プレスリリース
再生医療シーンに特化した凍結在庫管理により細胞製造における効率化を実現
サイトロニクス株式会社(所在地:神奈川県川崎市、代表取締役:今井快多、以下当社)は、当社が提供する細胞管理クラウドウェア「Digital Culture Room」の新機能として凍結在庫スマート管理機能をリリースしました。本機能は、細胞の製造現場でのオペレーションに対応した凍結細胞管理のためのツールで、凍結保管庫内の細胞の出し入れの管理と記録を本ツールで行うことで、細胞製造の作業効率化しつつ、取り違えといった潜在的なリスクをシステム的に除くことができます。
患者さん自身の細胞を用いる再生医療は、これまで根治が難しかった病気を治しうる新たな治療法として、近年期待が高まっています。しかし、現時点では細胞の製造コストが高く、治療法が十分に普及するには至っていません。
細胞の製造現場では、患者さんから得た細胞を培養し、そのうちの必要量を患者さんに投与し、残りは凍結在庫として保管するというオペレーションが行われています。オペレーション全体を通して正確な対応が求められ、特に、凍結保管庫に細胞を出し入れする際には、温度変化によって細胞の状態も変化してしまうので、迅速な処理が欠かせません。人命に関わる医療分野という特性上、取り違えは許されず、時間の制約が厳しい状況下で対象物を正確に選択し、台帳への記録を確実に実施する必要があります。
しかしながら、細胞の製造現場において、凍結保管庫の管理を確実かつ効率的に行えるツールはなく、汎用的な表計算ソフトウェアを利用し、作業者の目視確認や手入力に頼らざるを得ません。そのため、作業時間もかかり、さらに万一の取り違えなどヒューマンエラーのリスクが潜在し、作業者へ精神的な負担をかけている状況も課題と言えます。
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そこで当社は、「Digital Culture Room」に凍結在庫スマート管理機能を追加することで、作業の効率化を可能としました。また、QRコードを活用することによりヒューマンエラーのリスクをシステム的に排除することができます。これにより業務が効率化されると同時に、細胞の製造現場の作業者は時間的かつ心理的に負荷の高い作業から解放されます。加えて、凍結状態で取り出された細胞の室温滞留時間を短縮することで治療に用いる細胞自体の品質向上も期待できるほか、システム化によりそれまで視認性のために設けていた凍結保管庫内の空きスペースを削減し空間をフルに活用できます。
なお、本機能の詳細は、2022年2月24日からインテックス大阪で開催される「第3回クリニックEXPO大阪」で展示・紹介します。
当社は、細胞の製造現場へソリューションを提供することで、再生医療の早期普及に貢献します。
クリニックEXPO 公式サイト:
https://www.medical-jpn.jp/osaka/ja-jp/about/cli.html
「Digital Culture Room」概要
「Digital Culture Room」は、細胞の培養条件や定量データなどの細胞培養に関する情報を一元的に集約・管理できるDXツールです。細胞状態の観察や分析を自動化し、オペレーションを効率化するだけでなく、培養の再現性や品質向上も期待できます。
また、システムはクラウド上でスケーラブルに構築されているので、当社の細胞の定量データを取得するデバイス「Cell Recorder」と併用することで、研究フェーズから商用生産フェーズまで最適なスケールで運用でき、フェーズの進展に対してもシームレスな運用を実現できます。
会社概要
会社名:サイトロニクス株式会社
代表者:代表取締役CEO 今井快多
代表取締役CTO 香西昌平
所在地:神奈川県川崎市幸区新川崎7番7号
設立:2021年5月14日
事業内容:細胞培養管理のための装置及びソフトウェアの研究開発および提供
Webサイト:https://cytoronix.com
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本件に関するお問い合わせ
サイトロニクス株式会社 広報担当
E-mail: info@cytoronix.com
※Digital Culture RoomおよびCell Recorderはサイトロニクス株式会社の登録商標です。
プレスリリース提供:PR TIMES