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コラム/インタビュー
自分の名前で仕事をする!
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デザイナーが楽しく働ける会社
でありたい(1) メルクマール社長 森田智子
更新日:
2008年01月07日
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デザイナーが楽しく働ける会社でありたい(1)
メルクマール社長 森田智子
扉を開けると、粗い木肌の茶色い壁が目に入る。オフィスは土足禁止。木目のパーテーションの向こうでは、男性5人が黙々とパソコンに向かっている。その隣にある、大きな座卓が置かれた打ち合わせスペースには、美術書がぎっしり並んではいるが、泡盛の瓶なども並び、山荘の囲炉裏端のような雰囲気だ。
洗練されているが暖かい、有限会社メルクマールのデザインはここで生まれる。「なぜかみなさん『オフィスに行きますよ』と言ってくださるので、こちらから客先に出向くことは少ないんです」社内で紅一点の社長、森田智子さんが話すのも納得できる。
●アイデアを形にできることがデザインの強み
メルクマールは、会社案内、広告、パンフレット、Webサイトなど、さまざまな分野のグラフィックデザインを手がける。代理店を介した案件はほとんどなく、幅広い企業と直接取り引きをしている。
顧客はナショナルブランドばかりではない。インタビュー当日、森田さんは、最近商品化されたばかりという、世界初の機能性アロマ「ラロムプリュ」のパッケージを大事そうに抱えて登場した。「対インフルエンザ、花粉症対策などの機能があるんです。商品名のネーミングからパッケージデザイン、Webサイトのデザイン(現在制作中)など、私たちは立ち上げから関わらせていただきました。自分たちがデザインしたものが形になると、今だにものすごく感動するんです」と身を乗り出し熱く語る。商品企画に携わるうちに商品に魅せられ、何とか良さをデザインで表現できないかと思うようになるのだという。「アイデアを形にできることが、デザインの強み」と、デザインの持つ力について語り始めると止まらない。
●デザイナーとして独立するつもりはなかった
ざっくりしたグレーのセーターを着て、関西弁で話しながらにぎやかに笑う森田さんには、社長然としたところは全くない。もともと起業志向が強かったわけでもなさそうだ。
京都と東京でデザインや美術を学び、デザイン会社に入社。しばらくアシスタントの仕事をしていたが、補助的なルーチンワークが多く、クリエイティブなデザインの仕事に携わることができないのにストレスを感じて、会社の上司と掛け合った。その結果、自分自身で営業活動、顧客とのやりとり、デザインまでをやることに。当初はどう営業したらいいかもわからない状態だったが、顧客から顧客へ紹介が広がり、どんどん仕事が入るようになったという。
そんなある日、同僚から「独立しないか」と誘われたことがきっかけで、会社を退職、2000年9月にメルクマールを設立した。
それまでデザイナーとして実績を挙げてきた森田さんだが、「デザイナーとして独立するつもりはなかった」という。
「自分の名前を売るつもりはまったくなかったんです。それよりも、デザインの『会社』として独立させたかった。自分がかつて、会社の中でデザイナーとして働いてきた経験を生かして、デザイナー一人一人が楽しい環境で仕事ができる会社を作ろうと思いました。デザイナーたちを後ろから支えて、サポートしたいんです」
●会社を大きくしたくはない
「会社」となると、どうしても「組織化」「システム化」のイメージがついてくる。しかし森田さんは「それは理想ではない」と言い切る。仕事は分業にせず、一件一件を個々のデザイナーに任せる。アシスタント専門の人がいたり、ルーチンワーク専門の人がいたりという「分業」だと仕事の効率はいいかもしれないが、一人一人に仕事の全体像が見えない。それでは、森田さんが会社を立ち上げる時に考えた「デザイナーが楽しい環境で仕事ができる会社」ではなくなってしまう。「いろんな人に『無理だ』と言われますが、そんなことはないと思うんですよ」と森田さんは力を込める。
社名の「メルクマール」は、ドイツ語で「目標、指針」を意味する。これには、社員が一致団結して、より良いものを作りたいという思いが込められている。全員で「メルクマール」を共有し、良いものを作りながら楽しい環境を維持するためには、「社員は10人くらいが限界じゃないかと思う。会社を大きくしようとは思いません」言い切る。
会社規模を大きくしないメリットはほかにもある。「最近のデザイン業界やWeb業界は、非常に動きが速い。そういった環境には、少人数で小回りが利き、きめ細かく動ける体制でないと、対応できないと思う」森田さんは語る。
起業時は森田さんを含めて2人だった社員は、現在6人に。「新しい人を採用する時には、社員全員に相談するんです。働く環境はみんなで作っていくものだから」こんなことができるのも、小さい会社ならではだ。 【続く】

メルクマール社長 森田智子
扉を開けると、粗い木肌の茶色い壁が目に入る。オフィスは土足禁止。木目のパーテーションの向こうでは、男性5人が黙々とパソコンに向かっている。その隣にある、大きな座卓が置かれた打ち合わせスペースには、美術書がぎっしり並んではいるが、泡盛の瓶なども並び、山荘の囲炉裏端のような雰囲気だ。
洗練されているが暖かい、有限会社メルクマールのデザインはここで生まれる。「なぜかみなさん『オフィスに行きますよ』と言ってくださるので、こちらから客先に出向くことは少ないんです」社内で紅一点の社長、森田智子さんが話すのも納得できる。
●アイデアを形にできることがデザインの強み
メルクマールは、会社案内、広告、パンフレット、Webサイトなど、さまざまな分野のグラフィックデザインを手がける。代理店を介した案件はほとんどなく、幅広い企業と直接取り引きをしている。

●デザイナーとして独立するつもりはなかった
ざっくりしたグレーのセーターを着て、関西弁で話しながらにぎやかに笑う森田さんには、社長然としたところは全くない。もともと起業志向が強かったわけでもなさそうだ。
京都と東京でデザインや美術を学び、デザイン会社に入社。しばらくアシスタントの仕事をしていたが、補助的なルーチンワークが多く、クリエイティブなデザインの仕事に携わることができないのにストレスを感じて、会社の上司と掛け合った。その結果、自分自身で営業活動、顧客とのやりとり、デザインまでをやることに。当初はどう営業したらいいかもわからない状態だったが、顧客から顧客へ紹介が広がり、どんどん仕事が入るようになったという。
そんなある日、同僚から「独立しないか」と誘われたことがきっかけで、会社を退職、2000年9月にメルクマールを設立した。
それまでデザイナーとして実績を挙げてきた森田さんだが、「デザイナーとして独立するつもりはなかった」という。
「自分の名前を売るつもりはまったくなかったんです。それよりも、デザインの『会社』として独立させたかった。自分がかつて、会社の中でデザイナーとして働いてきた経験を生かして、デザイナー一人一人が楽しい環境で仕事ができる会社を作ろうと思いました。デザイナーたちを後ろから支えて、サポートしたいんです」
●会社を大きくしたくはない
「会社」となると、どうしても「組織化」「システム化」のイメージがついてくる。しかし森田さんは「それは理想ではない」と言い切る。仕事は分業にせず、一件一件を個々のデザイナーに任せる。アシスタント専門の人がいたり、ルーチンワーク専門の人がいたりという「分業」だと仕事の効率はいいかもしれないが、一人一人に仕事の全体像が見えない。それでは、森田さんが会社を立ち上げる時に考えた「デザイナーが楽しい環境で仕事ができる会社」ではなくなってしまう。「いろんな人に『無理だ』と言われますが、そんなことはないと思うんですよ」と森田さんは力を込める。
社名の「メルクマール」は、ドイツ語で「目標、指針」を意味する。これには、社員が一致団結して、より良いものを作りたいという思いが込められている。全員で「メルクマール」を共有し、良いものを作りながら楽しい環境を維持するためには、「社員は10人くらいが限界じゃないかと思う。会社を大きくしようとは思いません」言い切る。
会社規模を大きくしないメリットはほかにもある。「最近のデザイン業界やWeb業界は、非常に動きが速い。そういった環境には、少人数で小回りが利き、きめ細かく動ける体制でないと、対応できないと思う」森田さんは語る。
起業時は森田さんを含めて2人だった社員は、現在6人に。「新しい人を採用する時には、社員全員に相談するんです。働く環境はみんなで作っていくものだから」こんなことができるのも、小さい会社ならではだ。 【続く】

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- 森田智子《もりた・ともこ》
- 1965年11月生まれ
血液型:B型
趣味:お料理、釣り(お肉が食べられないので、魚料理を習っています)
好きなこと:食べること
- 有限会社メルクマール
-
http://www.merkmal.co.jp
2000年9月に会社を設立。コミュニケーションをキーワードに、アドバタイジング・エディトリアル・ウェブにおけるグラフィックデザインを制作。
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