火の中に飛び込むクライシス・マネジメント

企業コンプライアンスの徹底が叫ばれる中、それでも企業組織内部で発生する犯罪や不正行為、重大事故、欠陥商品、機密漏洩など、いわゆる「不祥事」と呼ばれる出来事は後を絶たない。企業といえども、生身の人間の集団である。モラルの低下やミスを完全に防ぐことは不可能だ。

組織内の要因で不祥事が発生し、ユーザー、取引先、株主など多数のステークホルダーに悪影響を与える危機が発生した時、重要なのはそれにどう対応するかということである。もしここで対応を間違えれば不満は社会的なバッシングにつながる。そして、事件はマスメディアの報道にとどまらず、インターネット上の風評として急速に拡大し、企業や製品・サービスに対する信用は大きく失墜する。反対に、不祥事につながる芽を早期からウォッチして、その拡大を防ぐことに成功すれば、それは信頼というブランドの確立につながるだろう。

まさに不祥事は企業活動にとっての危機であり、このクライシスをマネジメントすることは、企業活動の生命線といってもよいのである。

こうしたクライシス・マネジメントのための一貫したソリューションを提供するサービス会社が登場した。トーマツグループのデロイトトーマツリスクサービスだ。

「トーマツグループには、もともと総合的なリスクマネジメントのフレームワークの提供や危機管理体制評価などのサービスがありました。いわば不祥事を発生させない『予防』『防火』体制づくりのコンサルティングには定評があります。これらに加えてコンサルティングだけでなく、実際に火の中に飛び込んで『消火』活動を行うことも求められるようになりました。デロイトトーマツリスクサービスでは、このようなニーズに応えるために新しいサービスを開始しました。パッケージソフトベンダーやシステムインテグレーターなどのパートナー企業と連携し、具体的なソリューションとその導入サービスまでを提供することで幅広いニーズに対応できるところが当社の強みです」と言うのは、同社パートナーの丸山満彦氏だ。

丸山満彦氏

パートナー 丸山満彦氏