカルメタクリレーツ株式会社は、2021年6月完成を目処に当社大阪事業所内に実証設備を建設することとしました。三菱ケミカル株式会社では、2024年の稼働を視野にアクリル樹脂のリサイクル設備の建設に向けた検討を本格化することとしており、当社も引き続き技術協力を行ってまいります。

本プロセスによって製造されたMMA(メチルメタクリレート)およびそれを原料として製造されたアクリル樹脂は、通常品と同水準の性能を保つとともに、製造工程での二酸化炭素排出量を、石化資源を原料とした従来品よりも70%以上削減できると見込んでおり、環境負荷低減に大いに貢献することが可能です。

当社は、マイクロ波をカーボンニュートラル実現に向けたキーテクノロジーとして、ケミカルリサイクルを始め、あらゆる化学プロセスへのマイクロ波技術導入を推進するため、各社との共同開発を通じた事業化を加速して参ります。

【マイクロ波化学株式会社について】
2007年創業。マイクロ波を活用した製品製造プロセスの高度化・合理化や、従来技術では製造困難な新素材の開発に取り組むスタートアップ企業です。医薬、電子材料、食品、燃料など、幅広い分野の製造プロセスへ応用が可能で、国内外の様々なメーカーとの共同開発やプラント立ち上げを進めています。

【マイクロ波について】
マイクロ波は、家庭用電子レンジや通信分野において使われてきた電磁波で、物質を直接、選択的に加熱できる特徴を持っています。マイクロ波は電気から作ることが可能で、再生可能エネルギー活用によるCO2削減にも貢献しうる環境調和型の技術でもあります。


■マイクロ波リサイクル設備の位置づけ
[画像1: https://prtimes.jp/i/76344/3/resize/d76344-3-702684-0.png ]


■実証プラント完成イメージ
[画像2: https://prtimes.jp/i/76344/3/resize/d76344-3-438921-1.png ]


■従来法とマイクロ波法との比較イメージ
[画像3: https://prtimes.jp/i/76344/3/resize/d76344-3-527286-2.png ]



プレスリリース提供:PR TIMES

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