プレスリリース
日本製鉄株式会社(社長:橋本英二、以下「日本製鉄」)と三菱商事株式会社(社長:中西勝也、以下「三菱商事」)とExxonMobil Asia Pacific Pte. Ltd.(アジアパシフィック低炭素ソリューション事業 プレジデント:Irtiza Sayyed、以下「エクソンモービル」)は、このたび豪州などの海外アジアパシフィック圏内でのCO2 回収・貯留(Carbon Capture and Storage、以下「CCS」)、及びCCS バリューチェーン構築に向けた共同検討に関する覚書(以下、「本覚書」)を1 月25 日に締結しました。
本覚書に基づき、3社は日本製鉄の国内製鉄所から排出されるCO2 の回収に関する調査や必要な設備開発の評価を行い、エクソンモービルによる豪州及びマレーシア・インドネシアを始めとする海外アジアパシフィック圏でのCO2 貯留先の調査、及び三菱商事による海外へのCO2 輸送及びCCS バリューチェーン構築に向けた評価を実施して参ります。日本でのCO2 回収・海外でのCO2 貯留に関するCCS バリューチェーン構築の具体的な検討は世界で初めての取組みとなります。
日本製鉄は、2021 年3 月に公表した中長期経営計画の中で、「カーボンニュートラルビジョン2050」を打ち出し、その実現のために、CCS を重要な技術の一つと位置付けております。今回3社での取組みを通じて、製鉄所から発生するCO2 を海外にて地層貯留を行うための貯留場所の確保や貯留インフラ・法整備の検証、またコストの妥当性の検討等、早期社会実装に向けて積極的に推進していきます。
三菱商事は、2021 年10 月に策定した「カーボンニュートラル社会に向けたロードマップ」及び2022 年5 月に公表した「中期経営戦略2024」においてエネルギートランスフォーメーション(EX)を重要な取組みと位置付けています。今回3社での取組みを通じて、海外へのCO2 の輸送及びCCS バリューチェーン構築を推進していきます。
エクソンモービルは、低炭素社会実現に向けて、引き続き革新的なソリューション開発を進めて参ります。2021 年、低炭素化が困難な業界に対し、環境負荷の低い技術を提供すべく、Low Carbon Solutions 事業を設立しました。エクソンモービルは、低炭素技術の開発、活用を通じ、アジアパシフィック地域内外での排出量削減を推進致します。
なお、日本製鉄は、CCS 分野において、本プロジェクト以外にも、他社とも積極的に協業を開始しており、サプライチェーン全体でのカーボンニュートラルの実現に向けて、技術開発を進めて参ります。
日本製鉄について
日本製鉄は、世界でもトップクラスの鉄鋼メーカーであり、日本国内の6つの製鉄所ならびに世界15 カ国以上に製造拠点を展開しています。日本製鉄グループは、製鉄事業を中核として、鉄づくりを通じて培った技術をもとに、エンジニアリング、ケミカル&マテリアル、システムソリューションの4つの分野で事業を推進しています。「総合力世界No.1 の鉄鋼メーカー」を目指し、常に世界最高の技術とものづくりの力を追求し、優れた製品・サービスの提供を通じて社会の発展に貢献して参ります。
https://www.nipponsteel.com/
三菱商事について
三菱商事は、世界約90 の国・地域に広がる拠点と約1700 の連結事業会社と協働しながら、ビジネスを展開しております。天然ガス、総合素材、石油・化学ソリューション、金属資源、産業インフラ、自動車・モビリティ、食品産業、コンシューマー産業、電力ソリューション、複合都市開発の10 グループに産業DX 部門を加えた体制で、幅広い産業を事業領域とし、未来を見据えた重要課題への取組みとして、デジタル化や低・脱炭素社会に対応したDX(デジタルトランスフォーメーション)とEX(エネルギートランスフォーメーション)を一体で推進して参ります。
エクソンモービルについて
エクソンモービルは、国際的に株式公開されている最大のエネルギー及び石油化学企業の1つであり、生活の質を向上させ、社会の進化するニーズを満たすソリューションを創造しています。
主要事業であるアップストリーム、製品ソリューション、低炭素ソリューションは、エネルギー、化学、潤滑油、CO2 削減技術など、現代の生活を豊かにする製品を世界に提供しています。エクソンモービルは、業界をリードする資源ポートフォリオを有する世界最大級の統合燃料、潤滑油、化学会社です。
シンガポールの関連会社である ExxonMobil Asia Pacific Pte. Ltd. は、ジュロンとジュロン島に、世界規模の精製・石油化学の統合複合施設を含む製造施設を持っています。当社の操業及び事業は、陸上輸送、産業、航空、船舶用燃料、潤滑油、石油化学製品、及び、液化天然ガス(LNG)の供給を通じ、地域に貢献しております。
詳しくは、http://www.exxonmobil.com/
及び https://energyfactor.exxonmobil.com/
、https://twitter.com/exxonmobil
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本件に関するお問い合わせ先:
日本製鉄株式会社 総務部広報センター TEL:03-6867-2977
三菱商事株式会社 広報部報道チーム TEL:03-3210-2171、FAX:03-5252-7705
ExxonMobil Asia Pacific Pte. Ltd. TEL:+65-6885-2389