プレスリリース
マーケティングリサーチ事業を行う株式会社MSS(本社:東京都港区、代表取締役 松田孝裕)は、20歳〜39歳の一般生活者を対象に「自宅の『水回り』にあったら便利なツール」についての調査を実施しました。
本件調査は、従来、インターネットパネルモニターで運用していたMSSのオリジナルメソッドである投稿評価法を、LINEリサーチモニターを利用して実施しました。
LINEリサーチは、他のアンケートモニターにはない大規模モニターにアンケート調査ができるプラットフォームで、「若年層に強い」「LINEで送れる」「普通の生活者のフレッシュな回答が得られる」といった特徴があります。
インターネットパネルモニターで回収しにくい20代以下の若年層の回答も、短期間で回収可能です。フレッシュで、常識にとらわれない、自由度の高い発想力のアイディアを創出できる可能性があります。
MSSのオリジナルメソッドである投稿評価法は、本来定性的に取得すべき情報を、定性調査よりも手軽に、定性調査のように自由な発想に基づく発言として定量的に収集したい、という多くのリサーチユーザーのお客様の声から生まれました。
一般生活者の自由な発想による発言・回答は、新しいアイディアや技術の開発を促進するきっかけとなります。
新商品開発のタネがどこにあるのかを探るためには、新しいアプローチの検討が必要で、MSSの投稿評価法は、世の中の常識を覆す手法でそのタネを探索します。
レポートでは、投稿評価法で生活者の生の声を自由回答として聴取してアイディアリストとして整理し、そのリストにある57のアイディアへの共感度合を定量的に把握しました。
さらに、「自宅の『水回り』にあったら便利なツール」への共感度を分類し、潜在的な「”あるある”ニーズ」を抽出し、分析・考察しています。
◆調査結果トピックス
「自宅の『水回り』にあったら便利なツール」のニーズマップ
今回の投稿評価法では、2回に分けてお客様の声を聴取しました。1回目の調査より、自由回答で聴取した項目から57項目を抽出。
その57項目について、2回目の調査で 「あ〜、あるある!」「これ、分かるな〜」と共感できるものを聴取し、
共感度を測定。「顕在化ニーズ」「”あるある”ニーズ」「集合ニーズ」、「ニッチなニーズ」の4象限に分類した。
<図1>
画像 : https://newscast.jp/attachments/hVN9jN6LxZt3IN4WeGKu.jpg
<図1>ニーズマップのサマリー
生活者の潜在的な「あるあるニーズ」とは
「自宅の『水回り』にあったら便利なツール」のアイディアリストのうち、自由回答での出現頻度(1回目)は低いが、共感度(2回目)のスコアが高い象限は、「あり意識していなかったが、言われてみれば共感できる項目」と解釈し、「あるあるニーズ」と定義。
<あるあるニーズリスト(共感度上位5項目)>
@「自動ごみ処理機能 (共感度54.5%) 」
・洗面所に落ちた髪の毛を手軽に掃除、簡単に捨てられるもの
・壁や床に設置する、髪の毛やゴミを捨てると自動処理する機能
A「排水溝版ディスポーザー (共感度52.5%) 」
・排水溝の髪の毛などを細かくして流してくれる機能
B「自動焼き・洗浄グリル (共感度47.0%) 」
・自動で焼き加減を判断して止まるグリル・オーブントースター
・洗う手間が省ける自動洗浄できるグリル
C「吸水紙タオル (37.5%)」
・水滴を一瞬で吸い取る吸水紙タオル。(水回りは、水が飛びちっていて、一枚の紙だけで水を全てとれるものが欲しい)
D「賞味期限通知機能付き冷蔵庫 (35.5%) 」
・冷蔵庫の中にある食材の賞味期限を教えてくれる機能
E「ヌメりにくいおしゃれ製品 (33.0%) 」
・銅のようにヌメりにくい素材・性能で水回りに合う色の製品
<顕在化ニーズ (共感度上位3項目)>
@「水回りの自動清掃機能 (共感度79.5%)」
・排水溝や水回りを自動で除菌、清掃する機能
A「自動掃除・汚れ防止ロボット (共感度74.5%)」
・水回りを掃除し、カビやぬめりや水垢を防ぐ水回り用ロボット
B「トイレやお風呂の節水・循環機能 (共感度54.5%)」
これに対し、自由回答の出現頻度(1回目)も、共感度(2回目)も、両方が高い象限は、「必要性が多くの人に意識されている領域」と解釈、「顕在化ニーズ」と定義。
考察:生活者が「栄養バランスの取れた食事」に求めるものとは
全国の20代〜30代の一般生活者が考える「自宅の『水回り』にあったら便利なツール」は、顕在化しているもの・潜在的なものともに、『自動洗浄・清掃』がキーワードのひとつ。
“あるあるニーズ”としては、普段の掃除やお手入れが『手間・面倒』と考えている部分を飛躍的に改善してくれるツールが多くの共感を得た。
潜在化ニーズ・顕在化ニーズの共通点:
掃除・お手入れが面倒・手間と感じる部分の自動対応が多くの共感を得ている
顕在ニーズの特徴:
既に製品化されているものからの着想で、「ウチにも欲しい」と感じるツールが挙がっている。
潜在ニーズの特徴:
ニーズの元となっている課題意識は顕在化しているニーズと共通であるものの、以下の3つの方向性で潜在ニーズでは「ありそうでまだない」アイディアが支持されている。
・自動処理機能:
掃除やお手入れ、調理管理、食材管理、といった、普段はつい面倒で「イヤだな」「誰かやってくれないかな」と思っている局面がある行為を自動で実施してくれる機能へのニーズが高い。
・食材管理・食品ロス防止:
オーバークッキングや食材の消費期限管理など、キッチン回りでの食品・食材の管理ツールへのニーズが特に女性層と20代で指示されている。
・機能性とインテリア性の両立:
掃除や危険防止のためによい素材・機能があっても、『自宅の』水回りに合ったインテリア性も併せ持つ製品への「なるほど」と思う気持ちが共感を集めている。
引用・転載時のクレジット表記のお願い
本リリースの引用・転載時には、必ず当社クレジットを明記いただけますようお願い申し上げます。
<例>「マーケティング・リサーチ事業を行う株式会社MSSが実施した調査によると・・・」
【調査概要】
調査手法: インターネットリサーチ
調査対象: 1回目/2回目いずれも 20-39歳の一般生活者
調査期間: 1回目:2024年6月3日〜6月4日/2回目:2024年6月26日〜6月27日
有効回答: 1回目/2回目いずれも 各200名
調査データ: https://mssinc.jp/document_download/7682/
【自主調査レポート】生活者のニーズを抽出する投稿評価法 LINE調査版 - 株式会社MSS : https://mssinc.jp/document_download/7682/
【株式会社MSS】
株式会社MSSは、1983年に創業した、マーケティングリサーチ事業とプロモーション事業、SDGs推進事業で、国内外企業・団体のマーケティング活動をサポートしています。
■URL: https://mssinc.jp/
プレスリリース提供元:@Press