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富士フイルム株式会社

市場が伸長するバイオ医薬品の開発・製造受託事業を拡大 新たに「バイオCDMO事業部」を設立

(@Press) 2017年02月28日(火)15時00分配信 @Press

富士フイルム株式会社(社長:助野 健児)は、高い市場成長が見込める、バイオ医薬品(*1)の開発・製造受託の事業拡大を図るため、平成29年3月1日付で「バイオCDMO(*2)事業部」を新たに設立します。

◆詳しくはWebページをご覧下さい。
  ⇒ http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1160.html?link=atp

バイオ医薬品は、遺伝子を組み換えた微生物(*3)や動物細胞(*4)に産生させたタンパク質などを活用した医薬品です。副作用が非常に少なく、高い効能が期待できることから、医薬品市場に占めるバイオ医薬品の割合は高まっており、今後もますます拡大すると予想されています。
バイオ医薬品の生産には、タンパク質などの培養・抽出・精製といった高度な生産技術と設備が必要です。そのため、優れた技術と設備を有するCDMOにプロセス開発や製造を委託するケースが世界的に急増しています。これに伴い、バイオ医薬品の開発・製造受託市場は年率8%(*5)の成長が見込まれています。

富士フイルムは、動物細胞や微生物を利用してバイオ医薬品に使われるタンパク質を効率的に産生する高度なバイオテクノロジーや、培養から抽出、精製にいたるプロセスの管理ノウハウなどを持つFUJIFILM Diosynth Biotechnologies U.S.A., Inc./FUJIFILM Diosynth Biotechnologies UK Limitedを中心に、バイオ医薬品の開発・製造受託事業を展開しています。平成26年には、ワクチン製造および多品種少量生産に強みを持つKalon Biotherapeutics, LLC(現FUJIFILM Diosynth Biotechnologies Texas, LLC)を買収し、事業を拡大させています。
また本事業において、タンパク質産生量を5倍に高めるApollo(TM)(アポロ)技術(*6)の開発や、写真フィルムで培った一定条件製造技術や品質管理技術による培養時の生産効率の2割向上などを実現。さらに、積極的な設備投資による能力増強を行うことで、高い事業成長を達成しています。
今回、富士フイルムは、医薬品事業部の中で取り組んでいた、バイオ医薬品の開発・製造受託ビジネスを独立させて、新たに「バイオ CDMO事業部」を発足させます。独立した組織の下で、意思決定のさらなるスピードアップを図り、よりタイムリーな経営資源の投入を行うことで、事業成長を加速させていきます。また同事業部では、バイオ医薬品以外にも、低分子医薬品の開発・製造受託ビジネスも取り込み、製薬企業の幅広いニーズに応えていきます。平成35年度には同事業で1,000億円の売上を目指します。

富士フイルムは、バイオ医薬品の開発・製造受託ビジネスの成長戦略をさらに推進し、事業拡大を加速させるとともに、高品質な医薬品の安定供給を通じて、医薬品産業のさらなる発展に貢献していきます。

*1 低分子医薬品では実現できない作用を持つ、タンパク質などの生体分子を活用した医薬品。ワクチンのほかに、インスリン、成長ホルモン、抗体医薬品などを含む。
*2 Contract Development & Manufacturing Organizationの略で、開発受託および製造受託を行う組織を指す。薬剤開発初期の細胞株開発からプロセス開発、安定性試験、治験薬の開発・製造、市販薬の製造までの幅広いサービスを、製薬企業などに対して提供する組織。
*3 長期にわたって、性質が変化することなく、増殖することのできる微生物。遺伝子組み換えの結果、長期間に渡って安定的に増殖し、タンパク質を産生することができる。インスリンや成長ホルモンなど分子構造が単純なタンパク質の産生に使用される。
*4 長期にわたって、性質が変化することなく、増殖することのできる動物細胞。例えばヒトの正常細胞は分裂できる回数が決まっているが、ある種の細胞は無限に増殖を続ける能力を持つ(人為的に増殖能を与える場合もある)。抗体医薬品などの製造に広く用いられるチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞が一例で、遺伝子組み換えの結果、長期間に渡って安定的に増殖し、タンパク質を産生することができる。
*5 富士フイルム調べ。
*6 高生産性細胞作製技術。バイオ医薬品の量産に適した動物細胞株を当社従来比約2/3の期間で作製でき、この動物細胞株を用いることで、培養タンク1Lあたり、当社従来比約5倍のタンパク質産生を実現できる。

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