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プレスリリース

富士フイルム株式会社

新規抗がん剤「FF-10101」再発・難治性の急性骨髄性白血病を対象とする臨床試験を米国で実施することを決定

(@Press) 2015年11月10日(火)14時00分配信 @Press

富士フイルム株式会社(社長:中嶋 成博)は、再発・難治性の急性骨髄性白血病(AML)の患者に対する抗がん剤「FF-10101」の臨床試験を、平成28年度に米国で実施することを決定しました。「FF-10101」は、富士フイルムが写真フィルムなどで培った、高い化合物の合成力、設計力を活かして創製した、新たな医薬候補品です。

◆新規抗がん剤「FF-10101」再発・難治性の急性骨髄性白血病を対象とする臨床試験を米国で実施することを決定の詳細は、富士フイルムのWebページをご覧下さい。
  ⇒ http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1021.html?link=atp65

AMLは、血液腫瘍の一種で、血球を作る造血幹細胞の異常により造血幹細胞ががん化し、そのがん化した造血幹細胞(白血病細胞)が骨髄中で増殖して十分な量の血球を作ることが出来なくなった結果、血球減少を引き起こすとともに、増殖した白血病細胞が骨髄外の組織に入り込んで障害を引き起こす難治性疾患です。AMLの約3割の患者には、造血幹細胞の増殖に関与するタンパク質であるFLT3(*1)に遺伝子内縦列重複(ITD)変異(*2)やチロシンキナーゼドメイン(TKD)変異(*3)が起こり、それら変異したFLT3によって白血病細胞が増殖することが認められています。このような中、現在、FLT3の働きを阻害することで白血病細胞の増殖を抑制するFLT3阻害薬の開発が進められています。しかしFLT3阻害薬は、ITD変異を持つ白血病細胞に対しては一定の効果があるものの、TKD変異を持つものに対しては効果が大きく減弱することが一般に知られています。

「FF-10101」は、FLT3に含まれるアミノ酸と結びついて不可逆的に結合することで、FLT3の働きを阻害するFLT3阻害薬です。すでにマウスモデルでの非臨床試験では、ITD変異やTKD変異を持つ白血病細胞を大幅に減少させ高い効果を示しており、ヒトでの有効性が期待されています。なお、「FF-10101」に関する最新の研究成果は、本年12月に米国フロリダ州で開催される、世界最大の血液学会「American Society of Hematology」の第57回年次総会にて発表する予定です。

また「FF-10101」は、平成26年度 国立研究開発法人科学技術振興機構の「産学共同実用化開発事業(NexTEP)」に採択されています。この事業において、富士フイルムは、名古屋大学 清井仁教授と患者の細胞を用いた「FF-10101」の有効性や安全性の解析・検証に関する共同研究を行います。今後、共同研究による成果も臨床試験に活用し、「FF-10101」の開発を加速させていきます。

富士フイルムは、「がん」を重点領域の1つとして捉え、化合物の合成力・設計力や解析技術といった、写真フィルムなどで培った技術・ノウハウを活かして、抗がん剤の研究開発を積極的に進めています。すでに、再発・難治性の骨髄異形性症候群(*4)を対象とした抗がん剤「FF-10501」の臨床第1相試験を実施しています。富士フイルムは、今後も「がん」などのアンメットメディカルニーズが高い領域に注力し、研究・開発を積極的に推進して事業展開を図るとともに、革新的な医薬品の提供を通じて社会課題の解決に取り組んでいきます。
*1 造血幹細胞・前駆細胞の細胞膜上に発現し、血液細胞の分化・増殖に関与している。
*2 FLT3を構成するアミノ酸配列が重複する変異であり、この変異を有するAMLは予後不良であることが知られている。
*3 FLT3を構成するアミノ酸が、異なるアミノ酸に置き換わる変異。
*4 血球を作る造血幹細胞に異常が生じて、十分な量の血球を作ることが出来なくなった結果、血球減少を起こす難治性疾患。

<関連リンク>
富士フイルムの医薬品 製品ラインアップ
  ⇒ http://fujifilm.jp/business/healthcare/medicine/index.html?link=atp65
富士フイルムニュースリリース一覧
  ⇒ http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/index.html?link=atp65
富士フイルム株式会社
  ⇒ http://fujifilm.jp/?link=atp65
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プレスリリース提供元:@Press

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