プレスリリース
一般社団法人日本出版美術家連盟(本社:東京都千代田区、理事長 小宮山逢邦、 略称 JPAL、以下 JPAL)は、2024年7月6日より弥生美術館3Fにて『JPALの作家展』をスタートしました。この企画は2024年9月まで3か月にわたり、3人のJPAL作家をそれぞれ個展形式で紹介するものです。
9月3日(火)から、第三弾『加藤敏郎展』が始まります。
【日本出版美術家連盟(JPAL について)】
JPALは、出版美術家の地位向上を目指し、著作権の啓蒙活動、絵画展など発表の場の提供、名鑑の発行などを通して活動しています。挿絵画家、イラストレーター、デザイナー、漫画家などを擁する『日本でもっとも古い商業美術家の職能団体』です。
新聞小説が娯楽の王様だった頃、美人画挿絵で一世を風靡した岩田専太郎が、1948年に当時の人気作家達と一緒にこの団体を立ち上げました。
綺羅星のように活躍した先達も長い間には多数鬼籍に入り、出版の世界もさま変わりました。イラストレーションの表現も役割も変化してきましたが、描き手としての真剣な取り組み方や、お互いに切磋琢磨する姿勢などは設立当初より継承し、毎年展覧会(JPAL展)クロッキー会などを続けております。
【『JPALの作家展3 加藤敏郎』の主旨と内容】
加藤敏郎は、1913年山形県生まれ。墨絵による挿絵作品で名高く、山岡荘八、早乙女貢、笹沢佐保、隆慶一郎、小林久三など、錚々たる作家たちの小説挿絵を手がけました。
墨の濃淡で描かれた小説挿絵の原画に触れる機会はめったにありません。物語を伝える躍動感あふれる侍や馬の絵は緻密で、魅力にあふれ、見飽きることがありません。美しい筆致を肉眼で堪能できる、貴重な展覧会です。
1.展示タイトル : 『日本出版美術家連盟(JPAL)の作家展3 加藤敏郎 』
2.会 期 :
2024年9月3日(火)〜9月22日(日)10:00〜17:00
※入場は16:30迄
※月曜休館。ただし会期中9月16日(祝)は開館。翌9月17日(火)は休館
3.会 場: 弥生美術館 東京都文京区弥生2-4-3 3F
4.加藤敏郎プロフィール
1913年 山形県酒田市に生まれる。
1934年 旧制中学卒業
川端画学校洋画家
1946年頃から挿絵画家として活動する。
1993年 永眠
代表作:
・山岡荘八「伊達正宗」・早乙女貢「会津士魂」「続・会津士魂」「海の琴」
・笹沢佐保「宮本武蔵」・隆慶一郎「風の呪殺陣」・小林久三「風と雲の伝説」
・八切止夫「戦国悪党伝」・谷 恒生「寒月一凍」 悪霊斬り・神州魑魅変異聞
・船山 馨「幕末剣士伝」・滝口 康彦「悪名の旗」「流離の譜」挿絵…他多数
※本展覧会はSARTRAS(授業目的公衆送信補償金等管理協会)の共通目的基金の助成を受けて開催します。
※3F会場の入場料は無料ですが、ご覧いただくには弥生美術館の入館料(一般1000円/大高生900円/中小生500円)が必要です。同時開催の高畠華宵展、および併設の竹久夢二美術館をご覧になれます。