プレスリリース
株式会社伊藤園(社長:本庄大介 本社:東京都渋谷区、以下 伊藤園)と全国農業協同組合連合会(以下 JA全農)のグループ会社である全農物流株式会社(社長:寺田純一 本社:東京都千代田区、以下 全農物流)は、持続可能なサプライチェーンの構築を目指して、相互車両を活用して飲料や米穀を運ぶ「ラウンド輸送」(※)の運行を、2024年11月から本格稼働を開始しました。
[画像1]https://digitalpr.jp/simg/2571/99884/700_370_202411261249596745456740ddf.JPG
伊藤園と全農グループは、相互車両を活用して飲料や米穀を運ぶ「ラウンド輸送」のスキームを確立しました。新潟と関東間で運行する両社の週3回運行のうち1回を相互でラウンド輸送とする取組みを行うことで、従来の輸送と比べてトラックの使用台数が約33%減少し、またCO2排出量も約16%削減できる見込みです。今後はさらに連携を強化し、より幅広い領域での物流連携も検討しています。
伊藤園では、環境負荷の低減を通じて持続可能な社会を実現するために、物流の効率化と環境配慮の取組みを推進しており、他企業との連携強化により物流ネットワークの最適化を図っています。今回の全農グループとの持続可能な物流連携を行うパートナーシップをはじめ、今後もお客様に安全・安心な製品を持続的にお届けするため、業界や業種を横断して効率的な物流体制を構築し、持続可能なサプライチェーンの構築を目指してまいります。
新潟・関東における「ラウンド輸送」のスキームについて
[画像2]https://digitalpr.jp/simg/2571/99884/700_343_202411261249596745456719482.JPG
伊藤園は、往路に群馬の「出荷倉庫」から「新潟センター」へ飲料を輸送し、復路に新潟の「JA全農にいがた倉庫」から「関東の米穀卸および営業倉庫」へ米穀を輸送する“循環型”の相互物流連携です。2024年11月から、伊藤園と全農物流がそれぞれ週3回運行するうちの1回を、相互にラウンド輸送とする取組みを開始しました。空車で運行していた区間を共同輸送として活用できることから、トラックの使用台数を従来に比べ約33%削減し、CO2排出量も約16%削減できる見込みです。
参考:これまでの全農グループとの取組みについて
当社の果汁飲料を中心に、JA全農が進める国内農業支援の取組みと連動した製品展開を進めています。日本の農業は農家の高齢化や後継者不足など多くの課題を抱えています。そのため当社は、国産農産物のPRを展開し、製品を通じて産地を応援する「ニッポンエールプロジェクト」に参画しています。
JA全農と当社を含むメーカーや販売先が協力し、形や見た目の理由から市場に流通できない農作物を使用した製品を開発するなど、生産農家の課題解決に挑戦しています。
(※)トラックに積み込んだ貨物を目的地で降ろした後、別の貨物を積み込んで出発地まで帰ってくることによって、空車回送区間をなくし、車両の配送効率を高める輸送形態のこと。