「感性を実現する」という一番大事な本質

株式会社アゲハ 
取締役 田中里実氏

──起業から1年、「やってよかったな」と思うことは何ですか?


田中(以下:田)自分達の作っているモノを持っている人を見かけたときは嬉しいですよね。大学のキャンパス内でも持って頂いている方が多いので、すごく励みになります。

木:PCバックについて話しているのが聞こえると、気になりますね。アレンジしてシールとか貼っている方もいるので参考にさせていただいています。あとは、自分が成長できたことが一番大きいですね。少々のことに動じなくなって精神的にずいぶん強くなりました。

──女性が「モノ作り」をする意味とそのメリットとは何でしょうか?


須:最近、商品企画部門に女性が増えていたり、女性だけのチームで商品開発をすることも増えてきているとは思います。でも、まだまだ意思決定者が男性だけの場合が多いですね。女性がデザインをするけれど、数字の責任をとるのは男性、という風に分かれていることが多いんです。アゲハが狙っているF1層は「可愛くない」「感性に合わない」ものは全然響かないんですよ。

だから、女性の感性がちゃんと『モノ』に表れていることが、購買を推進する上では大事なポイントなんですね。このアゲハという会社は、感性を実現するという一番大事な本質論から「モノ作り」に入っているような気がします。「可愛いもの作りたい」という気持ちが一番大事で、そのためにどのようなインフラが一番良いか、一番スリムか、そういうアプローチを取っているように思います。女性は現実的なので、非常に効率的なモノ作りの仕組みができるんじゃないかと期待してます。


リスクをどうやって評価するかという感性も必要。

──「ベンチャー企業」という言葉も定着しましたが、女性の投資家、社長はまだ少ないですよね?今後どうなっていくと思いますか?


須:これは日本の課題かなと思っているのですが、日本の金融業界は、リスクコントロール、リスク管理に重きをおいて、これまでずっと来た、といわれてます。金融機関において担保を取ることが重要視されていたこともあって積極的なリスクの取り方に関しては、一般的には欧米に比べて遅れているところがあります。一方、こういった感性を実現するビジネスというのは、前にあったものの類似系や相似形では評価できないし、判断で きないですよね。

ある程度目利きも必要ですし、リスクをどうやって評価するかというところの感性が必要になってきます。日本でも新しいタイプの投資家が増えてきているので、こういう女性の感性を形にするような事業の評価能力が上がってくるのではないでしょうか?もしかしたら欧米の投資家の方が先に目をつけちゃうかもしれませんね。


オリヒメ Fashion PC case/
エナメルレッド