プレスリリース
【新シリーズ登場】石川の四季を映した漆器 -うつろい(石川)−9/1(日) - 9/30(月)−THE COVER NIPPON(東京ミッドタウン3階)にて開催!
1912年創業、山中漆器の伝統的なろくろ技術を生かしながら、現代の暮らしのなかで身近に使える漆のうつわを届けている浅田漆器工芸より、新シリーズが勢揃いしました。
日本一の木地ろくろ挽き産地「山中塗」
山中塗とは、石川県加賀市の山中温泉地区で作られる漆器で、山中漆器とも呼ばれます。
県内の漆器の3大産地として「塗りの輪島」「蒔絵の金沢」に並ぶ「木地の山中」。
山中塗が生まれたのは、およそ400年前の安土桃山時代。挽物の器を作って生活していた木地師が山中温泉上流の真砂に定住し、木地を挽いたことが始まりだといわれています。当初は温泉客への土産物として販売していましたが、江戸時代に入り、漆塗りや蒔絵の技術を会津や京都、金沢から取り入れて発展しました。
山中には古くから、ろくろを用いて椀や盆など木工品を加工・製造する職人「木地師(きじし)」が多く、木材をろくろで回転させながら刃をあて、削り出して器物を作ったり装飾を施したりする技術やその製品「挽物(ひきもの)木地」では全国一の生産量を誇ります。
木目模様を生かし、自然な風合いを表現する山中塗の大きな特徴は、木が育つ方向に器の形を取る縦木取り(たてきどり)にあります。これにより乾燥による歪みが出にくい堅牢な漆器ができあがり、椀のみならず、薄挽きや蓋物などの精巧な仕上げが可能になるのです。
うつろう四季の色を映して
今回ご紹介するのは、山中漆器の伝統を受け継ぎ、より身近なうつわを提案する浅田漆器工芸の商品です。写真は「うつろい」シリーズのカップです。
このうつわは、挽物ろくろの技術を生かし、欅(けやき)を厚み1.5mmと極限まで薄くくり抜く「薄挽き」により、正確に形サイズを合わせてつくる入れ子の技術を生かし、驚くほど軽くシンプルなうつわです。また、薄いながらも、天然木は熱を伝えにくいため、手に持っても熱くなく、入れ子に収納でき、機能面も兼ね備えています。
カラーは、現代のインテリアなどにあわせて、内側は木目を活かしたクリア仕上げに、 外側は調色にこだわって上品なメタリックカラーで仕上げられています。うつろいは「季節のうつろい」をカラーにイメージしたそうです。
普段、THE COVER NIPPONでお取り扱いしているカラーや形以外にも新色やプレートなども取り揃えています。 見た目はメタリック調で涼やかに、触れると木の温かみも感じられ、使う人の心をなごませてくれることでしょう。これなら気負うことなくいまの暮らしに溶け込んでくれそうです。
SUWARI 叢雲塗
このカップは、欅の木を厚くくり抜いて作られ、木の重さで自然に起き上がる構造になっています。底が丸く設計されているため、カップを置くとしばらくゆらゆらと揺れるデザインです。この独特の動きが、スワリングのように飲み物の香りを引き立てる効果を生み出します。
側面の黒く見える模様は、和ろうそくの煤を利用した叢雲塗(むらくもぬり)と言われる変わり塗の技法です。漆が固まる前に和ろうそくの煤を付け、黒い雲や炎のゆらぎと思わせる模様に仕上げています。
■開催期間:2024年9月1日(日)〜 30日(月)
■時間:11:00〜20:00 (東京ミッドタウンの営業時間に準ずる)
■場所:THE COVER NIPPON (東京ミッドタウン ガレリア3F)
詳細はこちらから
https://thecovernippon.jp/20240901-utsutori/
浅田漆器工芸
1912年創業の浅田漆器工芸では、日々の生活のなかで身近に使える国産の漆器を製造から販売まで行っています。山中のロクロの高度な技術で木地作りをし、その木地を生かすため漆を塗っては拭く「拭き漆」や「目はじき塗り」を始めとした漆器や手塗りの技術を活かした「叢雲塗」など様々な商品を取扱っています。
【店舗情報】
THE COVER NIPPON
〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-3
東京ミッドタウンガレリア3階E-0305
tel 03-5413-0658
fax 03-5413-0659
年中無休(年始を除く) 11am-8pm
【企画・運営】
メイド・イン・ジャパン・プロジェクト株式会社
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