プレスリリース
株式会社LIXIL(以下 LIXIL)は、国土交通省下水道局、豊田市上下水道局および、特別養護老人ホーム三九園(愛知県豊田市 以下 特養三九園)の協力のもと、高齢者施設に設置した紙おむつ処理機からでる廃棄物(し尿)を下水道へ排出し影響を確認する調査およびごみ処理負担の軽減による自治体のごみ処理への影響とCO2排出量の調査する社会実験を開始します。
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高齢化がすすみ、使用済み紙おむつ処理は、処理する側の負担が増加するだけでなく、約8割が水分で構成される紙オムツは、焼却時の環境負荷も高くなっており、社会問題となっております。
今回の社会実験では、当社が開発した破砕機構付紙オムツ処理機を今回特養三九園導入し、まず処理機からでるし尿などの廃棄物を下水道へ排出し、下水道への影響の調査をすすめます。また紙オムツを3分の1以下に減容減量させたごみを自治体のごみ処理として焼却コストとCO2排出量を計算し、自治体のごみ処理への影響調査も行います。今回の社会実験により、高齢者施設内のオムツ処理問題を解決するだけでなく、自治体におけるごみ処理の問題を低減することを見込みます。
当社が開発した破砕機構付紙オムツ処理機は、紙オムツを破砕処理し減容減量させることで、高齢者施設で働く方への負担を軽減します。破砕装置により紙オムツを3分の1以下に減容減量できるほか、分離回収装置を組み込むことで、破砕されたオムツの廃液を一定の基準を満たしたし尿と焼却可能な紙オムツ成分に分離、し尿は下水道、紙オムツ成分は燃えるごみとして回収します。
今回行う社会実験は、国土交通省のプロジェクト「破砕・回収型紙オムツ処理による介護負担と環境負荷低減」のひとつに採択されており、この社会実験の結果を踏まえ、各関係省庁や自治体、高齢者施設などの声を伺いながら、本製品の事業化をすすめていきます。
LIXILでは、使用済み紙オムツ処理の負担軽減の社会実験を通して、世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現に貢献していきます。