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プレスリリース

百賢アジア研究院 早稲田大学

アジア次世代指導者奨学金プログラム 異文化の理解と多角的な学術研究を通してアジアの青年達の能力強化を図る

(@Press) 2016年08月10日(水)10時30分配信 @Press

2016年8月3日、東京 ―― 若者をより良い社会活動へ促そうという世界的な関心事項に共鳴し、百賢アジア研究院(BXAI)は第2回目となる百賢アジア研究院サマープログラム2016を開始しました。


このサマープログラムはアジア次世代指導者奨学金プログラム(Asian Future Leaders Scholarship Program、略称:AFLSP)の重要な一環で、8月3日〜24日、早稲田大学(東京)において開催されます。3週間にわたって開催される本プログラムではAFLSP奨学生が集まり、建設的な対話を行うとともに、相互理解を深め、生涯にわたる友情を築くことを目的としています。体験型学習を組み込むことでアカデミック・ディスコースがより充実するよう構成され、実行に移す力を持った奨学生が育つことを目指しています。8月3日、13:30〜17:00、早稲田大学国際会議場において開会式が行われました。

ダイナミックかつ次々と進展していくビッグデータ社会において、これまでにない課題と対峙する今、次世代の指導者には知性だけではなく、ビジネス上の洞察力の向上が求められています。溢れる情報を精査し、ボーダーを越えた協調を推し進め、新しいアイディアと現実に即した解決策の両方を考案すること、また彼らが直面する課題を解決していくための知性とビジネス上の洞察力を備えることは必要不可欠です。百賢アジア研究院は今年度、奨学生が基本的な起業スキルや探求精神を身に付けられるような社会起業ワークショップを実施いたします。

「異なる文化の架け橋を築く」という百賢アジア研究院の使命は、異文化交流及び国際的な教育を通じて平和と発展を実現することで指導者を輩出していくという早稲田大学のミッションとも合致しています。早稲田大学は、AFLSPのアンカー大学6校のうちの1校で、2014年より百賢アジア研究院の重要なパートナーでもあります。早稲田大学は1882年の創立以来、指導者の育成を使命に掲げており、卒業生からは7名の総理大臣、数え切れないほどの政治家、日本はもとよりアジアで活躍する財界のリーダー、ジャーナリスト、外交官、学者、科学者、俳優、作家や芸術家を輩出しています。

サマープログラム2016には、百賢アジア研究院のパートナーである大学、企業、慈善団体や非営利団体、公的機関、同じ志を持った個人を含む百賢コミュニティから200名以上、また中国、香港、台湾、韓国、そして日本の13のパートナー大学に在籍する130名以上の学生が参加しています。学生は芸術、政治、学術、ビジネスの分野で活躍する50名以上の著名人と交流を持ち、東アジアに関連した国際的な関心事項に関して意見交換を行います。さらに刺激に富んだチームビルディングチャレンジへの参加や、個々の成長とグループ研究への取組み、アクティビティやスポーツ、芸術の鑑賞を通じた交流を体験します。

目まぐるしく変化する経済、日進月歩で進化する技術、高齢化、環境問題といった複雑な状況に世界の指導者たちは直面しています。複雑化する21世紀の世界では、問題の解決には多面的なアプローチが必要であると百賢アジア研究院は確信しています。百賢アジア研究院の学術委員会は、オープンな精神、グローバルな視点、思いやりの心を育てるためには学際的かつ異文化間の対話が重要であると考える革新的な教育者により構成されています。サマープログラム2016の主なテーマは、以下の5つです。

(1)科学と持続可能性
(2)東アジアの恒久的な平和
(3)東アジアのポップカルチャーの影響
(4)アジアの貧困問題とグローバリゼーション
(5)高齢化社会とアジアにおける女性の役割

特に百賢アジア研究院リーダーシップチームは、戦争及び自然災害からの再建と復興に強く共感しており、今回のプログラムでは早稲田大学の教員がそれぞれ広島、東北への研究視察を引率します。

AFLSP奨学生が、上記5つのテーマのいずれかを選択し、社会的影響のある研究プロジェクトの先駆者となってくれることを期待して、百賢アジア研究院はサマープログラム2016の閉会時にBXAI Alumni Initiative Awardの設立を発表いたします。奨学生それぞれが重要課題を考えるなかで、学生の何名かがビジョン、情熱、そしてエネルギーを持ち、友人やメンターとともにアジアの最重要課題に対する真の解決策を考案してくれることを、百賢アジア研究院は願っています。

開会式では、株式会社ファーストリテイリング 代表取締役会長 兼 社長であり、早稲田大学卒業生である柳井 正氏が基調講演を行いました。これは百賢アジア研究院にとって大変名誉なことです。柳井氏は、百賢アジア研究院の名誉理事長であるロナルド・チャオ氏との長年にわたる友情が続いており、両氏の30年もの強い絆は、彼らが同じ起業家精神を持ち合わせていることを物語っています。そして、この起業家精神が偉大な成功を収めた二人の実業家を互いに引き寄せてきたのです。「Go Beyond Borders-世界をより良い方向に変えていくために」と銘打った講演において柳井氏は、AFLSP奨学生に対し、思慮深い考え方を身に付け、志を同じくする友人同士のネットワークを広げ、他の人々のニーズに応えようと努力する人間となるよう熱く呼びかけました。

「未来を担う若者たちがお互いに深く学び、理解し合い、友人となる機会が必要です。そのために産業界と学術の世界が力を合わせて次世代のリーダーを育てる仕組みが必要です。」

「世界に根強く存在する既成概念やさまざまな古いしがらみ、閉鎖的な習慣、既得権益の枠組み、自分自身の心の中の壁、そういったさまざまなborderを超えてください。世界は良い方向に向かっています。大きな希望を持って世界中とつながり、一人ひとりの生活が、そして社会全体がより良くなるように考え、行動していただきたいと思います。」

影響力のあるもう1人のスピーカー、ハーバード大学社会科学名誉教授であるエズラ・ヴォーゲル教授は、「日中間の長い歴史」をテーマに奨学生と密度の高い対話を行いました。ヴォーゲル教授は両国の関係に関して、アジアの異なる全ての政治的、社会的、経済的な側面を考慮に入れたうえで頻繁に講演や講義を行っています。数十年の経歴を持つヴォーゲル教授は、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」や「ケ小平 現代中国の父」といった著名な書籍やベストセラーを多数発表しています。
開会式でヴォーゲル教授は、中国と日本がお互いから意識的に学んだ3つの重要な時代を例に挙げながら、両国の歴史的な関係について自らの見解を述べました。ヴォーゲル教授は質疑応答において、AFLSP奨学生からの歴史や現代の世界政治に関するさまざまな質問に答えました。AFLSP奨学生から寄せられた、歴史からどのように学ぶのかという質問に対し、教科書や宣伝活動以外にも多くの情報源が存在することを強調しました。インターネットや海外旅行を通じて、私たちは直接物事を見たり自分自身で注意深く証拠を検証したりしながら学び、自分自身の判断を下すことができるようになるのです。長年にわたり異文化交流を推進してきたヴォーゲル教授は、学生が個人レベルで国家間の関係を改善する大使としての重要な役割を担うよう奨励しています。

「日本と中国の発展の経緯には多くの類似点があります。この類似点が両国を協力関係へと導き、これからも導いていくのです。」

「中国は安定を必要としています。平和と秩序の維持を求めています。新しい世界では、覇権による安定は不可能です。協力により安定が維持されるのです。」

「ナショナリズムが国家の融合をもたらし、自国民のためのルールが設定されます。バランスを維持するには感情をコントロールし続けることが必要です。2016年現在、中国共産党は強大な権力を保持しています。長期的には中国はより開放的となるでしょう。それは不可避なことです。中国は、地方レベルの汚職事件を取り扱う高等裁判所を設置・強化する必要があります。やがて党内にも民主主義の思想が広がっていくでしょう。しかし、それは党独自の条件に基づいたものになるでしょう。」

百賢アジア研究院理事であるロナ・チャオ氏は、自身が国際教育からどれだけ恩恵を受け、父親であるロナルド・チャオ氏の若い学生時代の経験や日本で築いた友情もどれだけ彼女の人生に影響を与えたかについて語りました。チャオ理事は、百賢アジア研究院の今後の展望として、学生に異文化教育と交流の機会を提供すること、より多くの出資者を取り込んだネットワークの拡大努力について議論すること、そういった活動を強化していくと述べました。

「百賢アジア研究院とAFLSPは、アジアの学生に異文化交流の機会を提供します。私たちは、異文化を身近に感じてもらうための足がかりを遺産として将来の世代に残したいのです。当研究院と奨学金プログラムは学生に焦点を当てた活動を展開していますが、その過程で教授、組織および企業ともつながりを持つことができるという付加価値を有しています。百賢アジア研究院は若い組織です。私たちの理念と目指す成果は明確です。その実行には柔軟性を持たせています。私たちの取り組みの効果を最大化するために、あらゆるレベルのパートナーシップを歓迎します。」

「異なる文化の架け橋を築く」ことは、未知の世界を切り拓き、その過程において他者と強い絆を結ぶ若者によってその礎が築かれ、それが次の世代に引き継がれていくことなのだと、百賢アジア研究院は信じています。


■百賢アジア研究院について
百賢アジア研究院は2014年1月、ロナルド・チャオ氏の私財を投じて設立された百賢教育基金会からの資金をもとに設立された非営利独立組織です。設立の根底には、教育こそが繁栄を続けさせると同時に持続可能で、争いのない現代アジアへの近道であるという信念があります。

百賢アジア研究院は、AFLSPを通して、百賢アジア研究院の核となる価値、使命、ビジョンを共有する奨学生、卒業生、学者、大学、企業、出資者、スポンサー、政府機関、慈善・非営利団体、個人の間で活力に溢れ協調性のあるコミュニティを構築することによって、東アジア地域に異文化理解や学際的な視点を持った傑出した教育の場を提供していきます。

現在、そして未来に向けて力強い戦略を打ち出していくにあたり、百賢アジア研究院は、百賢コミュニティが誇る専門知識や経験に大きく支えられています。百賢アジア研究院は、このコミュニティが今後も発展を続けると同時に人々にインスピレーションを与え、また受けることで、自分たちが持つ知識、サポート、つながりを共有していく存在であり続けることを目指しています。


■早稲田大学について
早稲田大学は、AFLSP設立当初よりアンカー大学の1校であり、日本で行うサマープログラム2016ではホスト校としてその事業を支援しています。早稲田大学は国際的教育を通じての平和と発展の促進という理念を掲げており、アジアの著名大学8校との間でダブルディグリープログラムを持つほか、世界86か国の700校以上の大学と交換留学協定を結んでおり、その精神は百賢アジア研究院の使命と合致しています。

1884年に初めて海外からの留学生を迎え入れた早稲田大学にとって、グローバル化の推進は重要なミッションとなっています。この伝統は現代にも受け継がれており、5,000名を超える留学生が在籍する早稲田大学は留学生受入れ数において日本一を誇ります。


■アジア次世代指導者奨学金プログラムについて
アジア次世代指導者奨学金プログラム(Asian Future Leaders Scholarship Program、略称AFLSP)は若いアジアの奨学生がアジアの他国で学び、異文化理解及び学際を意識したプログラムに参加し、志を同じくする学友や百賢コミュニティを含めたさまざまな分野のリーダーと繋がることを手助けする、全アジアを対象とした取り組みです。中華圏、日本、韓国の9つの都市にある16の代表的な大学に在籍する優秀な学生を対象として、毎年105の奨学生枠を提供しており、学士号、経営学修士号、その他の修士号や博士号課程に在籍する奨学生の学費、生活費を支援しています。そしてアジアの文化的多様性を尊重できる次世代の指導者の育成を目標としています。

AFLSPはアジアの大学のキャンパス間において、学生が地域を越えて動くこと、異文化理解と学際を意識した学びの場を作ること、パートナーシップを構築していくことを応援しています。全ての奨学生に対し、パートナー大学16校(6校のアンカー大学と10校のパーティシペイティング大学)のうちいずれかの学士号、経営学修士号、その他の修士号や哲学修士号課程に在籍するために1年間、または2年間の奨学金が提供されます。

・アンカー大学
一橋大学
香港科学技術大学
京都大学
北京大学
早稲田大学
浙江大学

・パーティシペイティング大学
復旦大学
慶應義塾大学
九州大学
台湾大学
ソウル国立大学
上海交通大学
香港中文大学
香港大学
東京大学
清華大学


2016年にはAFLSPの第1期生が卒業しました。卒業生たちが活動的で緊密なネットワークを築き、ボーダーにとらわれないプロジェクトやイニシアチブを通して協力していくことを期待しています。
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