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プレスリリース

いのちのことば社

平和を希求する心の大切さを描く、新刊『漫画 幸せなら手をたたこう誕生物語』。主人公・木村利人氏による講演会が2024年4月6日に開催決定。戦争・歴史をテーマにした漫画を手がける長崎出身の作者も登壇。

(DreamNews) 2024年02月29日(木)12時00分配信 DreamNews

いのちのことば社(東京都中野区)で2024年1月より発売した書籍、『漫画 幸せなら手をたたこう誕生物語』。本書の主人公(「幸せなら手をたたこう」作詞者)であり監修者でもある木村利人氏と、漫画作者・西岡由香氏などが登壇する出版記念講演会(「幸せなら手をたたこう 誕生秘話シンポジウム」)の開催が決定しました。
本書は、歌が生まれた経緯だけでなく、その時代背景、戦争の悲惨さ、憎しみを超えての友情など、全体テーマとして平和を希求する心の大切さを、平和教育にも用いやすい漫画で描いています。

【講演会 概要】
「幸せなら手をたたこう 誕生秘話シンポジウム」
日 時:2024年4月6日(土)14:00-16:30
場 所:早稲田奉仕園 スコットホール講堂(東京都新宿区西早稲田2−3−1)
登壇者:
木村利人(早稲田大学名誉教授、「幸せなら手をたたこう」作詞者)
西岡由香(漫画家)
伊藤千尋(国際ジャーナリスト) 
司会:植村隆(ジャーナリスト)
入場料:無料(要申込予約)
申込締切:2024年4月4日(木) ※定員に達し次第終了。
申込み先・講演会詳細:
https://www.hoshien.or.jp/program/manabiya/studyhall/vol42.html

問合せ先:早稲田奉仕園 メールアドレス:program@hoshien.or.jp
主催:早稲田奉仕園 
共催:いのちのことば社、東京YMCA、日本聖書協会、キリスト新聞社、イエズス会社会司牧センター、恵泉女学園大学
協賛:ピースボート



【本書の詳細】
タイトル『漫画 幸せなら手をたたこう誕生物語』
西村由香 作、木村利人 監修
定価1,540円(税込)
サイズA5判・160頁
発行:いのちのことば社 2024年1月20日発売
ISBN978-4-264-04468-0
[本書ホームページ] https://www.wlpm.or.jp/pub/?sh_cd=112375
[ウェブ版ためし読み] https://www.wlpm.or.jp/actibook/112375/?pNo=1



【本書の概要】 
〜歌詞に込められた平和への願い〜
コロナ禍のオンラインの中で歌われたことも記憶に新しい「幸せなら手をたたこう」という歌は、1964年に、坂本九が歌って大ヒットしました。発売後1年で70万枚のレコードを売り上げ、翌年の選抜高校野球大会の入場行進曲にもなりました。2007年には文化庁が選定した日本の歌百選に選出され、時代を超え、年代を超えて歌い継がれています。

この曲は、早稲田大学人間科学部名誉教授の木村利人(きむら・りひと)氏が、学生時代にフィリピンでボランティア活動をした際に、太平洋戦争中に日本軍が現地で行った民間人虐殺行為を知り、悔恨の思いを抱く中で、旧約聖書の言葉に触発され、平和への願いを込めて、現地の子どもたちが歌っていた曲に、日本語の歌詞を付けて生まれました。

帰国した木村氏の周囲でこの歌が口ずさまれるうちに広がり、坂本九が偶然この歌を耳にしてレコード化されました。当初は「作詞・作曲者不詳」でリリースされたものの、その後、歌のヒットによって木村氏が名乗り出、作詞者として認められることになりました。

本書は、歌が生まれた経緯だけでなく、その時代背景、戦争の悲惨さ、憎しみを超えての友情など、全体テーマとして平和を希求する心の大切さを描いています。


◆作者・西村由香氏のコメント
 〜木村氏との出会い〜
「幸せなら手をたたこう」。子どもの頃から幾度となく歌ってきたこの歌の誕生物語を描くことになったきっかけは、国際ジャーナリストの伊藤千尋さんの著書『心の歌よ!──日本人の「故郷」を求めて』に紹介されていた「国境を超えた和解『幸せなら手をたたこう』」で歌の背景を知ったことでした。その後、作詞をされた木村利人さんにお会いし、「この歌の誕生物語をマンガで描きたい!」という思いが自然にわきあがってきました。それは、利人さん、恵子さんご夫妻の温かなお人柄と、歌からほとばしる力に導かれてのことだったように思います。

《作者略歴》
西岡由香(にしおか・ゆか)
1965年生まれ。長崎を拠点に原爆や戦争、歴史をテーマにした漫画に取り組んでいる。2015年、被爆者の半生を綴った『被爆マリアの祈り−漫画で読む三人の被爆証言』で平和・協同ジャーナリスト基金賞特別賞を受賞。著書に『愛のひと ド・ロ神父の生涯』(2009年)、『愛のまち 漫画で読む長崎キリシタン史』(2017年)、『パパ様と長崎』(2019年)《いずれも長崎文献社》など。「週刊金曜日」で4コママンガ「さらん日記」を連載中。


◆監修、作詞者・木村利人氏コメント
 〜本書発行によせて〜
1959年、農村復興のボランティア・ワークで初めてフィリピンに行きました。太平洋戦争中に日本がフィリピンに軍事侵略し、約百万人の命を奪ったという悲惨な状況について何も知らなかった僕は、現地で初めてその事実を知り、言葉を失いました。
ボランティア仲間の中には戦争で家族を失い、日本への憎悪の只中にあった人もいたのです。ところが、労働奉仕などを通して親しくなったラルフ君が、ある日「リヒト! お互いにこれから、絶対に武器を取って戦わないことを誓おう。平和な未来を作りだそう。ボクたちはトモダチなんだ!」と語りかけてくれたのです。
その夜の礼拝で読んだ旧約聖書の「さあ、皆さん、喜んで手をたたきましょう。大声を上げて主をほめたたえましょう」(詩篇47篇)という聖句からインスピレーションを受けて、この歌を作ったのです。(本書「感謝のことば」より)

《監修者略歴》
木村利人(きむら・りひと)
1934年生まれ。早稲田大学名誉教授。早稲田大学大学院終了後、アジアや欧米で研究と教育に従事。1987年、早稲田大学教授に就任。日本生命倫理学会会長、恵泉女学園大学学長などを歴任。「インフォームド・コンセント」の考え方を日本に紹介した。

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