プレスリリース
2024年12月5日(木)、奈良県商工会連合会主催の「自社の商品・技術・サービス・アイディアを伝えよう!ビジネスマッチなら ビジネスコンテスト」が奈良県コンベンションセンターにおいて行われ、奈良県内に拠点をおく15社が、日頃から創意工夫を重ねて生み出した、魅力ある商品やサービスをコンテスト形式で発表しました。
本リリースでは、職人技の継承、フードロス、インバウンド需要、めっきによる環境汚染、放置竹林問題などの社会課題に対し、自分たちができることから一歩を踏み出している事業者をご紹介します。
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世界を少しずつ変える商品やサービス
【日本工芸の火を絶やさない!オリジナル製品で職人と消費者の意識を変える
工芸×アウトドアブランド「stock arts.」で叶える未来】
会社名: asuworks
URL : https://asuworks2022.com
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手作りの良さを届けます
asuworks(奈良県奈良市、代表:田代 敦士)は、『未来を創るデザインとものづくり』をコンセプトに、商品企画、商品デザイン、パッケージなどのグラフィックデザイン、WEBデザインを手掛けています。
また『工芸×アウトドア』のシナジーを生むべく、所有欲をくすぐるアウトドアブランド「stock arts.」を立ち上げ、吹きガラスの技術を生かしたランタンを販売しております。
■日本の伝統的工芸品は危機に瀕している
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職人の技を後世へ
令和4年5月版の「伝統的工芸品産業の自立化に向けたガイドブック」によると、平成10年には2,700億円ほどあった伝統的工芸品の生産額は、令和2年には約870億円と、3分の1以下になっています。このまま何もしなければ、右肩下がりに減少していくことでしょう。奈良県には国指定の伝統的工芸品である高山茶筅や奈良筆、奈良墨をはじめ、約20の伝統工芸品があるにも関わらず、その存在は知る人ぞ知るものとなっています。その背景にあるのは、伝統工芸師(職人)の高齢化と師弟制による後継者の不足です。
代表の田代は、祖父母の影響で、幼少期から高山茶筅や赤膚焼、吉野杉細工や三宝、奈良墨など、数々の工芸品が当たり前のように身近にある環境で育ちました。大人になって工芸品の現状を知るにつれ、職人の技術を守っていきたいと強く思うようになったのです。
解決のためには、職人側と消費者側、双方の問題を紐解き、解決していく必要があります。まず職人側の問題は、情報発信やマーケティング、販路開拓の弱さが挙げられます。チャレンジも得意ではありません。消費者側の問題は、価格の根拠や価値を知らず、工芸品や伝統文化にあまり投資しない点といえるでしょう。
工芸品の「価値」である、ストーリー性や、大量生産にはない個性を上手に発信し、使い捨てられない良さをもっと広めていくために、「stock arts.」は生まれました。当社のディレクション力を生かし、職人とデザイナーの協業で、まずはランタンのホヤが生まれました。光をあてると、まるで水面が揺れるように輝くさまは、手作業でしか生み出せない美しさです。おかげさまで売上は右肩上がりで、お取引店舗は2年で6倍以上に増え、販売個数も伸びています。手仕事の良さを伝えられているのではないでしょうか。
■職人とのコラボで創るオリジナル商品を開発中
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赤膚焼や奈良墨、奈良ガラスを用いた新作も考案中
今後、多くの方が工芸品にふれる機会を増やしていくためにも、当社の活動をより一層知っていただく必要があります。そこで新たな取り組みとして、赤膚焼のランタンのホヤや、奈良墨のクレヨン、インテリア性の高い新たなガラス製品の制作を検討しています。
ここで変化のきっかけを作って技術を後世に伝えることが目標です。奈良1300年の歴史から生まれた伝統工芸品を守り育て、これから先の1300年に受け継いでいきたいと思っています。ご注目ください。
【24時間利用可能なシェア工房と、AIやIoTを活用した無人食堂・販売所を2025年3月、奈良市法華寺町にオープン!
〜小規模飲食店のコストや廃棄食材を削減しつつ販路拡大に貢献〜】
会社名: 目利氣358株式会社
URL : https://www.mekiki358.com/
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2025年3月オープン予定
目利氣358株式会社(所在地:大阪市、代表:箱井 孝)は、個人経営の飲食店でも気軽にアウトソーシングできる、小ロット(35パック〜)でのレトルトをはじめとした物販用食品の製造販売のワンストップサービスを提供しています。
この度、新事業として24時間利用可能なシェア工房と、AIやIoTを活用した無人食堂・販売所を2025年3月、奈良市法華寺町にオープンいたします。
■8坪に込められた最新技術
24時間利用可能なシェア工房(予約制)は、急なキャンセルなどで余った食材を物販用に商品化したい飲食店の方や、飲食店開店や新商品開発のコストとリスクが心配な方の試作などでの利用を想定しています。通常のシェア工房とは異なり、目利氣358社から商品化についてのアドバイスを受けることも可能です。
販売スペースには、AIとIoTを活用した物体識別機能やキャッシュレス決済を搭載したリーチインショーケースを設置します。この次世代スマート販売機は、ICタグで賞味期限の個体管理ができ、専用クラウドシステムで販売個数や在庫、ユーザーの管理ができます。リアルタイムモニタリングで盗難にも対応します。
シェア工房で製造したものを即販売できるうえ、売れ行きデータの活用により低リスクで新商品のテスト販売ができ、消費者のニーズに合った商品づくりができます。
消費者は、複数飲食店の商品から食事を選ぶことができ、意外な名店を知ることができたり好みの味を見つけたりすることができます。またキャッシュレス決済のためのアプリ登録をすることでリコメンド機能が働き、好みの商品が入った際は通知を受け取れます。食堂部分には簡易な調理器具が用意されていて、購入品はその場で調理して飲食可能。テストオープンでは調理法解説動画が2,000回以上再生されるなど、反響がありました。
当社は本店舗の導入により、個人飲食店でも低リスクで物販用の商品化に参入できる環境を提供します。1人でも多くの方が商品化を実現すれば、それが食品ロスの削減と経済効果につながるからです。実際、2021年度の飲食店におけるフードロスは全体の15%にあたる80万トンです。食材を有効活用できれば、廃棄物が大幅に削減でき、数千万円(当社試算)以上の経済効果が見込めます。
■目利氣358は小規模飲食店を応援しつづけます
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多彩な商品に対応しています
目利氣358株式会社は、2021年の創業以来、100種類、10万パックのオリジナルレトルト商品を製造販売してきました。料理の再現性は90%以上(店主評価)と、利用飲食店様からも高評価をいただいております。ただ物販用に商品化するだけでなく、在庫を抱えなくてよいように、卸売先の確保やオンラインショップ・ライブコマースでの販売など、販路を確保してきたことが成功のポイントでした。
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作業の様子
今回、製造と販売を一体化させた実店舗をオープンすることで、小規模で飲食店や食品販売を営む方々とのさらなる相乗効果が生まれることを願っています。
【スペイン語圏の約5億人がターゲット!日本と奥大和の良さを存分に発信】
会社名: 日本文化情報配信 Japon es chido 日本知道
URL : https://www.tokidokihyakusho.com/
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日本と奥大和の良さをスペイン語圏へ発信
日本文化情報配信 Japon es chido 日本知道(奈良県吉野郡東吉野村、発行:アンドレス・カマチョ)は、年2回の本の発行:ルーラルマガジン「ときどき百姓」を軸に、映像、音声メディア、YouTube、SNS、Podcast、Spotifyにて日本と奥大和の魅力を日本語とスペイン語で発信しています。
Japon es chidoはスペイン語で「日本は最高」という意味です。
■マガジンタイトルの「百姓」は「百の可能性」の意
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ルーラルマガジン「ときどき百姓」
私たちが発刊する「ときどき百姓」のタイトルは、日本の歴史学者である網野善彦氏による「百姓は、農民だけではなく商業や手工業など、多様な生業の従事者であった」という主張にインスパイアされて名付けました。そこから「百の生き方」「百の可能性」という意味で使用しています。
日本の中でも奈良は特に歴史深い場所とされています。ただ歴史はその時々の情勢の勝者によって語られることがほとんどです。だからこそ私たちは、「歴史に載らない地域の魅力、市井の人々の魅力を語ろう」と、天誅組の墓所のある東吉野村へ拠点を移して早3年、この地で生きる中で「百の可能性」を感じながら、日本の奥深さや、奥大和の魅力を発信しています。
■なぜメキシコをターゲットにスペイン語で情報発信をするのか
メキシコはアンドレスの母国ですが、ターゲットとする理由はそれだけではありません。スペイン語を母語とする人の数は世界2位で、約5億人。さらに、メキシコの人口は約1.3億人でスペイン語圏の中で最も多く、その大半を20〜30代が占めている、若く活気のある国です。
スペイン語圏から日本への観光はトレンド化しており、今年の訪日外国人は過去最多を記録しました。「もっと深い日本を知りたい」と、これまで以上に関心が高まっています。しかし、スペイン語で発信されている日本の情報は少ないのが現状です。得られる情報は英訳を経由しているため、もっとダイレクトに情報を得られる手段が必要だと思っていました。
私たちが日本の魅力を伝えることで、もっと相互理解がすすみ、人々の交流や経済活動が活性化することを目指しています。
■日本文化情報配信 Japon es chido 日本知道のこれまでとこれから
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YouTubeやSpotifyでも楽しめます
東吉野を拠点に活動していますが、東京やメキシコなどに出かけていって魅力を伝える活動もしています。2024年11月に、メキシコで「ときどき百姓」の出版イベントをした際は、メキシコ観光庁の政治家の方々が40名も来場くださり、持参した「ときどき百姓」100冊は完売しました。
日本の魅力として欠かせない「お米の文化」というつながりから、銘酒「獺祭」の蔵元である旭酒造株式会社様にスポンサーをしていただいています。
今後も奈良のローカルな魅力を、東吉野村からスペイン語圏に向けて発信していきます。これまでに私たちの本やラジオでの発信を通じて東吉野村を知り、興味を持って実際に足を運んでくださった方々は、通算300人を超えました。出身は、メキシコ、アルゼンチン、スペインをはじめ、世界各国です。今後もこの輪を広げていく所存です。
【金属のナノ化技術等により、あらゆる素材にめっきでき、地球環境に優しいめっき法を実現〜金属塗装用めっきスプレー缶開発〜】
会社名: 有限会社高山商会
URL : https://www.taka-masa.jp
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ナノ粒子めっき液
有限会社高山商会(奈良市、代表:高山 政広)は、大学との共同開発で新しい商品を生み出し、それを販売する会社です。ナノ粒子めっき液を利用した工芸品めっきとスプレー缶への応用についてご紹介します。
■ナノ粒子めっき液を用いためっき加工
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かけ流すだけで金めっきができます
従来のめっきは電気分解にて行われるため、めっきできる素材は金属に限られていました。大がかりな電気設備が必要で、素材の前処理にシアンやクロムを使用するため環境汚染の原因ともなっていました。それに対し当社のナノ粒子めっき法は、2つのコア技術により今までのめっき法のデメリットを解消しています。1つは、金、銀、銅、パラジウム、ニッケルなどの金属をナノ化する技術です。例えば、直径1センチの球体を、質量を変えずに10nmにナノ化すると表面積は100万倍になります。金属をナノ化することで金属の表面積が広がり、めっき対象物に細やかに付着できるのです。もう1つは、素材の官能基と結合しやすい、チォール化合物を使った結合基(バインダー)の生成技術です。
これにより、ナノ粒子めっき液をかけ流したり、液に素材を漬けたりするだけで、樹脂、ガラス、紙、木材、植物など、あらゆる素材に粒子が結合し、めっきが可能になりました。電気を使わないため、めっき設備が簡略化できると共に、素材に直接めっきができますので、シアンやクロムを使用した前処理が必要なくなるため有害物質もでません。
■複雑な造形物や植物にまでめっきができます
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菩提樹の葉やかすみ草にもめっきできます
例えば金箔を貼るには熟練の技が必要です。そしてその技をもってしても、複雑な造形物や小さいものは細部まで行き届かないことがあったり失敗したりすることがあります。当社のナノ粒子めっき法であれば、かすみ草の花の1つ1つや、菩提樹の葉脈1本1本にまで繊細にめっきを施すことが可能です。しかも、めっき結合しているので強く、簡単にはがれることもありません。
当社ではこの技術を用いて、塗装用のスプレー缶を開発しました。まるで塗料のようにめっきができるもので、美術学校と連携してスプレーアート用の画材として商品化を目指しています。今後、自動車産業や建築・インテリアなど幅広い用途への応用が期待できるものです。
■新しい商品を開発し続けるためのネットワーク活用
当社は、新製品を開発し続けるための高い技術力と志を持っています。当社がハブとなって、アクティブシニアのネットワークを構築したり、支援を通してベンチャー企業と協力したりすることで、お互いを補完しあい、シナジー効果を生み出しています。また販促にはInstagramを活用し、その投稿には生成AIを利用して効率化を図ることを検討中です。
人生100年時代。何歳になっても新しいことにチャレンジできるという「わくわく感」を持ち続けられることが社会の活性化にもつながります。世代や組織の枠を超えたネットワークの実現も目標のひとつです。
【土に還る竹チップでつくる環境にやさしい防草剤〜竹で育む、地球と共生する循環型社会を目指して〜】
会社名: 株式会社K's工房
URL : https://kskoubo.wixsite.com/take
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竹チップで草抜き不要の庭に
株式会社K's工房(奈良県天理市、代表:小崎 浩二)は、新築からリフォームまで幅広く対応する、設立10年を迎えた工務店です。庭の施工で施主様と工務店の両方を泣かせてきた竹の処分について、竹チップにして防草剤として敷設する事例をご紹介します。
■竹林整備の依頼で知った放置林の現状
竹は他の樹木と違い、処分代が割高なうえに更地にする際は地下茎の撤去が困難で、工務店と施主の両方を悩ませてきました。竹の地下茎は非常に強く、林野庁による全国の竹林面積で見ると、昭和61年には14.7万haだったものが、平成24年には16.1万haと、緩やかに増加してきています。その多くが管理者を失って整備されずにいる放置林として問題になっています。
当社はこの竹を活用できないかと考え、樹木粉砕機を用意して竹チップを製造することにしました。チップには粗めと細かめがあり、価格、見栄え、土への戻りやすさなどで差があります。竹林に出向いて、伐採とチップ製造作業を請け負うこともできるようになり、微力ながらも放置竹林解消に尽力しています。
■竹チップで、草抜きをしなくていい庭づくりを
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効果は5年程度持続します
竹チップは土壌改良剤や家畜の飼料にも使われますが、当社では庭施工時の防草剤として使用しています。当社の実験では約3平方メートルの面積に厚さ10cm以上の竹チップを敷設したところ、夏場でも生えた草が10本程度で済み、一定の防草効果が見られました。条件にもよりますが、防草効果は5年程度持続します。竹チップを足し増しすることで効果は蘇ります。
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【敷設例】粗め(左)と細かめ(右)の竹チップ
当社ではこれまでの工務店の知識を生かし、竹チップ敷設の際には、縁石などを効果的かつデザイン的に配置する事で雨水時のチップの流出を防いだり、雨水桝等の高さ調整をしたり、竹チップ自体に緩やかに勾配をつけて排水路及び、既存植物への通水を確保する等、工夫して施工しています。
粗めのチップの上から細かめのチップを撒いて整えるなど、粗さの使い分けもご相談にのっています。
■やがて自然に還る安心安全な資源
竹チップはプラスチック成分や化学成分を土壌や大気中に残すことのない、100%天然資源です。放置しても最終的には土に還るため、環境汚染は起こしません。竹は精力的にどんどん増えます。手に負えないと思ってしまえば厄介者ですが、私たちに豊富な資材を提供してくれていると思えば宝です。
地球と仲良く共生していくためにも、当社は竹チップという土に還る防草剤をさらに普及させる所存です。
K's工房では、竹チップ(粗め)、竹パウダー(細かめ)のほか、既存の炭より柔らかく畑等の土壌改良に適しているポーラス竹炭の販売をしています。また、竹林の整備や管理、オペレーター付きチッパーの貸出も請け負っています。竹でお悩みの方は、ぜひご一報ください。
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