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プレスリリース

シャイアー・ジャパン株式会社

シャイアー・ジャパン 遺伝性血管性浮腫(HAE)の新規治療薬「フィラジル(R)皮下注30mgシリンジ」の製造販売承認を取得

(@Press) 2018年09月25日(火)15時15分配信 @Press

希少疾患や特殊疾患のリーディング・カンパニーである、シャイアー・ジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:グレン・スノハラ、以下「シャイアー」)は、国が定める指定難病のひとつ(※1)である「遺伝性血管性浮腫(Hereditary Angioedema、HAE)」の治療薬、選択的ブラジキニンB2受容体ブロッカー「フィラジル(R)皮下注30mgシリンジ」(一般名:イカチバント酢酸塩、以下「フィラジル(R)」)について、2018年9月21日、厚生労働省より「遺伝性血管性浮腫の急性発作」を効能・効果として製造販売承認を取得したことをお知らせします。

HAE発作は、CIインヒビターの欠損または機能障害によって過剰に産生されたブラジキニンが、その受容体であるB2受容体に結合して血管透過性が亢進することで引き起こされます。
「フィラジル(R)」は、HAE発作の原因であるブラジキニンの作用を直接的に阻害する唯一の治療薬です。また、「フィラジル(R)」は、面倒な投与前の準備が不要で、針を装着した後、ただちに皮下投与できる、唯一のHAE治療薬でもあります。28年ぶりの新薬として、HAE患者さんに新たな治療の選択肢を提供し、早期治療を通じた患者さんのQOL改善が期待されます。


■HAE-その場で早期治療できる選択肢がないことによる患者さんの様々な負担
遺伝性血管性浮腫(HAE)は、突然顔や唇、手足、消化器などさまざまな部位に腫れやむくみ、激しい痛みが起きる遺伝性の疾患です(※2、3)。罹患率は5万人に1人の割合で、国内の患者数は推定2,500人(※4)ですが、実際に治療されている患者さんは約450人にとどまるといわれています。浮腫の症状は2〜5日間程度で治まることが多い(※5)ものの、慢性的に繰り返します。

HAEの患者さんは身動きができないほどの激しい腹痛に襲われたり、唇や顔がひどく腫れて変形し、別人のように変貌してしまうような発作を起こします。さらに、顔面の腫れが喉頭におよんだ場合、呼吸困難や窒息を起こす危険もあり(※6)発作時は出来る限り早く治療することが推奨されています(※7)。
しかしながら、学校や職場で発作が起きた場合、多くの患者さんにとってその場を離れて速やかに医療機関を受診することは容易ではありません。また、夜間に発症した場合には、その場で早期に治療できる選択肢が存在しないために翌朝まで自宅で我慢を強いられている患者さんは少なくありません。このように、患者さんは、日常生活において様々な支障があり、大きな負担となっており、「早期治療」は現在の日本におけるHAE治療の最大のアンメットニーズとして認識されています。


■HAE治療に革新をもたらす「フィラジル(R)」
発作の原因であるブラジキニンの作用を直接的に阻害する唯一のHAE治療薬「フィラジル(R)」は、一回の注射で速やかにHAEの発作症状を緩和させる(※8)ことが期待できる優れた効果と安全性プロファイルが国内第III相臨床試験で認められています。

「フィラジル(R)」は、ヨーロッパで2008年に最初の承認を受けた後、既に世界45カ国で承認、販売されており、HAE発作治療の標準薬として、延べ37万人以上(※9)の患者の早期治療に貢献しています。また「フィラジル(R)」は、針を装着した後、ただちに投与できるように、ブラジキニンの作用を直接的に阻害する有効成分を注射器内に予め充填しており(プレフィルドシリンジ製剤)、煩雑な投与前準備も不要で速やかな治療が可能です。

「フィラジル(R)」の国内第III相試験(301試験)の治験責任医師である、広島大学大学院医歯薬保健学研究科 皮膚科学教授 秀 道広先生は「フィラジル(R)」の承認について以下のように述べています。
「遺伝性血管性浮腫(HAE)の発作は、適切な治療のタイミングを逸すると致死的となりかねません。HAEの発作時にその場での早期治療が可能となれば、HAE治療に大きな変革をもたらすことになります。自己注射が認められ、患者さんのQOLが大幅に改善されることを期待します」

シャイアー・ジャパンの代表取締役社長のグレン・スノハラは「『フィラジル(R)』は、早期治療という、患者さんのアンメットニーズの解決を目指して設計された画期的な医薬品です。優れた効果と安全性を有し、欧米では10年におよびHAE発作治療の標準薬として実績があります。今回の承認により、日本のHAE患者さんのアンメットニーズを満たすことができる日が近づいたことを大変うれしく思います」と述べています。


【「フィラジル(R)」の日本人における臨床成績と海外エビデンスが示す早期治療の意義】
■「フィラジル(R)」の国内第III 相臨床試験結果(概要)
日本人HAE患者の急性発作に対し、「フィラジル(R)」は自己投与または医療従事者による投与に関わらずその有効性と忍容性が示されました。

<有効性について>
皮膚、腹部、又は喉頭に発作を生じた計8名に「フィラジル(R)」を投与(うち自己投与は3名)。症状緩和までの時間の中央値は1.75時間(95%信頼区間:1.00、2.50)で、全患者で投与後5時間以内に症状が緩和しました。

<安全性について>
7名に注射部位反応が認められ、3名に有害事象(HAE発作2名、頭痛1名)が認められました。


■「フィラジル(R)」の海外における早期治療について検討した試験結果(概要)
「フィラジル(R)」の臨床的なアウトカムを評価するため、現在も継続中の国際共同プロスペクティブ観察研究IOS(Icatibant Outcome Survey)より、2009年7月から2012年2月までの間に登録された、「フィラジル(R)」を投与した18歳以上のHAE患者 136例について、発作発現から「フィラジル(R)」投与までの時間が、症状が完全消失するまでの発作持続時間に与える影響を検討したところ、発作発現から1時間未満に「フィラジル(R)」を投与した群では、1時間以上経過後に投与した群と比べ、発作持続時間の有意な短縮がみられました。(発作発現から1時間未満に投与した群(n=80発作):発作持続時間の中央値 2.0時間、発作発現から1時間以上経過後に投与した群(n=127発作):発作持続時間の中央値14.0時間、P < 0.001)


■「フィラジル(R)」の製品概要
製品名 :フィラジル(R)皮下注30mgシリンジ
一般名 :イカチバント酢酸塩
効能・効果:遺伝性血管性浮腫の急性発作
薬理作用 :選択的ブラジキニンB2受容体ブロッカー


■シャイアーについて
シャイアーは希少疾患や特殊疾患を持つ患者さんのために尽力する、バイオテクノロジーのグローバルリーダーです。私たちは、ともに立ち向かう人が少ない患者さんたちに向けて、新しい可能性を発見し実現することにより、限界を広げようとしています。絶えず開発の最先端に立ち、多様なパイプラインを保有するシャイアーは新しい思考や新たな希望を次々と提供するイノベーターです。世界100カ国以上の患者さんに製品を提供し、医療機関・関係者と連携しながら、私たちは早期診断を可能にし、治療水準を高め、医薬品へのアクセスを加速させ、患者さんを支え、一緒に道のりを歩んでいくことを目指しています。
シャイアーの希少疾患と神経領域疾患(ニューロサイエンス)部門は、免疫性疾患、血液疾患、遺伝性疾患、内科領域疾患、眼科疾患、オンコロジー、神経内科領域疾患などの治療領域の幅広いポートフォリオを支えています。
患者さんとともに立ち向かうことが私たちのモチベーションです。これにより、人々の生活を変える機会と責任がもたらされます。
https://www.shire.com


■シャイアー・ジャパン株式会社について
シャイアー・ジャパン株式会社は希少疾患および特殊疾患の治療薬の開発・販売のほか、それら疾患の認知向上に力を入れています。40年以上の実績をもつ血友病治療分野では、血友病A治療薬「アディノベイト(R)静注用」「アドベイト(R)静注用」、血友病インヒビター治療薬「ファイバ(R)静注用」、血友病B治療薬「リクスビス(R)静注用」と、幅広いラインアップをもち、患者さんに貢献しています。さらに、本態性血小板血症治療薬「アグリリン(R)カプセル」、ゴーシェ病治療薬「ビプリブ(R)点滴静注用」、低並びに無ガンマグロブリン血症治療薬「ガンマガード(R)静注用」を販売しており、2017年5月には、注意欠陥/多動性障害(AD/HD)治療薬「インチュニブ(R)錠」を発売しました。
なお、「インチュニブ(R)錠」においては、塩野義製薬株式会社が承認を取得しており、プロモーション提携をしています。
https://www.shire.co.jp


■参考文献
1. 厚生労働省 平成27年1月1日施行の指定難病(告示番号65)
(1) 原発性免疫不全症候群に含まれる疾患 (7)-II.遺伝性血管性浮腫(C1インヒビター欠損症)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000062437.html
2. Bork, K., et al.:Am. J. Med., 2006, 119 (3), 267
3. Bowen, T., et al.:Allergy. Asthma. Clin. Immunol., 2010, 6 (1), 24
4. 「遺伝性血管性浮腫(HAE)ガイドライン改定2014年版」(一般社団法人日本補体学会HAEガイドライン作成委員会)
5. Agostoni A, Cicardi M. Hereditary and acquired C1-inhibitor deficiency: biological and clinical characteristics in 235 patients. Med 1992;71:206-15
6. Bork, K., et al.:J. Allergy. Clin. Immunol., 2012, 130 (3), 692
7. アレルギー , 2015, 64(9), 1215
8. 秀 道広ら. アレルギー. 2018; 67: 139-47.
9. シャイアー調べ

プレスリリース提供元:@Press

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