B君「す、すげーっ…」
A君「なに見てんのさ?」
B君「んっ?ストビュー(ストリート・ビュー)だよ」
A君「ほお。今ウワサの…。で、それ、どこよ?」
B君「Cさんの家だよ。なんかこの庭先の洗濯物さ、男性もののジャージっぽくない?」
A君「しかも、ずいぶん使い古してあって、ボロボロ。新しいの買えば良いのに…。でもそう言えば、Cさんって、一人暮らしじゃなかったっけ…?」
B君「まさか…」
Cさん「ちょっとあんたたち、なに見てんのよ!?ああ、それね」
A君「これって、Cさんの、か、かれ…」
Cさん「残念ね。単なる防犯対策よ。最近何かと物騒だから、若い男性が住んでいるように見せかけてカムフラージュしてるのよ」
B君「そうなんですね!!残念というか、安心したというか…」
Cさん「何が言いたいのよ…。そもそも、人の家をのぞき見るなんて違法じゃないの。訴えるわよ。第一、勤務中になにやってるわけ?部長に言いつけるからね」
B君「ごめんなさい!許して下さい」
A君「い、いや、その、レストランの紹介サイトに、マップだけじゃなくて、ストビューとも連携しようかというアイデアがあって、試しにいろいろ見てたんです。悪気はなかったんですけど…」
Cさん「苦しまぎれね。でも、実際に、B君のように不適切な使い方をする人もいるかもしれないわよね。問題ないのかしら?」
A君「いや~、もうみんなが使ってますし、大丈夫なんじゃないですかね…」
Q. 個人情報保護法上、正しいのはどれ?
1. 個人情報取扱事業者が、写真や動画で他人の家の庭先を撮影するのは、個人情報の取得にあたる。
2. 個人の顔が明瞭に判別できる写真や動画は、氏名不詳、住所不明でも「個人情報」に該当する。
3. 個人情報保護法上、適法であれば、プライバシー侵害を問われることはない