プレスリリース
弘前大学医学部附属病院(青森県弘前市)は11月20日、むつ総合病院(青森県むつ市)との連携によるオンライン診療導入に関する記者会見を開催した。この取り組みは、「むつ・下北地方」から片道3時間以上かかる患者や家族の負担軽減を目指すもので、高度な専門医療を迅速に提供する新たなモデルとして注目されている。記者会見では、オンライン診療の具体的な仕組みやその期待される効果が発表され、デモンストレーションも行われた。遠隔医療のさらなる可能性を探る重要な一歩として、今後が期待される。
オンライン診療は地域医療に新たな価値をもたらす重要な手段となるもの。むつ・下北地方では、来院に片道3時間以上の移動が必要な地域が少なくない。この取り組みは、遠方からの来院者の身体的・経済的負担を軽減し、高度な専門医療を迅速に提供することを目的としている。
記者会見には、弘前大学の福田眞作学長、附属病院の袴田健一病院長をはじめ、むつ市の山本知也市長、むつ総合病院の松浦修病院長、青森県健康医療福祉部の守川義信部長が出席。オンライン診療の具体的な仕組みや期待される効果について説明が行われた。
記者会見後には遠隔医療センターでオンライン診療のデモンストレーションが実施され、弘前大学の医師がむつ総合病院の診察室にいる患者役に対してビデオ通話で問診を行い、専用システムを使用して病院側の電子カルテに情報を書き込む様子が公開された。
今回のオンライン診療導入により、むつ・下北地方の患者が抱える移動負担が大幅に軽減されるとともに、早期の診断や治療が可能になることが期待される。弘前大学医学部附属病院では対応できる診療科の拡大を計画しており、オンライン診療を通じた地域医療の強化を進めていく。
オンライン診療をはじめとする遠隔医療は、医療提供体制が課題となっている地域にとって非常に有効な手段となる。弘前大学医学部附属病院は、地域医療の維持・向上に向けて、今後もさまざまな遠隔医療の実施に取り組み、新たな医療モデルの確立を目指していく。
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