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【トップ対談】
エムビーエス プロが認めるリフォーム
更新日:
2008年04月17日
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今回は、独自研磨と特殊コーティング剤によるリフォームなどを手がけるエムビーエスの山本貴士社長。
大久保:コーティングだけで建築物の安全を守る工法を開発されたとか
山本:塗装した上からグラスファイバーのマットを貼り付け、さらに上から塗装する工法です。大規模な工事を必要とせず、リフォームだけで何十年も建造の耐震性・耐久性を維持できます。国土交通省が運営する「NETIS」(新技術情報提供システム)にも登録されています。
大久保:従来のリフォーム工法との違いは
山本:グラスファイバーの伸縮により負荷が分散するため、施工後の強度は約30%向上するほか、経年劣化により外壁や内壁が剥がれ落ちるのも防ぐことができます。また建て替えの際にアスベスト(石綿)が発覚しても、当社の工法により飛散することなく安全な処理が可能です。実際にハンマーで叩いても、当社の工法では亀裂がほとんどおきない。10年間の無料保証を行っています。
大久保:工法を発想したきっかけは
山本:住宅建築現場の足場業で独立しましたが、現場のお客様から「新築した家の壁が数年で変色する」という不満を耳にしたため、家を長持ちさせるリフォーム技術の開発に取り組み始めました。
大久保:苦労した点は
山本:技術をサポートできるコーティング剤の確保です。国内では見つからず英国リキッド・プラスティックス社から独占販売権を獲得しました。
大久保:交渉はスムーズに行ったのですか
山本:当時は実績がなかったので難航しましたが、帰国直前にようやく許可を得られました。小手先で駆け引きせず「自社の工法を実現するために、御社のコーティング剤が必要だ」と訴えたのがよかったのでしょう。
■■■
大久保:市場規模は
山本:住生活基本法の施行により、建築は量から質の時代へと突入しました。市場自体はまだ成長過程にあり、リフォームだけでも3年後に1兆円までの拡大が予測されています。今後も増築よりはむしろ改築需要が見込まれるため、ここ2年で50%ずつ売上増となった当社にはまだ追い風の状況が続くでしょう
大久保:競合は
山本:ゼネコンの開発部隊とは競合しますし、現在当社の類似商品は数多く出ておりますが、水蒸気の透過率や伸縮性、また柔軟性などで当社を凌ぐものはありません
大久保:営業戦略は
山本:パートナーとなる工務店やゼネコンの営業に同行して施工案件を獲得します。最初は直接アプローチも行っていましたが、現在はパートナーからの紹介がほとんどです。現在3拠点で展開しておりますが、新設した東京支店では約30社と取引しています
大久保:法人や個人への直接営業はしないのか
山本:今は「プロが認める技術」としてのPR戦略を展開したい。プロに認められれば、その先にあるお客様にも安心してご利用いただけます。
大久保:経営課題は
山本:営業面は人海戦術を行っているため、大型案件や投資などいざという時の人材確保が不安です。幹部社員の育成と拠点拡大が急務です。
大久保:コーティング剤の入手先を英国に依存しているが、為替の変動によるリスクはないのか
山本:現在円高の影響は受けていますが、実質の損益はなくあくまで評価損。リスクヘッジは必要ですので、今後一部は国内でも生産します。
■■■ 大久保:新規事業は
山本:ホームメイキャップ工法を生かしたメゾネット型集合住宅「セキュメゾン」を開発しました。一見現代風長屋といった趣ですが、凸凹連結構造ですので個別の建て替えやリフォームが可能です。もちろん、耐震性・耐久性にも自信があります。地方都市をターゲットとした新たな住環境を提供するビジネスモデルとして、事業の柱としたいと思います
大久保:将来像は
山本:「古い建物を蘇らせるにはエムビーエスの技術が良い」と言われる会社になりたいですね。住宅業界における「新しい常識づくり」を提供できるよう、技術とアイデアを磨き続けていきます
※※※
(取材を終えて)
大規模な工事を行うことなく、コーティング剤を含めた塗装だけで建物を守る。最初は信じられませんでしたが、山本社長自ら行った実験や熱い語り口に、すっかり引き込まれてしまいました。今後日本の建築物はスクラップ・アンド・ビルドよりも長期維持が求められますので、エムビーエスの技術が必要とされるでしょう。(大久保)
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聞き手:大久保 秀夫《おおくぼ・ひでお》
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1954年生まれ。国学院大卒。アパレル関連メーカーを経て、80年新日本工販(現フォーバル)を設立、社長に就任。利用者にとって最も安い通信事業者を自動的に選択するアダプター「NCC BOX」をソフトバンクと共同で開発。電電公社(現NTT)が独占していたビジネスフォン市場に風穴を空ける。88年社団法人ニュービジネス協議会主催による第1回アントレプレナー大賞受賞。05年より現職。著書『武士道に学ぶビジネスマン48の心得』(東急エージェンシー)、『やり抜けば仕事は必ず面白くなる!』(かんき出版)。東京都出身。
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(フジサンケイビジネスアイ 2008年4月7日掲載)
(ベンチャーファクトリーニュース 2008年5・6月号掲載)
大久保:コーティングだけで建築物の安全を守る工法を開発されたとか
山本:塗装した上からグラスファイバーのマットを貼り付け、さらに上から塗装する工法です。大規模な工事を必要とせず、リフォームだけで何十年も建造の耐震性・耐久性を維持できます。国土交通省が運営する「NETIS」(新技術情報提供システム)にも登録されています。
大久保:従来のリフォーム工法との違いは
山本:グラスファイバーの伸縮により負荷が分散するため、施工後の強度は約30%向上するほか、経年劣化により外壁や内壁が剥がれ落ちるのも防ぐことができます。また建て替えの際にアスベスト(石綿)が発覚しても、当社の工法により飛散することなく安全な処理が可能です。実際にハンマーで叩いても、当社の工法では亀裂がほとんどおきない。10年間の無料保証を行っています。
大久保:工法を発想したきっかけは
山本:住宅建築現場の足場業で独立しましたが、現場のお客様から「新築した家の壁が数年で変色する」という不満を耳にしたため、家を長持ちさせるリフォーム技術の開発に取り組み始めました。
大久保:苦労した点は
山本:技術をサポートできるコーティング剤の確保です。国内では見つからず英国リキッド・プラスティックス社から独占販売権を獲得しました。
大久保:交渉はスムーズに行ったのですか
山本:当時は実績がなかったので難航しましたが、帰国直前にようやく許可を得られました。小手先で駆け引きせず「自社の工法を実現するために、御社のコーティング剤が必要だ」と訴えたのがよかったのでしょう。
■■■
大久保:市場規模は
山本:住生活基本法の施行により、建築は量から質の時代へと突入しました。市場自体はまだ成長過程にあり、リフォームだけでも3年後に1兆円までの拡大が予測されています。今後も増築よりはむしろ改築需要が見込まれるため、ここ2年で50%ずつ売上増となった当社にはまだ追い風の状況が続くでしょう
大久保:競合は
山本:ゼネコンの開発部隊とは競合しますし、現在当社の類似商品は数多く出ておりますが、水蒸気の透過率や伸縮性、また柔軟性などで当社を凌ぐものはありません
大久保:営業戦略は
山本:パートナーとなる工務店やゼネコンの営業に同行して施工案件を獲得します。最初は直接アプローチも行っていましたが、現在はパートナーからの紹介がほとんどです。現在3拠点で展開しておりますが、新設した東京支店では約30社と取引しています
大久保:法人や個人への直接営業はしないのか
山本:今は「プロが認める技術」としてのPR戦略を展開したい。プロに認められれば、その先にあるお客様にも安心してご利用いただけます。
大久保:経営課題は
山本:営業面は人海戦術を行っているため、大型案件や投資などいざという時の人材確保が不安です。幹部社員の育成と拠点拡大が急務です。
大久保:コーティング剤の入手先を英国に依存しているが、為替の変動によるリスクはないのか
山本:現在円高の影響は受けていますが、実質の損益はなくあくまで評価損。リスクヘッジは必要ですので、今後一部は国内でも生産します。
■■■ 大久保:新規事業は
山本:ホームメイキャップ工法を生かしたメゾネット型集合住宅「セキュメゾン」を開発しました。一見現代風長屋といった趣ですが、凸凹連結構造ですので個別の建て替えやリフォームが可能です。もちろん、耐震性・耐久性にも自信があります。地方都市をターゲットとした新たな住環境を提供するビジネスモデルとして、事業の柱としたいと思います
大久保:将来像は
山本:「古い建物を蘇らせるにはエムビーエスの技術が良い」と言われる会社になりたいですね。住宅業界における「新しい常識づくり」を提供できるよう、技術とアイデアを磨き続けていきます
※※※
(取材を終えて)
大規模な工事を行うことなく、コーティング剤を含めた塗装だけで建物を守る。最初は信じられませんでしたが、山本社長自ら行った実験や熱い語り口に、すっかり引き込まれてしまいました。今後日本の建築物はスクラップ・アンド・ビルドよりも長期維持が求められますので、エムビーエスの技術が必要とされるでしょう。(大久保)
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聞き手:大久保 秀夫《おおくぼ・ひでお》
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1954年生まれ。国学院大卒。アパレル関連メーカーを経て、80年新日本工販(現フォーバル)を設立、社長に就任。利用者にとって最も安い通信事業者を自動的に選択するアダプター「NCC BOX」をソフトバンクと共同で開発。電電公社(現NTT)が独占していたビジネスフォン市場に風穴を空ける。88年社団法人ニュービジネス協議会主催による第1回アントレプレナー大賞受賞。05年より現職。著書『武士道に学ぶビジネスマン48の心得』(東急エージェンシー)、『やり抜けば仕事は必ず面白くなる!』(かんき出版)。東京都出身。
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(フジサンケイビジネスアイ 2008年4月7日掲載)
(ベンチャーファクトリーニュース 2008年5・6月号掲載)
- 山本 貴士 社長《やまもと・たかし》
- 1972年生まれ。高校中退後ヤナセを経て住宅建築現場の足場業を個人創業。97年にアクアビギ(現エムビーエス)を設立、社長に就任。中国地区ニュービジネス協議会会長賞、ビジネスジャパンオープン審査特別賞など受賞。山口県出身。
- エムビーエス(Qボード1401)
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▽住所=山口県宇部市小串74の3
▽電話番号=0836-37-6585
▽設立=1997年6月20日
▽事業内容=独自研磨と特殊コーティング剤による外装リフォームなど
▽資本金=1億8501万円(2008年2月現在)
▽業績=売上高8億3800万円、経常利益5000万円(2007年5月期)
▽概要=自社開発による外壁・内壁の補修工法「ホームメイキャップ工法」で躍進。住宅やオフィスビル、ホテルなど累計2000件の施工実績を持つ。また、新規事業にてメゾネット型集合住宅「セキュメゾン」を提案、2007年12月に完売した「セキュメゾン宇部」25棟をはじめ4件の開発・施工・販売を手がける。
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