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ウィンボンド・エレクトロニクス株式会社

ウィンボンドがSynopsys社の DesignWare AMBA IPとOctalNANDの動作検証に成功

(@Press) 2021年07月21日(水)10時00分配信 @Press

台湾台中市発 - 半導体メモリソリューションの世界的リーディングサプライヤーである、ウィンボンド・エレクトロニクスは2021年7月21日、Synopsys社のDesignWare Synchronous Serial Interface (SSI) IPとウィンボンドのOctalNANDフラッシュメモリの動作検証に成功したことを発表しました。シリアルフラッシュメモリからの高速読出しを提供するDesignWare SSI IPは、車載、モバイル、IoT機器向けのSoCを対象として、最大容量4Gビットでかつ最大240Mバイト/秒の高速読出しを実現するウィンボンドOctalNANDの迅速な採用を可能にします。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/268118/LL_img_268118_1.jpg
最大240Mバイト/秒の高速読出しを実現

ウィンボンドのOctalNANDは、世界で初めてシリアル・オクタル・インターフェイスを搭載したNANDフラッシュです。シリアルNORフラッシュと同じフォームファクタで1Gビット以上の高容量かつコストパフォーマンスに優れた組込み機器向けのコードストレージを提供し、車載、通信、産業システム機器メーカーの製品開発を支援します。

NORフラッシュのテクノロジー限界により、組込みシステム向けの高容量不揮発メモリを優れたコストパフォーマンスで提供しつつ、業界標準のパッケージに収めることが困難となっていることを鑑みて、ウィンボンドはOctalNANDフラッシュを開発しました。従来はNORフラッシュが使用されていた先進運転支援システム(ADAS)、クラスタ(ダッシュボード)およびファクトリー・オートメーションなどのアプリケーションで、近年、コードサイズが512Mビットを超えることが増えています。この容量帯のNORフラッシュは同容量のNANDフラッシュに比べてコストパフォーマンスが低くなります。

「ウィンボンドのOctalNAND向けコントローラをシリコン実証済みのDesignWare SSI IPでサポートすることで、Synopsysは高速メモリアクセスを提供すると同時に、モバイル、コンシューマ、IoT、車載用SoCへのOctalNANDの統合作業を簡素化します」と、Synopsys社のIP部門マーケティングおよび戦略担当シニアバイスプレジデントのJohn Koeter氏は語ります。「SoCの設計者はDesignWare SSI IPとOctalNANDを組み合わせることで、コストパフォーマンスの高い、高速・高容量のコードストレージフラッシュメモリを必要とするSoCを市場へ投入するまでの時間が短縮できます」。

「ウィンボンドはSynopsysと協力しDesignWare SSI IPでOctalNANDがサポートされることで、お客様がOctalNANDの高度な機能をより容易に利用できるようにしました」と、ウィンボンドのフラッシュメモリ事業部技術責任者であるJ.W. Parkは述べています。「DesignWare SSI IPが組み込まれたSoCを使用することで、お客様は性能、容量、価格などの要求仕様に応じて、シリアルNORフラッシュ、QspiNANDフラッシュ、さらにOctalNANDフラッシュを含め、市場で入手可能なコードストレージ・フラッシュから、最も適したものを選択できるようになります」。


■OctalNANDの利点
高容量の不揮発メモリを必要とする組込みシステムの多くは、ブートコードをフラッシュメモリから読出し、その後コード・シャドウイングでDRAMに転送して実行します。OctalNANDフラッシュは最大240Mバイト/秒の読出しスループットと、一回の読出しコマンドで先頭アドレスから最後まで連続読出しをする能力を備えています。NANDフラッシュには不良ブロックが存在または発生することがありますが、ウィンボンドのOctalNANDは不良ブロック管理用のルックアップテーブル機能を備えており、不良ブロックと通常ブロックをマッピングして置き換えることができます。これにより、連続したアドレス空間を維持することができ、不良ブロックをスキップする必要がなく高速のコード・シャドウイングが実行できます。
組込みシステムにおいてOTA(Over-the-Air)アップデート機能が標準機能になると、コードストレージに求められる容量は倍増します。この用途では、1Gbや2Gbが一般的になっており、4Gbも定期的に検討され始めています。OTAでは、フラッシュメモリの消去とプログラムの性能が重要です。シリアルNORフラッシュと比較して、OctalNANDフラッシュは消去を最大400倍、プログラミングを最大50倍の速度で実行できます。フラッシュメモリの大部分をOTAアップデートする必要がある場合、NORフラッシュからNANDフラッシュに移行すると、消去/プログラム時間が約10分から1分未満に短縮され、システムの可用性とユーザーエクスペリエンスが大幅に向上されます。

ウィンボンドのOctalNANDフラッシュW35N-JWファミリーの詳細については、 http://www.winbond.com をご覧ください。

Winbondは、Winbond Electronics Corporationの登録商標です。ここに記載されている他のすべての商標と著作権は、各所有者の財産です。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/268118/LL_img_268118_2.jpg
WinbondのOctalNANDフラッシュ

■ウィンボンド・エレクトロニクスについて
ウィンボンド・エレクトロニクスは半導体メモリソリューションの世界的リーディングサプライヤーです。製品の設計、研究開発、製造、および販売サービスのエキスパートとして、お客様のニーズに基づいたメモリソリューションを提供しています。ウィンボンド・エレクトロニクスの製品ポートフォリオは、スペシャリティDRAM、モバイルDRAM、コードストレージフラッシュメモリ、およびTrustME(R)セキュアフラッシュメモリで、通信、家電、車載、産業用、そしてコンピュータ周辺機器市場におけるTier1メーカーで広く採用されています。台湾中部サイエンスパーク(CTSP)を拠点とし、米国、日本、イスラエル、中国、香港、ドイツに子会社を有しています。
稼働中の台湾・台中の12インチファブ、および建設中の高雄の12インチファブをベースに、高品質メモリ製品を提供するため、更なる自社技術開発を進めています。

プレスリリース提供元:@Press

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