プレスリリース
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開催趣旨
たたなづく青垣の山々から飛鳥の盆地へと注ぐ渓流の水は、古代の庭園の噴水や漏刻台の水時計の施設にも使われてきました。奈良時代以降、飛鳥がしだいに農村へと姿を変えるなか、水は地域の人びとの暮らしや営みを支える財産として大切にされてきたのです。人びとは古代の水路を引き継ぎ、野や山に田や畑を開き、そしてときには水不足に苦しみながらも、「日本の原風景」とも讃えられる田園の風景を育んできました。古代人の知恵に由来する水路やため池、江戸時代から守られてきた用水の配分の工夫、水辺に臨んで繰り広げられる伝統行事など・・・。飛鳥の風景には、移り変わる古都の自然や社会と向き合い、水とともに歩んできた人びとの足跡が刻まれているのです。
今回の特別展では、江戸時代から明治時代の古地図・古文書のほか、現地でおこなった文化的景観の調査成果などを中心として、水を活かして営まれてきた飛鳥の暮らしと風景の来歴・魅力を読み解きます。本展が、飛鳥の歴史的風土の“これまで”と“これから”を考える機会となれば幸いです。
会期
令和6年10月4日(金)〜12月1日(日)
月曜日休館
※10月14日(月・祝)、11月4日(月・振休)は開館し翌火曜日が休館
※11月3日(日・祝)無料観覧日
会場
奈良文化財研究所飛鳥資料館
〒634-0102 奈良県高市郡明日香村奥山601
開館時間
午前9時から午後4時30分 入館は午後4時まで
入館料
一般:350円
大学生:200円
高校生及び18才未満、70歳以上(年齢のわかるものが必要)は無料
心身に障がいのある方と付添者1名は無料。手帳などのご提示が必要です。
公式ホームページ
https://www.nabunken.go.jp/asuka/kikaku/post-45.html
主催
独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所 飛鳥資料館
後援
文化庁、近畿日本鉄道株式会社
関連イベント
講演会「飛鳥のみかた」
第1回 10月12日(土)「田んぼの見方―明日香村の灌漑システムを読み解く」
講師 惠谷浩子(奈良文化財研究所文化遺産部景観研究室長)
第2回 11月2日(土)「古地図の見方―江戸・明治の飛鳥の風景を読み解く」
講師 竹内祥一朗(奈良文化財研究所飛鳥資料館学芸室研究員)
会場:飛鳥資料館 講堂
開場・開演:両日とも午後1時開場、午後1時半開演
終了:午後2時半頃
※事前申し込みは不要です。参加には観覧料が必要です。
ギャラリートーク
10月10日(木)午後2時から
11月21日(木)午後2時から
特別展示室にて
※事前の申し込みは不要です。
ウォークイベント 奈文研研究員と歩く飛鳥「水と暮らしの風景をたどる」
11月9日(土)午後1時〜3時
見学ルート:飛鳥資料館特別展示室(展示解説)→狂心渠(たぶれごころのみぞ)推定地→大官大寺跡→小山集落→法然寺→木之本集落→下八釣集落→藤原宮跡資料室
案内人:竹内祥一朗(奈良文化財研究所飛鳥資料館学芸室研究員)
定員:20名(事前申込制 )
※参加には観覧料と事前の申し込みが必要です。
申込み方法などの詳細はホームページをご覧ください
https://www.nabunken.go.jp/asuka/info/2024/07/post-489.html
同時開催「文化的景観20年記念パネル展」
会場:飛鳥資料館1F ロビー
主催:奈良文化財研究所 飛鳥資料館・文化庁
140109_1_飛鳥資料館秋期特別展水と暮らしの風景史古地図と景観がひらく飛.pdf
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記者発表資料はこちら : https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/140365
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